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第9回:LightWave 3D Ver6.0後編
Chapter3 HDR(ハイダイナミックレンジ)隠れた機能


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HDR(ハイダイナミックレンジ)隠れた機能

皆さんは写真での「色飛び」という言葉をご存知ですか?
太陽をカメラで撮ると写真全体が真っ白になることがありますよねぇ。
このように色飛びとは光が強すぎて真っ白になることです。
右の図をご覧ください。
このように光の強さに関係なく、許容範囲を超えた明るい部分は真っ白に表現されるのです。

3DCGのレンダリングにも同じ事が言えます。
今までのレンダリング方法ですと、カメラの写し出す結果と同じように、許容範囲を超えた明るい部分は白く描かれるだけでした。
しかしHDR機能はただ真っ白く描かれるだけではなく、その中にも光の幅を持つ事が出来るという機能です。
一見必要無い機能に思えますが、ラジオシティーには欠かせない機能なのです。
それではどういうことなのか具体的に解説してゆきましょう。
カメラの許容範囲

HDR(ハイダイナミックレンジ)

「図1」のような天井に穴の空いた部屋があり、部屋の外側から垂直にライトが当てられています。
ライトの値は100%です。
通常のレンダリングですと、床にライトが丸くあたるだけで部屋の様子などは真っ暗で何も分かりません。「図2」
なぜなら部屋の内側を照らす物が無いからです。

そこでラジオシティーを適用したのが「図3」です。
部屋の内側にライトがなくても、部屋の様子が少しわかります。
これは床にあたった光が拡散して、部屋の中を照らし出しているからです。

ここで注目してほしいポイントは、真っ白に描かれた床部分です。
今までのレンダリングですと、許容範囲を超えたこれ以上の光量は描かれません。
したがってこれ以上部屋を照らす事は不可能という訳です。
しかしHDR機能はこの許容範囲を超えた光の幅の情報を持てるのです。

図1
図2図3

どういう事かまだ分かりにくいと思うので、次に「図4」のイメージをご覧ください。
ライトの値を1000%に上げた結果です。

ライトが直接当たった床の部分は先ほどのレンダリング結果同様、真っ白な状態のまま変化はありませんが、部屋は十分に照らし出されています。

この事から分かるように、レンダリング結果としては同じ白に描かれていても、それ以上の光の幅を持つことが可能なのです。

こうしてできたレンダリング画像は「HDRI(ハイダイナミックレンジイメージ)」と言い、HDRでの光情報を持った画像が作れます。
応用としては、この画像をなんらかのシーン内に読み込み、シーン内を適切な光の強さで照らし出す事が可能です。
図4


3/3

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