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お客様各位
2004年5月2日掲載
2004年5月10日更新
富士通株式会社

[緊急] Sasserウイルス(ワーム)の対策手順について

平素は、富士通製品をご愛用いただき誠にありがとうございます。

Windowsの脆弱性(MS04-011)を悪用し感染するSasserウイルス(ワーム)およびその亜種の活動が活発化しております。このSasserワームは、お客様のパソコン(Windows(R) XP または、Windows(R) 2000モデル)が2004年4月15日以降Windows Updateを実施していない場合、そのパソコンをネットワークに接続しているだけで感染する可能性があり、非常に危険です。
Windows Update未実施の場合は、Sasserウイルス(ワーム)および、その亜種からパソコンを防御するために3項のステップに沿った対策の実施をお願いします。

1. 感染した場合の症状事例
  • LSASS.exe の エラー ダイアログ・ボックスが表示される。
  • システムのシャットダウン ダイアログ・ボックスが表示される。
  • パソコンの動作が異常に遅くなる。
  • Windowsの終了ができない。
※該当する現象が発生している場合は、至急、ネットワークケーブルを抜いてください。(ステップ1参照)

LSASS.exeのエラーダイアログ・ボックス
[LSASS.exeのエラーダイアログ・ボックス]
システムのシャットダウン ダイアログ・ボックス
[システムのシャットダウン ダイアログ・ボックス]

2. 該当機種

下記のOSを搭載した全てのFMVシリーズ/CELSIUSシリーズが対象となります。
  • Windows(R) XP Professional
  • Windows(R) XP Home Edition
  • Windows(R) XP Tablet PC Edition
  • Windows(R) XP Media Center Edition
  • Windows(R) 2000 Professional
なお、下記のOSは対象となりません
  • Windows(R) 95
  • Windows(R) 98
  • Windows(R) ME
  • Windows NT

3. Sasserウイルス(ワーム)に感染した場合の復旧方法
   ※感染したかどうか不安な場合も安全のためこの手順の実施をお願いします。


次のステップでSasserウイルス(ワーム)の駆除を行います。(Windows(R) XPの場合)



ステップ1: パソコンの電源を切って、ネットワークケーブルを抜きます。
ステップ2: Sasserウイルス(ワーム)の動きを止めます。
ステップ3: ファイアウォールを有効にしてネットワークケーブルを接続します。
ステップ4: 更新プログラムを適用します。
ステップ5: システムの復元を無効にします。
ステップ6: Sasserウイルス(ワーム)を駆除します。
ステップ7: システムの復元を有効に戻します。
ステップ8: ファイアウォールを無効に戻します


ステップ1:パソコンの電源を切って、ネットワークケーブルを抜きます。

パソコンの電源を切り、ネットワークケーブルを外します。
ネットワークケーブルを外す手順について、代表的な例を説明します。
お使いのパソコンの各コネクタ、スイッチの場所や、ユーティリティの操作については、各製品添付のマニュアルをご覧ください。
 
電話線を外す
  内蔵モデムを使ってインターネットに接続している方は、内蔵モデムのLINE端子(DESKPOWERの場合)、またはモデムコネクタ(BIBLOの場合)に接続されている電話線(モジュラーケーブル)を外してください。
 
2003年夏モデル FMV-DESKPOWER CEシリーズの例
  2003年夏モデル FMV-DESKPOWER CEシリーズの図
   
2003年夏モデル FMV-BIBLO NBシリーズの例
  2003年夏モデル FMV-BIBLO NBシリーズの図
   
LANケーブルを外す
  ADSLやCATVなど、LANケーブルを使ってインターネットに接続している方は、パソコンに接続したLANケーブルを外してください。
 
2003年夏モデル FMV-DESKPOWER CEシリーズの例
  2003年夏モデル FMV-DESKPOWER CEシリーズの図
   
2003年夏モデル FMV-BIBLO NBシリーズの例
  2003年夏モデル FMV-BIBLO NBシリーズの図
   
2003年夏モデル FMV-DESKPOWER ホームサーバー機能内蔵モデルの例
  2003年夏モデル FMV-DESKPOWER ホームサーバー機能内蔵モデルの図
   
