3 ダイヤルのしかた

■ ダイヤルコマンド

ダイヤル番号をキー入力するには、ダイヤルコマンドを用います。ダイヤルコマンドは、ATのあとにD、<電話番号>と続けます。読みやすくするためスペースやかっこ記号(  )、ハイフン「−」を入れてもかまいません。
入力例を下記に示します。

  • キー入力例:
      ATDT123-2400画像

■ 休止記号「,」

交換機の種類によっては、電話番号の数字の間に3秒以上の間隔を必要とするものがありますので、「,」を使ってこの時間を設定します。時間の長さはS8レジスタで指定します。

画像

■ 電話番号の記憶

相手先が特定しており、同じ番号をダイヤルすることが多い場合は、その番号をコマンド&Zにより電話番号を記憶させることができます。

■ 記憶した電話番号による自動ダイヤル発信

不揮発性メモリに記憶した電話番号を自動ダイヤルする場合は、コマンドATDS=x(x:0〜3)を入力します。DS=xは&Zx=で記憶した番号を読み出して、ダイヤルします。

■ 自動着信機能

呼び出しを受けたモデムは、設定と同じ回数のベルの鳴動が検出されると応答します。ベルが何回鳴ったら応答するかは、あらかじめS0レジスタに設定しておきます。S1レジスタは、呼び出しベルの鳴動回数の計数値を格納しており、計数値がS0レジスタの設定値と等しくなったとき、モデムが自動的に応答します。このS1の値は、ベルの鳴動が止まってから4秒が経過すると、自動的に0にリセットされます。
次にその例を示します。

キー入力:ATS0=3画像
本モデム:OK