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第40回:効果音 VOL3
Chapter2 バルールとは


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みなさんこんにちは、プロデューサYです。
と、唐突に出てきましたが、ヨシムラ君の作った「ケリーアニメサウンド付きバージョン」 はいかがでしたか?
ここまでの制作過程については、CG講座で毎回ご紹介していましたが、それ以上にヨシムラ君とは何度もディスカッションがありました。
今回は、そこで出てきた「色」についてのトピックスを、番外編としてお送りいたします。

 色価(バルール)とは何か?

このムービー作成において、最初に意見が分かれたのが、主人公ケリーの体の色をどうするかでした。
ケリーの体の色は「淡い緑色」というのがヨシムラ君のイメージだったのです。
しかし私は、「他の色にするか、際立った緑色の方が、目だって良いのでは?」という意見を出しました。

私がそう思ったのはバルール(色価)と呼ばれる色の対比を気にしたためです。
バルールとは色の彩度や明度(鮮やかさや調子)の対比によって生じる、色の目立ち具合の事です。
簡単に言うと、全体の中で目立っている色があるとすると、その色は他に比べて「バルールが高い」と言えるのです。
風景とケリーが同系色になると、ケリーが沈んで見えるので、体の色のバルールを上げては?と思ったのです。

 ヨシムラ君のバルール設計

しかしヨシムラ君は私とは別の観点で色を考えていました。
彼が考えていたのは「奥行き」をどう表現するか、という事でした。 今回のムービーでは、ケリー本人が奥行き方向に向かって「真中」にいる場合が多いのです。

一番手前の部分はタバコや植物の茎のアップ。
奥行き方向の中央がケリー。
一番奥が茂っている植物の茎。

この奥行き方向の対比を出すために、ケリーのバルールを抑える事にしたのです。
右のイメージのように、バルールが高すぎる左側のケリーの方が、気のせいか近くに見えてしまいます。
景色の奥行きを表現して、ケリーが手前の茎よりも奥にいる、という表現のために、あえてバルールを抑えたわけです。
色価が強すぎる
色価が強すぎると近くに見えてしまう!


主役といえど、全体の中でのバランスとして、必要以上に目立つわけには行きません。
もし皆さんが自分でCGを作成する場合、静止画であってもムービーであっても、色の対比やバルール については十分に注意を払う事が必要です。
バルールに関する基本的な約束事としては、以下のようなポイントがあります。

・バルールの高い色は、画面の中で1番目を引きつける。
・従ってどこに置かれても、画面全体の主役になる。
・しかし高いバルールの物体を、極端に端に置くとバランスが崩れる。
・手前の物体はバルールを高く、奥側は低くというのが一般的。


是非こういった事は覚えておいてください。


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