ワイヤレスLANの電波を停止する
  ワイヤレスLAN内蔵モデルをお使いの方は、ワイヤレススイッチまたはユーティリティで電波を停止してください。
 
2003年夏モデル FMV-BIBLO MGシリーズの例
  2003年夏モデル FMV-BIBLO MGシリーズの図
   
AirH″INをOFFにする
  AirH″IN内蔵モデルをお使いの方は、ワイヤレススイッチまたはユーティリティでAirH″INをOFFにしてください。
 
2003年夏モデル FMV-BIBLO LOOX Tシリーズの例
  2003年夏モデル FMV-BIBLO LOOX Tシリーズの図


ステップ2:Sasserウイルス(ワーム)の動きを止めます。

  1. パソコンの電源を入れ、以下の手順のとおり、セーフモードで起動します。
    1. パソコンの電源を入れます。
    2. FUJITSUのロゴ画面で[F8]キーを押します。
      「Windows拡張オプションメニュー」という画面が表示されます。
    3. キーボードの[↑]キーと[↓]キーを使って「セーフモード」にカーソルを合わせ、[Enter]キーを押します。
      「オペレーティングシステムの選択」画面が表示される場合は、お使いのOSを選択して、[Enter]キーを押してください。
      「開始するにはユーザ名をクリックしてください」画面が表示される場合は、管理者権限のあるユーザー名をクリックしてください。
      例)Owner(Windows(R) XP Home) Administrator(Windows(R) XP Pro)など
      しばらくすると、Windows(R) XPがセーフモードで起動します。
      セーフモードの起動が成功すると、ログオン後に以下のようなメッセージが表示されます。
      「Windows はセーフ モードで実行されています」
    4. 「OK」をクリックします。
  2. "avserve.exe"、"avserveX.exe(Xは任意の数字)"、"skynetave.exe"、"lsasss.exe"ファイルを削除します。 [スタート]ボタンをクリックし、[検索]をクリックします。
    ※クラッシック[スタート]メニューの場合は、[スタート]ボタン→[検索]→[ファイルやフォルダ]をクリックします。
  3. [ファイルとフォルダすべて]を選択し、[探す場所]のプルダウンボタンをクリックし、[参照…]をクリックします。
  4. [ フォルダの参照]が表示されますので、[マイコンピュータ]→「ローカルディスク(C:)」→[WINDOWS]と順にクリックし、[OK]をクリックします。
  5. [ファイル名]に" avserve*.exe "と入力し、表示されたファイルを削除します。
  6. 手順5と同様に、" skynetave.exe "と入力し、表示されたファイルを削除します。
  7. 手順5と同様に、" lsasss.exe "(lsaのあとにsが3個)と入力し、表示されたファイルを削除します。
    ※  ご注意:lsass.exe(lsaのあとにsが2個)というシステムファイルがありますので、ファイル名を間違えないようにご注意ください
    ※  該当ファイルが表示されない場合は、Sasserウイルス(ワーム)に感染していません。引き続きステップ3に 進んでください。
  8. パソコンを再起動します。(通常の起動です)

ステップ3:ファイアウォールを有効にしてネットワークケーブルを接続します。

ホームサーバー機能内蔵の機種をお使いの方や、「ファミリーネットワークステーション」または「ファミリーネットワークステーション-T」経由でインターネットに接続される方は、それらにファイアウォールの機能が搭載されていますので、この操作は必要はありません。ステップ4に進んでください。
  1. Windows(R) XP標準のファイアウォール機能を使用し、必要なポートだけを開放する設定を行います。
    (パソコンを購入した直後の状態ではファイアウォール機能は無効になっています。)
    1. [スタート]ボタンをクリックし、[コントロールパネル]をクリックします。
    2. [ネットワーク接続]をクリックします。
    3. 利用しているネットワークアイコン(インターネットへの接続方法によって、設定を行うアイコンは異なります)を右クリックし、[プロパティ]をクリックします。
    4. [詳細設定]タブをクリックします。
    5. [インターネットからこのコンピューターへのアクセスを制限したり防いだりして、コンピューターとネットワークを保護する]チェックボックス(□)をクリックし、チェックマークを付けます。
    6. [OK]ボタンをクリックします。
      アイコンに錠前のマークが付き、ファイアウォール機能が有効になります。
    7. [ネットワーク接続]ウィンドウを閉じます。
    この作業でファイアウォールは有効になります。
  2. ネットワークケーブル(LANケーブル、電話線)をパソコンに接続し、インターネットに接続します。

