新型コロナウイルス感染症対策に伴う
パソコン機器のお手入れ、消毒薬の使用について
新型コロナウイルスの感染予防のため、パソコン機器をアルコール消毒する場合のお手入れ方法についてご案内します。
用意するもの
- アルコール消毒薬(市販品)(注)
- マイクロファイバー布(市販品)
- 使い捨て手袋(市販品)
- (注)
- 消毒用エタノール (アルコール濃度 76.9~81.4vol%)をお使いください。
※無水エタノール、エタノール、エチルアルコールなど、アルコール濃度の高いものはお使いになれません。
重要
- 消毒薬をお使いになる場合は、使い捨て手袋の着用をお勧めします。
- パソコン本体に接続しているケーブル、周辺機器、カード、メディアなどをすべて取り外してください。
- パソコン本体の電源がオフでコンセントから外れていることを確認してください。電源オン状態での作業は故障の原因となります。
お手入れするところ
パソコン本体、マウス消毒薬使用可
消毒薬をマイクロファイバー布にしみこませて、余分な水分を絞り、やさしくゆっくりと拭いてください。
重要
- 表面に傷が付かないように、乾いた布、タオル、ペーパータオルの使用は避けてください。
- 消毒薬を機器に直接スプレーしないでください。
- 機器内部に水分が入ると故障の原因となります。消毒薬が機器にこぼれることが無いよう十分に注意してください。
- ボタン類、カバー類、各種センサー類などの隙間から内部に消毒薬が入らないようにしてください。
- コネクター部のお手入れには、消毒薬を使用せずに、乾いたマイクロファイバー布を使って拭いてください。
キーボード消毒薬使用可
消毒薬をマイクロファイバー布にしみこませて、余分な水分を絞り、キーをやさしくゆっくりと拭いてください。
キーの間のほこりは、柔らかいブラシなどを使って取り除いてください。
重要
- キーの印字部をやさしくゆっくりと拭いてください。消毒薬による印字部の損傷を軽減することができます。
- 表面に傷が付かないように、乾いた布、タオル、ペーパータオルの使用は避けてください。
- 消毒薬を機器に直接スプレーしないでください。
- 機器内部に水分が入ると故障の原因となります。消毒薬が機器にこぼれることが無いよう十分に注意してください。
- キーボードの隅、ボタン類、カバー類、各種センサー類などの隙間から内部に消毒薬が入らないようにしてください。
- キーの間のゴミは吹き飛ばして取らないでください。キーボード内部にゴミが入り、故障の原因となります。
- 掃除機などを使って、キーを強い力で引っ張らないでください。
- 毛が抜けやすいブラシは使用しないでください。キーボード内部にブラシの毛などの異物が入り、故障の原因となります。
手のひら静脈センサー、カメラ消毒薬使用不可
対象:手のひら静脈センサー搭載機種、カメラ搭載機種
重要
- 消毒薬は使用できません。手のひら静脈センサーの読み取りエラーやカメラの曇りが生じる原因となります。
手のひら静脈センサーやカメラに付着したほこりや汚れは、次の方法で取り除いてください。
- ほこりは乾いたマイクロファイバー布で軽く払います。
- 汚れは乾いたマイクロファイバー布で軽く拭き取ります。
重要
- 水を使用しないでください。損傷する原因となります。
- シンナーやベンジンなど揮発性の強いものや、化学ぞうきんは絶対に使わないでください。損傷する原因となります。
液晶ディスプレイ/タッチパネル消毒薬使用可
消毒薬をマイクロファイバー布にしみこませて、余分な水分を絞り、爪や指輪などで画面に傷を付けないように注意しながら、やさしくゆっくりと拭いてください。
重要
- 液晶ディスプレイ/タッチパネルの表面を固いものでこすったり強く押しつけたりしないでください。液晶ディスプレイ/タッチパネルが破損するおそれがあります。
- 液晶ディスプレイ/タッチパネルの表面には油をはじくコーティングが施されており、消毒薬で拭くと損傷したり剥がれたりする可能性があります。コーティングを保護するためにやさしくゆっくりと拭いてください。
- 表面に傷が付かないように、乾いた布、タオル、ペーパータオルの使用は避けてください。
- 消毒薬を機器に直接スプレーしないでください。
- 機器内部に水分が入ると故障の原因となります。消毒薬が機器にこぼれることが無いよう十分に注意してください。
- 液晶ディスプレイの隅、ボタン類、カバー類、各種センサー類などの隙間から機器内部に消毒薬が入らないようしてください。
