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タブレットPC 導入事例

タブレットPC導入事例-中国電力株式会社様

コンバーチブル型タブレットPCの利用で帰社後の作業を大幅削減。
業務効率と点検品質の向上を同時に実現。

安達 栄重 氏

中国電力株式会社
流通事業本部
(工務担当)副長
安達 栄重 氏

宇津巻 寛 氏

中国電力株式会社
流通事業本部
(工務担当)
宇津巻 寛 氏

白井 秀生 氏

中国電力株式会社
流通事業本部
(工務担当)
白井 秀生 氏

高砂 純治 氏

中国電力株式会社
流通事業本部
(工務担当)
高砂 純治 氏

中国5県を中心に電力を供給する中国電力は、各事業所がばらばらに行っていた電力設備の点検業務を標準化、そのツールとしてコンバーチブル型タブレットPCを導入した。従来、現場で点検結果を紙に記入し、帰社後PCに入力していたが、それを現場で入力・完結できるようになり、大幅な効率化を実現。現場での資料や過去データの閲覧も可能になり、点検業務の質が向上するとともに、本来注力すべきデータ分析に、より多くの時間を割くことが可能になった。

効率化と点検の質の向上を目指し、点検業務に関わるシステムを構築

中国電力 流通事業本部の主たる業務は、電力設備の維持管理である。同部門が担当する約100箇所にものぼる水力発電所と約400箇所の変電所、さらには内燃力発電所と送電線に関して、日常の点検業務や修理などの保守を行っている。

発電所や変電所の設備は、最低月に2回は点検が義務づけられている

電力業界も、近年は規制緩和により徐々に競争にさらされ、コスト面の競争力が求められている。とはいえ、電力はライフラインであり、安定供給はやはり最も優先されなければならない。そのため、使える設備はできるだけ使いながら、交換や修理が必要な箇所は確実に把握できる効率的なメンテナンスシステムが必要とされていた。

また従来、保守点検業務の基幹システムは本社側で用意していたものの、日々の点検業務の手法は各事業所に任せており、記録を紙に記入して、帰社してからPCに入力するところもあれば、専用の端末を利用しているところもあった。これでは全体の効率化は難しいうえ、人事異動で別の事業所に異動になれば、また一から業務手順を覚えなければならない。このような問題を解決するため、全社レベルでの手順の標準化も課題だった。

さらに担当者に情報武装をさせることで、点検業務の質の向上も図りたかったと、このプロジェクトを指揮した流通事業本部(工務担当) 副長 安達栄重氏は次のように語る。

「ベテランなら、数字を見てある程度状況を把握できますが、若い人には難しい。そこで、現場でこれ以上の数値になると危険といった「しきい値」を参照できれば、経験が少なくても問題が把握できます。また、効率化を図ることで、彼らの本来業務であるデータ分析に、もっと力を注いでもらうこともねらっていました」

そこで、設備の巡回点検を支援する巡視支援システムを含む、流通設備保全管理システムを構築するプロジェクトを発足。検討を開始した。

コンバーチブル型で軽く、バッテリーの持ちがいい点などを評価してFMV-P8230を採用

巡視支援システムは2006年12月に稼働を開始したが、これにはモデルケースがあった。多くの事業所が現場で紙に数値などを記入し、社内に持ち帰ってからPCで改めて入力するという方法をとっていたなか、ある事業所では、タッチパネル式でペン入力とテンキー操作ができる端末を使って、現場で記録できるシステムを構築していたのである。業務改善提案でその取り組みを知ったプロジェクトのメンバーは現地へ視察に行き、その使いやすさを評価。新しい巡視支援システムでも、タッチパネルを搭載したPCを検討することを決めた。

導入にあたっては、従来一部の事業所で実績があったペンノートPCが製造中止になったこともあり、より使いやすい端末を求めてさまざまなモバイルPCなどを比較検討。 各事業所の担当者に実際に比較してもらった結果、富士通のタブレットPC「FMV-P8230」に決定した。選定の理由としては、まず軽量なこと、長時間駆動が可能なこと、ワイド液晶を搭載し、より多くの情報量を表示できる点が評価された。 さらに、キーボードを搭載した「コンバーチブル型」のため普通のノートPCとしても使える点や、半透過型の液晶を搭載し、屋内でも屋外でも視認性がよい点、いざとなったら指でも押せる感圧式のタッチパネルであることも評価ポイントとなった。また、指紋認証などのセキュリティ機能が標準で用意されている点も、今後の活用の面で期待された。

■FMV-P8230選定の理由

FMV-P8230選定の理由

流通事業本部(工務担当)宇津巻寛氏は、「巡視担当者は機器を一日中持って歩くので、携帯性とバッテリーの稼働時間は必須条件でした。その点、この画面の大きさで、1kgを切る軽さは魅力的でしたね。また、液晶はタッチパネル式のため、ペンを鉛筆のような使い心地で使える点も現場で受け入れられやすいと思いました。タブレットPCとしても、普通のノートPCとしても使える点も、帰ってからサーバにデータを送る際に便利で、トータルバランスがよく、他に比較する製品はありませんでした」と評価している。

なお、巡視用の専用アプリケーションは、ペン入力PCを利用していた事業所で作成したアプリケーションを一部改修して利用している。

業務で使う時はこの状態で専用ケースに収める

液晶を回転させれば、通常のノートPCとして使える

一度に多くの情報量を表示できるワイド液晶画面

指紋センサーを標準装備しているので、セキュリティも安心

現場ではタブレットPCとして、帰社後はノートPCとして利用

現在FMV-P8230は巡視支援システムに利用するため150台導入され、各事業所に配布されている。巡視担当者は、朝FMV-P8230を持って巡回に出かけ、点検時にはタブレットPCとして利用している。

