6 ATコマンドの異常時の処置

□ パソコン本体と通信ができない

パソコン本体からATコマンドを入力しても、「OK」が返ってこない場合

  • ATまたはatで始まるコマンドになっていますか?
    ATやat以外で始まる文字は無視されます。
  • メッセージを英文字で表示するコマンドATV1になっていますか?
    &Vで各コマンド状態を見ることができます。

□ コマンドを入力しても画面に表示されない

  • コマンドエコーを可能にするコマンドATE1になっていますか?

□ ATと入力するとAATTと表示される

  • パソコン本体の設定が、入力を表示(モニタ)するモードになっているため、本モデムからのエコーと二重に表示されています。
    パソコン本体か本モデムのどちらかのエコーに関する設定を変更してください。

□ 発信ができない

  • ATDTまたはATDPコマンドを正しく入力しましたか?
  • 発信音の待機時間(S6レジスタ)の設定値が大きすぎませんか?
    オフフックしても、ダイヤリングまでに時間がかかり、発信できません。
  • 「,」の休止時間(S8レジスタ) の設定値が大きすぎませんか?
    ダイヤリングまでに時間がかかり発信できません。

□ ATDコマンドを入力してもNO DIALTONEが返ってくる

  • 発信音が不連続の場合は検出できません。(PBXなど)
    ATX0、1または3コマンドを入力すると、発信音を無視して、S6レジスタで設定した時間後に発信します。

□ メモリによるダイヤル発信ができない

  • 電話番号が登録されていますか?
    AT&Vコマンドを入力し、確認してください。登録されていなければ、AT&Zにより登録してください。
  • ATDSを入力しましたか?

□ 再ダイヤルできない

  • A/コマンドを正しく入力しましたか?
    (ATや
    画像は不要です。)

□ 自動着信できない

  • S0レジスタの値が0になっていませんか?
    ATS0?を入力して確認してください。0ならば、ATS0=nによって、応答するベル鳴動数n(≧1)を設定してください。
  • S0レジスタの設定値が大きすぎませんか?
    (応答する前に相手側が回線を切断することがあります。)

□ 通信できない

  • ダイヤル後のキャリア持ち時間(S7レジスタ)の設定値が小さすぎませんか?
    (ハンドシェーク完了前に回線を切断することがあります。)

□ エスケープシーケンスを入力してもOKが返ってこない

  • S2レジスタに設定した文字を入力しましたか?
  • エスケープシーケンスのガードタイム(S12レジスタ)の設定値が小さすぎたり、大きすぎたりしませんか?
    (認識できなかったり、認識するまでに時間がかかったりします。)

□ エスケープシーケンスの文字を忘れた

  • 一度パソコン本体の電源を切ってから、再起動することでS2レジスタの登録値に戻ります。

□ スピーカーの制御がおかしい

  • ATMコマンドの設定を確認してください。