ステップ4:更新プログラムを適用します。

  1. [スタート]ボタン→[すべてのプログラム]→[Windows Update]の順にクリックします。
  2. [更新をスキャンする]をクリックします。
  3. [更新の確認とインストール]をクリックします。
  4. [今すぐインストールする]をクリックします。
    他の修正プログラムとは別にインストールが必要な修正プログラムがあると表示された場合は、画面の指示に従って操作を続けてください。インストール終了後、手順1から再度Windows Updateを行ってください。
  5. 修正モジュールが自動的にダウンロードされ、お使いのパソコンにインストールされます。
    サーバーの混雑状況によっては、ダウンロードに時間がかかる場合があります。

ステップ5:システムの復元を無効にします。
  1. デスクトップ上で「マイコンピュータ」を右クリックし、表示されたメニューから「プロパティ」をクリックします。
  2. 「システムの復元」タブをクリックします。
  3. 「すべてのドライブでシステムの復元を無効にする」をクリックしてチェックを付けます。
  4. 「適用」ボタンをクリックして設定を保存します。
  5. 「システムの復元を無効にしますか?」で「はい」をクリックします。
  6. 「OK」をクリックしてウィンドウを閉じます。


ステップ6:Sasserウイルス(ワーム)を駆除します。

以下URLの「ステップ3:Sasserウイルス(ワーム)の感染の確認、および駆除をします」の手順を参考にしてください。
http://www.microsoft.com/japan/security/incident/sasser.mspx

Windows(R) XPの詳細な対策手順については、以下のURLも参考にしてください。
 
(ホームユーザー向け - Sasser ウイルスに関する情報 Windows(R) XP 編)
  http://www.microsoft.com/japan/security/incident/sasser_xp.mspx


ステップ7:システムの復元を有効に戻します。
  1. デスクトップ上で「マイコンピュータ」を右クリックし、表示されたメニューから「プロパティ」をクリックします。
  2. 「システムの復元」タブをクリックします。
  3. 「すべてのドライブでシステムの復元を無効にする」をクリックしてチェックをはずします。
  4. 「適用」ボタンをクリックして設定を保存します。
  5. 「OK」をクリックしてウィンドウを閉じます。

ステップ8:ファイアウォールを無効に戻します。

Windows Updateを実行した後は、Windows(R) XP標準のファイアウォール機能をご購入時の状態(無効)に戻してください。ファイアウォール機能が有効のままに設定されていると、一部のソフトウェアやサービスが正常に機能しない場合があります。
  1. [スタート]ボタンをクリックし、[コントロールパネル]をクリックします。
  2. [ネットワーク接続]をクリックします。
  3. 利用しているネットワークアイコン(インターネットへの接続方法によって、設定を行うアイコンは異なります)を右クリックし、[プロパティ]をクリックします。
  4. [詳細設定]タブをクリックします。
  5. [インターネットからこのコンピューターへのアクセスを制限したり防いだりして、コンピューターとネットワークを保護する]チェックボックスをクリックし、チェックマークを外します。
  6. [OK]ボタンをクリックします。
  7. [はい]をクリックします。
  8. [ネットワーク接続]ウィンドウを閉じます。
この作業でファイアウォールは無効になります。


4. 参考情報

  • Windowsのセキュリティ上の脆弱性に関する情報
    [緊急] Microsoft Windowsのセキュリティ修正プログラム(835732) (MS04-011)
    http://www.microsoft.com/japan/technet/security/bulletin/MS04-011.asp

    これはマイクロソフト社が公開する最も深刻度の高い「緊急」のセキュリティホールです。このセキュリティホールを悪用されると、悪意があるプログラムを実行させられる恐れがありますので、Windows Updateの実施などの対策をお願いいたします。

    以下のサイトより修正プログラムの適用方法や正しくインストールされたことを確認する方法などをご覧いただけます。

    絵でみるセキュリティ情報「MS04-011 : Windows の重要な更新」
    http://www.microsoft.com/japan/security/security_bulletins/ms04-011e.asp

なお、復旧方法はFAX情報サービスでもご案内しております。
  1. FAXをお持ちの方は、FAX番号 044-777-8000 へFAXからお電話ください。
  2. 音声ガイダンスにしたがって、最初に「1」をプッシュしてください。
  3. 以下の資料番号をプッシュしてください。
    Windows(R) XP をお使いの方 → 資料番号「5555」
    Windows(R) 2000 をお使いの方 → 資料番号 「6666」
  4. 音声ガイダンスにしたがって、「1」をプッシュしてください。
  5. 発信音の後に、FAXのスタートボタンを押して受話器を戻してください。
    復旧方法をFAXで送信いたします。
※ 本内容は予告なく変更することがございます。
−以上−