富士通株式会社および富士通アイソテック株式会社は、7月29日(土曜日)に「富士通パソコン組立教室」を開催しました。会場は、福島県伊達市保原町の富士通アイソテック株式会社の工場。
全国の小学校5年生から中学校3年生までを対象に、地元紙の広告募集のほか、今年はFMWORLDのホームページ上でも参加を募りました。その結果、各地から約70組の応募があり、抽選で選ばれた30組の親子にご参加いただきました。約7割が福島県からとなりましたが、中には岩手県や神奈川県など、遠方から参加された方もいらっしゃいました。ありがとうございました!
13時、パソコン組立教室スタート!
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富士通アイソテック株式会社 川勝匡紘社長 |
組立教室は予定通り13時にスタート。富士通アイソテック 川勝匡紘社長は冒頭の挨拶で、
「パソコンはとても強力な道具で、使い方次第で世界が広がる。自分なりに使いこなすことで、皆さんの成長・進歩のお役に立てればと思っている。また、今回の体験を通じて部品一つ一つが社員の懸命な努力で生まれていること、社会で働く人たちへの感謝の気持ちを感じてほしい。」
と、パソコンの有用性とともに、ものづくりへの熱意を語ってくれました。
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会場の様子 |
続いて、今回組み立てるパソコンをデザインした担当者から、デザインができるまでの考え方や過程が紹介されました。
途中、子どもたちに質問する場面や、担当者が働く職場の様子が紹介されたりなど、和やかなムードで進んでいきました。
パソコンの組み立て
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手首に付けているのが、静電気避けのアースバンド |
その後、組み立てに関する説明と注意がありました。今回組み立てるのは「FMV-DESKPOWER LX50S/D」。昨年の組立教室と同じ、液晶一体型モデルのデスクトップパソコンですが、今年は話題の地上デジタル放送を視聴できるテレビチューナーが搭載されています。
13時30分ごろ、参加者は作業用のエプロンと、静電気避けのアースバンドを着用し、いよいよ組み立て作業のスタートです!
ここからは、パソコンを組み立てる過程を写真で追っていきましょう。
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今回の組み立てに使用した部品。 液晶ディスプレイ部分は取り扱いがむずかしいため、あらかじめ取り付けたものが用意されています。 |
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まずは電源のネジ締め。 ここでネジを締めるチカラを覚えるよう指示されますが、感覚がわからず「むずかしい」と言う声も。 |
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メインボードの組み立て。 ネジ締めで各種プレートを取り付けていきます。このメインボードに、メモリなどパソコンが動くために必要な機械部品を取り付けていくことになります。 |
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メモリの取り付け。 先程組み立てたメインボードのコネクターに、2つ取り付けます。 |
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B-CASフォルダの取り付け。 ここでケーブルをきちんと差さないと、折角のデジタル放送が楽しめません。 |
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部品を取り付けたメインボードを本体に取り付けます。ちょうど、液晶ディスプレイの裏側に取り付ける形になります。 |
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ケーブルを半分ほどメインボードに取り付けます。ケーブルの本数が多く、またコネクターになかなかうまく接続できないため、この作業が一番大変だったようです。 |
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ヒートシンクの取り付け。 ネジ締めでCPUの上に取り付けます。CPUは、メインボードにあらかじめ取り付けてあります。 |
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ファンの取り付け。 先ほど取り付けたヒートシンクの上に取り付けます。 |
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残りのケーブルをメインボードに取り付けます。ケーブルの向きや数の多さに戸惑うお子さんも多かったようですが、慎重に作業を進めていました。 |
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ライザーと呼ばれる部品に、テレビチューナーカードとモデムカードを差し込み、本体に取り付けます。 |
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スーパーマルチドライブの左右に、ブラケットという部品をセットして本体に取り付けます。 |
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ハードディスクをブラケットに取り付け、スーパーマルチドライブと同じように本体に取り付けます。 |
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パソコン内部の組み立てはここまでで完了。いよいよカバーを取り付けていきます。まずはサイドカバーから。 |
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続いてLCDバックカバー、MB Uカバー、バックカバー、PSUカバー、そして最後にバックパネルを取り付けます。いよいよ完成間近です。 |
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最後にワイヤレスLANカードを本体右側のスロットに取り付けて・・・ |
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ついに完成です! お疲れ様でした。 |
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組立教室に参加した記念として、特製ステッカーを貼り付けます。 ステッカーの色は5種類あり、好きな色を選んで貼ることができました。 |
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これがパソコン組立教室特製ステッカー(青) |
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組み立てが終わって
子どもたちに実際に組み立ててみた感想を聞いてみると、「むずかしいけど、面白かった」と答えてくれました。特にケーブルの配線が難しかったようで、この点は昨年も同様の感想がありました。そのため、今年はケーブルと、それに対応するコネクターの部分にそれぞれ番号のシールを貼る工夫がなされていました。また、2組に1人、工場の専属のスタッフがついてサポートしていましたので、全員が約2時間で組み立てを完了することができました。
また、自分で作ったパソコンで何をしたいか訪ねると、「家でテレビや地デジを見たい!」とうれしそうに答えてくれ、パソコンの新しい機能に興味津々な様子が印象的でした。
リサイクルセンター見学
組み立ての後は、工場内にある「富士通東日本福島リサイクルセンター」に移動。使用済みとなったパソコンが分解されて、部品の種類によって分別されている様子を見学しました。
また、「PCリサイクルマーク」が何のマークか当てるクイズなど、リサイクルに関する講習が開かれ、環境とパソコンの関わりについて勉強しました。
電源オン!そしてパソコン使い方教室
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全員のパソコンが起動できました! |
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自分で組み立てたパソコンが、インターネットにつながった瞬間 |
リサイクルセンターを見学した後、いよいよ自分達が組み立てたパソコンに電源を入れました。ドキドキする瞬間ですが、全員のパソコンが無事起動しました。中には我慢できずに、他の参加者が電源を入れる前に電源ボタンを押してしまったお子さんもいました。
起動を確認した後、引き続きパソコン使い方教室が開かれ、インターネットに接続する方法などを学びました。
また、今回はホームページ上で無料受験できる「P検」の5級試験にチャレンジ。この試験は、パソコン検定協会が運営する資格試験で、5級はパソコン初心者向けの内容になっています。
結果は参加者の4分の1くらいが100点満点を取るという好成績!満点を取った参加者には、特別に用意したプレゼントが手渡されました。
最後に、今回の組立教室の様子を撮影した写真がインターネットで見られるページが紹介され、無事、組立教室が終了しました。
参加者は皆、真剣な様子で組み立てに取り組み、お子さんだけでなくご両親も積極的に手伝っていて、ものづくりに対する関心の高さが印象的でした。また、中には兄弟で参加されたご家族もいて、終了後のアンケートでも「楽しかった」「記念になった」という声が多く、夏休みのよい思い出となったのではないでしょうか。
富士通株式会社と富士通アイソテック株式会社では、今後もパソコン組立教室などを通じて地域貢献やITに興味を持っていただける活動を続けていきます。