消毒薬によるお手入れのあとは
- 消毒薬が残らないように乾いたマイクロファイバー布で拭き取ってください。
- 使い捨て手袋を外して直ぐに手を洗ってください。使用した使い捨て手袋は廃棄してください。
- 電源を入れる前に、しっかりと乾かしてください。
機器の汚れがひどい場合は
汚れがひどい場合は、水または水で薄めた中性洗剤を含ませた布を固く絞って汚れを拭き取ってください。
中性洗剤を使用して拭いた場合は、水に浸した布を固く絞って中性洗剤を拭き取ってください。
重要
- 表面に傷が付かないように、乾いた布、タオル、ペーパータオルの使用は避けてください。
- 機器内部に水分が入ると故障の原因となります。水が機器にこぼれることが無いよう十分に注意してください。
- キーボードの隅、液晶ディスプレイの隅、ボタン類、カバー類、各種センサー類などの隙間から内部に水分が入らないようにしてください。
注意すること
消毒薬をお使いいただけないところ
- 手のひら静脈センサー(読み取りエラーの原因となります)
- カメラ(曇りの原因となります)
- 外部コネクタ端子(接触不良の原因となります)
消毒薬の影響について
- 繰り返しのアルコール消毒により外観(プラスチックや金属部)が劣化しヒビ割れや塗装の剥がれなどの修復不能な損傷が発生する可能性があります。
- 消毒薬による清掃は、1日最大5回までとしてください。
- 消毒薬によりラベル等の印字やバーコードが読み取れなくなる可能性があり、修理の際に、機器の確認などでお時間をいただく場合があります。
- 消毒薬が内部に入ったことによる機器の異常や、消毒が要因で損傷した外観部品の復旧などは、有償修理となります。
- 本手順にそってお手入れいただくことで、損傷のリスクを最小限に抑えることができますが、完全に防ぐことはできません。
お使いいただけない薬品について
- 漂白剤
- 過酸化物
- アセトン
- シンナー
- ベンゼン
- 塩化メチレン
- トルエン
- アンモニア
- エチルアルコール
上記の化学薬品を使用すると、機器の表面に修復不可能な損傷が残る可能性があります。
(ウェットティッシュ、ガラスクリーナ、OAクリーナなども、機器外観、画面表面のコーティングを傷つける恐れがあります)
空間除菌薬などによる消毒・除菌時のご注意
新型コロナウイルス感染症対策でご使用になられている消毒薬に含まれる塩素成分が製品の内部へ混入し、接続端子部の腐食による接触不良や、部品の腐食による製品故障を引き起こす可能性があります。
これらを未然に防止するため、製品のご使用に関する注意事項をお知らせします。
- 製品を設置する場所付近に、次亜塩素酸ナトリウムや二酸化塩素成分を含む空間除菌薬の設置はお控えください。
- 製品や製品を設置するエリアを消毒する場合には、次亜塩素酸ナトリウムや二酸化塩素成分を含む消毒薬は使用しないでください。
- 製品を取り扱う前の手指消毒は、エタノール系の消毒薬を用いるものとし、塩化ベンザルコニウム成分を含む消毒薬は使用しないでください。
- 手指消毒の後は、手指を十分に乾かしてください。消毒薬が手指に付着した状態では製品に触らないでください。
- 消毒する場所の付近や、風下(ファンなどを使用している場合)での製品のお取り扱いは、十分ご注意願います。
関連製品について
薬品による洗浄が必要な作業現場でお使いになる方はご検討ください。
耐薬品機能搭載タブレット
アルコール消毒薬以外の薬品にも対応可能な耐薬品機能搭載タブレットをラインナップしています。(注1)(注2)
(注1)耐薬品機能はカスタムメイドです。(注2)対応薬品:エタノール、IPA(イソプロピルアルコール)、次亜塩素酸ナトリウム。
キーボードカバー
水濡れやほこり、手の皮脂汚れなどを防ぎます。
アルコール消毒薬でのお手入れや水洗いにも対応。お手入れも簡単でいつでも清潔なキーボードで作業ができます。
シリコン製、T-ポリウレタン製の2タイプをご用意しています。
デスクトップパソコンやノートパソコンに対応したキーボードカバーをご用意しております。
対応機種など、詳しくは下記の電子カタログを参照ください。
キーボードカバー製品カタログ
https://digital.meclib.jp/cwc/book/index.html#target/page_no=178
※富士通コワーコ株式会社の製品カタログを表示します