富士通株式会社および株式会社島根富士通は、8月5日(土曜日)に「富士通パソコン組立教室」を開催しました。会場は、島根県簸川郡斐川町の株式会社島根富士通の工場。
島根富士通でノートパソコンの組立教室を開催するのは今年が初めて。全国の小学校5年生から中学校3年生までを対象に、地元紙の広告やFMWORLDのホームページ上で参加を募集しました。その結果、約60組の応募があり、抽選で選ばれた30組の親子にご参加いただきました。約半数は、島根県内からのご参加でしたが、その他は全国各地からご参加いただき、西は山口県、東は埼玉県や東京都など、遠方からはるばるお越しの方もいらっしゃいました。本当にありがとうございました。
初のノートパソコン組立教室スタート!
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株式会社島根富士通 山森章朗社長 |
富士通初のノートパソコン組立教室は、予定通り13時にスタート。
まず、島根富士通 山森章朗社長が冒頭に挨拶し、「島根富士通は昨年、ノートパソコンの生産1500万台を突破し、今現在では約1700万台に到達している。
皆さんに作っていただくパソコンはその1700万台の内の30台ということになり、慎重に作業して工場で生産したものと同等、またはそれ以上の品質で作っていただきたい。
夏休みの貴重な体験となればうれしい。」と、品質へのこだわりを語り、組立教室の成功を祈りました。
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組立教室会場の様子 |
続いて、島根富士通の概要をDVDの映像で説明。
島根富士通の歴史や、生産されているノートパソコンが厳しいテスト工程を経て出荷されていることなどが紹介されました。
いよいよ組み立て開始!
その後、組み立てに関する説明と注意がありました。今回組み立てるのは「FMV-BIBLO MG50S」。最軽量時で約1.72kgのコンパクトボディーに、多彩なDVDが利用できるスーパーマルチドライブを搭載した、外出先でも快適に使えるモバイルノートパソコンです。
13時35分ごろ、子供たちは作業用のエプロンを、お父さんお母さんは作業着を着て、手首に静電気対策としてアースバンドを付けて準備完了。「お父さん、お母さんはなるべく手を出さないで」という説明員のお願いがあり、いよいよノートパソコンの組み立てに挑戦します!
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左がお父さん、お母さんが着用した作業着。右が子どもたちが付けた作業用のエプロン。 |
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部品に静電気が流れないようにするため、手首に付けたアースバンド
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組み立てをサポートする専属スタッフ。普段は工場でリーダーを務めるエキスパート達です。 |
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ノートパソコン完成までの流れ
ここからは、パソコンを組み立てる過程を写真で見ていきましょう。
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組み立てに使用した部品。 非常に細かい部品に分かれていますが、作業の順番に従って番号が振られています。 |
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まずはメインボードにファンを取り付けます。ネジを締めて、慎重に取り付けています |
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メインボードを、ノートパソコンの底部にあたるロアカバーにセットします。メインボードの向きを正しく合わせるのがむずかしかったようです。 |
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センサーケーブル、ステータスケーブルなどを取り付けていきます。部品が細かく、金属部分がむき出しの部品も多いため、恐る恐る作業していました。また、ここで時間がかかってしまうお子さんもいました。 |
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ノートパソコンの操作に使う指紋センサー、フラットポイント、クリックボタンをアッパーカバーにセットします。指紋センサーは、富士通のノートパソコンならではの部品です。
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アッパーカバーをロアカバーにセットします。また、指紋センサーのケーブルをメインボードに接続します。 |
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液晶ディスプレイを取り付けます。 ノートパソコンらしい部品の登場に、思わず興奮するお子さんもいました。 |
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ワイヤレスLAN、液晶ディスプレイのケーブルをメインボードに取り付けます。また、パソコン内の熱を分散するヒートプレートを取り付けます。 |
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キーボードを取り付けます。
傷防止のためにシートをキーボードの下に敷き、慎重に取り付けていきます。 |
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トップカバーをキーボードの上にあるワンタッチボタンの部分に取り付けます。ここまで来ると見た目はほぼ完成で、「すごい!」という歓声があがりました。 |
