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Windows® 7 PC 導入事例 -専修大学様

2キャンパスを結ぶ教育・研究用コンピューターシステムの更新にあたり要件を満足しつつ、環境性能と運用管理面でも優れた富士通の提案を採用。
2,000台の省電力一体型Windows 7 PCに入れ替えて予定期日に稼働を開始。

専修大学

専修大学

創立130周年を迎えた専修大学では、神田(東京都千代田区)と生田(神奈川県川崎市)の2キャンパスを結ぶ教育・研究用コンピューターシステムを最新仕様のものに更新しようと決断。「使い勝手を大きく変えないこと」をおもな要件として、最新版のWindows PCに入れ替える計画を2008年4月にスタートさせました。富士通は要件を満たした上で環境性能も高いシステムを提案。運用管理面が高く評価されたこともあって、採用していただくことができました。システム構築にあたっては、文教向けシステムに詳しい技術者が可用性やセキュリティなどの大学特有のニーズにも十分に配慮した設計を実施。約2,000台の省電力一体型Windows 7 PCへの入れ替えは予定通りに完了し、2010年4月から学部学生約2万人、大学院生約500人にサービスを提供しています。

【導入事例概要】
業種: 文教
ハードウェア: 法人向けPC FMV-K5290
PCサーバ PRIMERGYブレードサーバBX900、PRIMERGY RX300
ネットワークサーバ IPCOMシリーズ
ソフトウェア: 瞬快Rel.8.0(Windows 7対応版)
Windows 7 Professional、Windows Server 2008 R2
Microsoft System Center Configuration Manager 2007 R2
Microsoft Windows Server Update Services 3.0
【課題と効果】
1 最新Windowsを快適に使えるPCに入れ替えたい 約2,000台のWindows 7 PCを一斉に入れ替え
2 現行システムと使い勝手を大きく変えたくない 何の混乱もなく予定期日に本稼働を開始
3 温室効果ガスの排出量削減にも貢献したい 学内のCO2排出量削減目標値5%のうち2%分を達成

導入の背景

全学生が使用する教育・研究用Windows PCが更新時期を迎えていた

能美 明弘 氏

専修大学
情報システム部
部長代理
能美 明弘 氏

東京・神田と川崎市・生田にキャンパスを置く専修大学は、学部に約2万人、大学院に約500人の学生が在籍する国内有数の総合大学。教育・研究でのコンピューター活用に力を注いでいることが特色の1つとなっています。「情報リテラシー教育は大学1年の段階で行っています」と話すのは、情報システム部・部長代理の能美明弘氏。基本的には、学生全員に情報処理基礎などの科目を履修してもらっていると言います。

そのための基盤として2007年度に富士通が納入・稼働させたのが、2か所のキャンパスを結ぶ教育・研究用コンピューターシステムです。約1,700台のクライアントは、すべて富士通製のWindows XP PC。Microsoft Office、Microsoft Visual Studio、100種類以上のフリーウェアなどが使える環境になっていました。

当初の予定では、このシステムの使用期間(耐用年数)は3年間。安定稼働していたのでそのまま使い続けることもできましたが、能美氏は「最新のハードウェアとソフトウェアに入れ替えたほうが良い」と判断しました。

導入のポイント

決め手は省電力PCによるCO2排出量削減効果と運用面のサービス

小林 敏彦 氏

専修大学
情報システム部
情報システム課 主任
小林 敏彦 氏

島崎 一彦 氏

専修大学
情報システム部
情報システム課 課長
島崎 一彦 氏

入れ替え計画がスタートしたのは、2008年4月のこと。情報システム部内で検討した結果、「(当時の)最新OSであるWindows Vistaを快適に使えるPCとして4GB以上のメモリーと高性能のグラフィックスを備えたもの」という概略の発注仕様が決まり、富士通を含む複数のベンダーにシステム提案を要請しました。この時に付けられたのが、「使い勝手が大きく変わらないこと」という条件。課長の島崎一彦氏(情報システム部・情報システム課)は、「切り替えにともなう利用者の混乱を避けることを第一に考えました」と振り返ります。

この提案要請に応じたのは、10社のベンダーとシステムインテグレーター。その中からまず4社が選ばれ、第2次提案(2008年12月)と最終プレゼンテーション(2009年2月)を経て、ブレードサーバ「PRIMERGYブレードサーバBX900」、ラックマウントサーバ「PRIMERGY RX300」、液晶ディスプレイ一体型PC「FMV-K5290」を組み合わせた富士通のシステム提案が選ばれることになりました。

富士通の提案を採用することにしたおもな理由を「システムそのものの機能やスペックに加えて、省電力PCと仮想化によるサーバ統合でCO2排出量を削減するという提案内容が省エネルギー管理活動に取り組む本学に最適だと判断しました」と語る、能美氏。専修大学では温室効果ガス排出量の自主的な目標値として5%を設定しており、これに貢献できるシステム提案は大学の社会的責任を果たすためにも最適な選択だったのです。

また、運用管理を担当する情報システム課にとっては、「250名規模の大学専任SEチームによる技術サポートを受けることができ、ISP並みのシステム運用管理を実現するためのノウハウを提供してもらえる」(島崎氏)ことも大きな魅力でした。

