5 セキュリティチップについてのトラブルシューティング

□ BIOSでセキュリティチップの設定を変更できない

BIOSで、セキュリティチップの使用や、セキュリティチップのデータをクリアする設定を行うためには、管理者用パスワードの設定が必要です。管理者用パスワードが設定されているか確認してください。

□ Infineon TPM Professional Package(Infineon Security Platform)ユーティリティがインストールできない

ソフトウェアをインストールするには、BIOSでセキュリティチップを使用する設定になっている必要があります。BIOSの設定を確認してください。
BIOSの設定については、コンピュータ本体の『製品ガイド』の「BIOS」−「認証デバイスのセキュリティ機能を使う」をご覧ください。

□ Windowsログオン時に機器構成が変更された旨のエラーメッセージが表示される

前回の起動時からハードウェアの構成や設定が変更された可能性があり、SMARTACCESSの機器監査機能によりメッセージが表示されています。ハードウェア構成やBIOS設定などが変更されていないか確認してください。変更があった場合は、機器を登録したときの状態に戻すか、ハードウェアの構成を登録し直してください。
なお、変更の内容によっては、機器を登録したときの状態に戻しても、エラーメッセージが解除されない場合があります。詳しくは『リファレンスガイド』の「機能編」−「ログオン認証」−「機器監査」をご覧ください。

□ Windowsログオン時に機器構成が変更された旨のメッセージが表示され、Windowsにログオンできなくなった

前回の起動時から、ハードウェアの構成や設定が変更された可能性があり、SMARTACCESSの機器監査機能によりWindowsにログオンできなくなっています。
ハードウェア構成やBIOS設定などが変更されていないか確認してください。
変更があった場合はハードウェアの構成を登録したときの設定に戻すか、ハードウェアの構成を登録し直してください。
詳しくは『リファレンスガイド』の「機能編」−「ログオン認証」−「機器監査」をご覧ください。

□ Windowsログオン時にユーザーキーパスワードエラーになる

SMARTACCESSによるWindowsログオンを有効にしている場合には、Windowsのパスワードではなくセキュリティチップのユーザーキーパスワードを入力してください。

□ EFSが利用できない

EFSを利用するにはハードディスクがNTFSでフォーマットされていることが必要です。FAT32のドライブではEFSを利用することはできません。なお、Windows XP Home Editionでは、EFSは利用できません。

□ BIOSセットアップでセキュリティチップを変更したら、Windowsにログオンできなくなった

セキュリティチップをお使いになる場合、BIOSセットアップのセキュリティチップの設定は次のようになっている必要があります。

  • FMV-ESPRIMO、FMVロングライフパソコン、CELSIUSシリーズの場合
    • Security Chip: 「Enabled」
    • Security Chip State: 「Enabled and Activated」(表示がある場合)
  • FMV-LIFEBOOK、FMVSTYLISTIC の場合
    • セキュリティチップ: 「使用する」
    • セキュリティチップの状態: 「有効かつ使用可」(表示がある場合)

「SMARTACCESSによるWindowsログオン」を「する」に設定した状態で、BIOSセットアップのセキュリティチップの設定を変更すると、セキュリティチップに保存していたWindowsパスワードが利用できず、Windowsにログオンできなくなることがあります。その場合はBIOSの設定を上記のように設定し直すか、「回避パスワード」でログオンする必要があります。
BIOSの設定については、コンピュータ本体の『製品ガイド』の「BIOS」−「認証デバイスのセキュリティ機能を使う」をご覧ください。
なお、「回避パスワード」でログオンしても、セキュリティチップで保護された環境は安全に管理されています。
回避パスワードについては、『リファレンスガイド』の「機能編」−「ログオン認証」−「Windowsログオン」−「認証回避」をご覧ください。

□ リストアを行うとユーザーキーパスワードが変わることがある

リストアを行うと、ユーザーキーパスワードにはバックアップを行った時点でのパスワードが設定されます。
そのため、バックアップ後にユーザーキーパスワードを変更しても、復元すると、バックアップを行った時点でのパスワードに戻ります。

□ ソフトウェアのインストール時に「アプリケーションエラー」が表示されることがある

「インストール」の手順に従わずにソフトウェアをインストールすると、「アプリケーションエラー」が表示されることがあります。
もし表示された場合、ソフトウェアのインストールを引き続き行い、インストール終了後は表示画面に従ってWindowsを再起動してください。再起動後は正常に動作します。

□ SMARTACCESSでユーザー初期化を行うと、失敗することがある

SMARTACCESSをインストール時に、セキュリティチップがクリアされていない状態で行うと、ユーザー初期化に失敗することがあります。インストール時にはセキュリティチップがクリアされていたかどうか確認してください。クリアされていなかった場合にはSMARTACCESSをアンインストールし、BIOSでセキュリティチップをクリアした後、再度SMARTACCESSをインストールしてください。

□ インストール時に「所有者のパスワードの設定に失敗しました。Infineon TPM Professional Packageがインストールされていません。」と表示される

  • BIOSセットアップで、「セキュリティチップを使用する」または「有効」に設定されていることを確認してください。「セキュリティチップを使用する」または「有効」に設定されてされていない場合は、SMARTACCESSをアンインストールし、「セキュリティチップを使用する」または「有効」に設定後、再度SMARTACCESSをインストールしてください。
  • Infineon TPM Professional Packageがインストールしてあることを確認してください。Infineon TPM Professional Packageがインストールしてある場合は、SMARTACCESSをアンインストールし、Infineon TPM Professional Packageをアンインストール後、再度Infineon TPM Professional Packageをインストールし、SMARTACCESSをインストールし直してください。