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パソコンを裏返し、ネジで裏面を固定していきます。10箇所以上をネジ締めするため、とても大変です。子供たちは懸命にドライバーを回していました。 |
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パソコンの裏からハードディスクを取り付けます。 |
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メモリを取り付けます。まずはコネクターに斜めに差し込み、押し込んでロックされることを確認します。 |
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ワイヤレスLANのスイッチを本体前面に取り付けます。 |
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本体カバー、メモリカバー、バッテリーを取り付けて、パソコンに蓋をしていきます。 |
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スーパーマルチドライブを組み立てて、最後にバッテリーを差し込んで・・・
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ついに完成! ちょっと時間がかかりましたが、お疲れ様でした。 |
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組立教室の参加記念として配られたオリジナルステッカー。自分の好きな場所に貼り付けられます。 |
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ステッカーのほか、参加した記念にパソコンにネームを入れることもできました。サンプルを見ながら、ネームの内容や位置を好きなように指定することができます。 |
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無事に起動しました。おめでとうございます! |
予定より約10分遅れましたが、全員が無事に組み立てることができました。
パソコンが完成したので、早速電源を投入することに。緊張の瞬間ですが、無事に起動すると子供たちはうれしそうに喜んでいました。思わず一斉に拍手が沸き起こりました。中には起動できないお子さんもいましたが、すぐにスタッフが原因を調査。ちょっと部品の接触が甘い箇所があったので、直すと無事動くようになり、最終的には無事に全員のパソコンが起動することができました。
パソコンデザインの説明、そして工場見学と記念撮影
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工場前で記念撮影。お父さん、お母さん、そして組み立てをサポートしたスタッフと一緒に撮りました。 |
組み立てが終わると、今回組み立てたパソコンをデザインした富士通の担当者から、パソコンのデザインを考えるときの方法について説明があり、その中で、お子さんがお父さん、お母さんにどんなパソコンが欲しいかインタービューし、実際にデザインしてみたりしました。
デザインの説明の後は、実際に工場でパソコンを組み立てている現場を見学しました。今回見学したのはプリント板を生産しているラインで、抵抗、コンデンサ、ICなどのチップを自動で取り付けている機械を見ることができました。スタッフの説明にうなずきながら、皆興味深そうに見学していました。
その後、工場の前に出て記念撮影をおこないました。撮影には、お父さん、お母さんだけでなく、組み立てをサポートしたスタッフも参加。今回の組み立て教室のよい記念になってくれればと思います。
パソコンセミナー
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自分で組み立てたばかりのパソコンでゲームをプレイ |
教室に戻ると、組み立てたばかりのパソコンを使ってパソコンの使い方を説明するセミナーが開かれ、プレインストールされているゲームソフトを使ってソフトの起動方法や操作方法、電源の切り方などが説明されました。中には自分で組み立てたパソコンを操作するのがうれしくて、説明が耳に入らずゲームに没頭してしまうお子さんもいました。
パソコンセミナーが終わると、全ての日程が完了。約4時間に渡って開催されたパソコン組立教室が無事終了しました。
組立教室が終わって
参加者の方々に組み立てた感想を聞いてみると、「細かい部品が多くてむずかしい」という声が多く聞かれました。ノートパソコンはデスクトップパソコンと比べても、特に小さい部品が多く、その扱いに苦労したようです。しかし、「サポートのスタッフに助けてもらいながら、楽しむことができた」と答えてくれた方もいて、2組に1人ついていた専属スタッフの協力は大きかったようです。
組み立て作業中は、前で手順を説明しているスタッフが冗談を言って笑いが起こったり、山森社長が自ら組み立てを手伝ったり、参加者と談笑したりする場面もあり、終始和やかな雰囲気で進みました。
「最初は私(お父さん)が使うつもりでいたけど、組み立てていく内に”お父さんに使わせたくない、自分で使いたい”と言い出すようになった」というエピソードもあり、自分でパソコンを組み立てる内に、次第に愛着が沸いていった様子がとても印象的でした。
富士通株式会社と株式会社島根富士通では、今後もパソコン組立教室などを通じて地域貢献やITに興味を持っていただける活動を続けていきます。
家でも外でもメインマシンになる大画面ハイスペック・モバイルノート。
FMV-BIBLO MG50S
今回組み立てたパソコンは、店頭で販売されている製品と仕様が若干異なります。