システム概要

最新のWindows 7を採用し、可用性やセキュリティにも十分に配慮

鈴木 裕樹

富士通株式会社
文教ソリューション事業本部
文教第一ソリューション部
プロジェクト課長
鈴木 裕樹

寺下 一欣

富士通株式会社
中央支社
文教統括営業部
第一営業部
寺下 一欣

構築作業が進み始めた2010年8月、専修大学は導入するOSをさらに新しいWindows 7へと変更することにしました。その理由を「β版で試してみて、実用レベルになっていると判断しました」と説明するのは、情報システム課・主任の小林敏彦氏。「ハードウェアへの要求度はWindows Vistaよりも低く、Windows XPからの移行に要する手間もWindows Vistaの場合ほとんど変わりません」とも語ります。

最終的に導入されることになったPC台数は、300台増の約2,000台。神田と生田のキャンパスには無線LANアクセスポイントも約220台設置され、外部から持ち込まれたノートPCやスマートフォンを学内LANに接続できるようにしています。運用管理ツールとして、ソフトウェア配信とインベントリー収集用のMicrosoft Windows Server Update Services 3.0とMicrosoft System Center Configuration Manager 2007 R2も併せて導入されました(図1)。

システムと構築を進めるにあたって、富士通・文教ソリューション事業本部の技術者は大学ならではのニーズにも十分に配慮した設計を行いました。

例えば、授業にも就職活動にも使われている電子メールの可用性を高めるために、認証用ドメインコントローラーについては複数台のWindows Server 2008 R2で構成。「授業開始時の一斉ログインに備えてネットワークサーバ『IPCOM』で負荷を分散し、ファイルサーバとDBサーバはWindows Server Failover Clusterで万一のトラブルに備えるようにしました」と鈴木裕樹(富士通株式会社・文教ソリューション事業本部・文教第一ソリューション部・プロジェクト課長)は語ります。

また、多数の学生が共用するPCにおけるセキュリティを確保するためのツールとしては富士通四国システムズの瞬快Rel.8.0を採用。「専修大学様での稼働に合わせてWindows 7対応版を開発し、PCを起動したタイミングでオリジナル環境を自動的に復元できるようにしました」(富士通株式会社・中央支社・文教統括営業部・第一営業部・寺下一欣)。

新年度の4月1日、専修大学の新しい教育・研究用コンピューターシステムは予定通りに本稼働を開始。自習室や図書館に置かれたWindows 7 PCを毎日多数の学生が利用しています。

専修大学情報科学センター ネットワーク概念図

図 1:専修大学情報科学センター ネットワーク概念図 [拡大図

端末教室の利用状況などが確認できるディスプレー

写真 1:端末教室の利用状況などが確認できるディスプレー [拡大図

今後の展望

コストとCO2排出量の削減効果を見極め、次期システム検討に生かす

「何の混乱もなく4月1日に予定通りのサービスを開始することができました。
ランニングコストで3%から5%に相当する2,745万円(4年間)、CO2排出量では大学の自主的目標5%のうち2%分にあたる975トンを削減できるという試算が出ています」

教育・研究用コンピューターシステムでは継続性が重視されることから、専修大学はこの新システムを少なくとも4年間は使い続ける予定。その間にCO2削減効果やコスト削減効果を実際の数値で確かめ、学長や事務組織のマネージメント層に報告することにしています。「現状では、ランニングコストで3%から5%に相当する2,745万円(4年間)、CO2排出量では大学の自主的目標5%のうち2%分にあたる975トンを削減できるという試算を富士通からいただいています」と、島崎氏。日常の運用管理業務と並行して、次期システムを検討するための材料の収集もすでに始めているとのことでした。

また、一般の顧客満足度にあたる“学生満足度”についても外部の第三者機関から公正で客観的な評価が得られる予定になっています。その評価とは、ある教育関連企業が3年ごとに行っている全国大学満足度調査のこと。2004年に行われた前回の調査はたまたま旧システムの稼働開始時期に重なっていたこともあり、「情報基盤」という項目において全国で5位、東日本の大規模大学ではトップのポジションを獲得することができました。「今年もその調査年にあたりますので、前回同様、良い成績を残せるのではと期待しています」と、能美氏。本稼働開始後も順調な運用が続いていることから、その可能性は高いと情報システム部は確信しています。

経済と法律の専門教育課程を日本語で教える「専修学校」として1880(明治13)年に東京・神田に設立されてから、130年。専修大学は「社会知性(Socio-Intelligence)の開発」という21世紀ビジョンを掲げて、専門的な知識・技術とそれに基づく思考方法を核としながらも、深い人間理解と倫理観を持ち、地球的視野から独創的な発想により主体的に社会の諸問題の解決に取り組んでいける人材の育成に努めています。そのビジョンを具現化するための情報基盤の構築と運用を、富士通の文教ソリューション事業本部はこれからも力強くご支援していきます。

【専修大学様 概要】
所在地 神奈川県川崎市多摩区東三田2-1-1
設立 1880(明治13)年
ホームページ 専修大学様ホームページ