彼らが巡回する発電所や変電所はその規模がまちまちなので、日に2、3箇所回れる場合もあれば、1日では回りきれない設備もある。小規模でもチェックポイントは100箇所以上にのぼり、大きな発電所にもなれば数百箇所のチェックポイントがある。

そのため、落下などの心配をせずに作業を行えるよう、ストラップ付きの専用ケースを用意した。肩と腰にストラップをかけ、画板のようにタブレットPCを支えるのである。流通事業本部(工務担当)白井秀生氏は、「PCの扱いを気にすることで、担当者が怪我をするようなことがあっては困ります。したがって、両手が自由になる専用ケースはどうしても必要でした」と語っている。

基本的な入力は、メーターなどの数値や異常の有無を○×でチェックすることだが、たとえばバルブから油が漏れていた場合、その詳細な状態などは手書きでメモを記入する。単に数値だけの入力に止まらない情報収集が可能なのはタブレットPCならではだ。

また、巡視中は、データ入力用のアプリケーションだけでなく、巡視に関わるアプリケーション利用は許可されているので、必要に応じて巡視のポイントや手順書を見たり、過去のデータの確認などにも利用するなど、アプリケーションの単独利用しかできない専用端末にはないPCのよさをフル活用。従来は持ち歩いていた分厚い手順書などが不要になり、軽快な作業が実現した。

夕方事務所に戻ると、ノートPCとしてそのままLANにつなぎ、データをサーバにアップロード。データを再度入力したり、オフィスのPCに移し替える必要がないので、大幅な効率アップにつながった。

FMV-P8230は、専用ケースで落ちないように固定して巡視を行う。

メーターなどの数値をその場でペン入力。

オフィスに戻ったら、そのままPCとして利用。LANに接続してサーバにデータを送信できる。

■帰社後の入力作業が不要になり、大幅な効率アップを実現

帰社後の入力作業が不要になり、大幅な効率アップを実現

現場の知恵で、さらなる活用に期待

FMV-P8230を利用した巡視支援システムによって、業務効率と点検品質の向上が達成された。流通事業本部(工務担当)高砂純治氏は、「入力が現地で終わり、帰社してからの再入力が不要になったことは大きいですね。現場によって入力項目が異なるため、一概には言えませんが、大幅な作業時間の短縮になっているのではないでしょうか。また、再入力がなくなったので、再入力時の入力ミスも防ぐこともできます」と語る。

また、専用アプリケーション側で、過去の傾向やどこまで数値が上がると危険かといったことを表示することにより、経験が少ない担当者でも現場にいながら危険を察知することが可能になった。白井氏は、「はっきりとはわからなくても、その場で会社に電話をして、上司や先輩に判断を仰ぐことができるので、素早い対応が可能になります」と語る。

さらに、新しいアプリケーションを利用することで、データ入力がなくなっただけでなく、従来各自が作成していたグラフ類も自動的に作成。大幅な効率化により、本来業務であるデータ分析に、より多くの時間を割くことが可能になった。

■FMV-P8230の利用により点検業務の課題を解決

FMV-P8230の利用により点検業務の課題を解決

安達氏は、「今回の導入で、まずベースはできました。これから現場でさらに使ってもらうことで、現場の知恵で発展していくのだろうと思っています」と今後の期待を語る。

既に現場からは、今まで毎回作成していた電気主任技術者への報告用のデータを、このシステムで簡単に吸い上げられるはずといった声もあがっており、今後のさらなる活用が期待されている。

User's Voice 中国電力株式会社 広島電力所 技術課 高橋大輔氏

中国電力株式会社 広島電力所 技術課 高橋大輔氏

「使い始めるまでは紙に書く方が簡単と思っていましたが、さほど違和感もなく、使い勝手は悪くありません。以前の職場では、帰ってからの入力に1日30分程度かかっていたので、それがなくなるのは大きな効率化ですね。また、毎年年度の変わり目には各自がExcelで入力用のシートを作成していたのですが、既にアプリケーションで用意されているので、その作業がなくなりました。また、分析用に自分でグラフを作ったりしていたのですが、その機能もアプリケーションで用意されているので、かなり便利になりました。

まだ利用を初めて1ヵ月なので、見えている効果はこんなところですが、これから通年で利用することで、その時々の業務を効率化できる利用方法がわかってくるでしょうし、 そうなることによって、ユーザーサイドからの利用提案などもできると思います」

User's Profile 中国電力株式会社

中国電力株式会社

中国電力株式会社は、中国5県および四国と兵庫県の一部に電力を供給している。地域を代表する企業として、CSRや環境問題、社会貢献などにも積極的に取り組んでいる。その中にあって流通事業本部は、水力発電所、変電所、内燃力発電所、送電線などの電力設備の維持管理を担っており、安全性や安定供給の確保とともに、効率的で確実な保守業務の遂行に注力している。

ホームページ http://www.energia.co.jp/

製品紹介 コンバーチブル型モバイルタブレットPC「FMV-P8230」

コンバーチブル型モバイルタブレットPC「FMV-P8230」

約985gの軽量ながら、8.9型ワイドXGA液晶搭載したタブレットPC。タブレットPCとしても、ノートPCとして利用可能で、室内で見やすい透過型液晶と屋外で見やすい反射型液晶の両方の特長を併せ持つ半透過型液晶を採用。屋外ではタブレットPCとして、室内ではノートPCとして利用するといった、従来にはない利用形態が実現できる。また、標準バッテリーで約4.4時間、別売の内蔵バッテリーパック(L)を利用すれば約9.3時間の連続稼働が可能。さらに、指紋センサーやセキュリティチップを内蔵しており、高いセキュリティレベルを確保できる。

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