2 Atherosクライアントユーティリティを使った設定

Atherosクライアントユーティリティを使用して、無線LANの設定を行う手順について説明します。

重要
  • 屋外では5GHz帯の電波を停止してください。
    本パソコンを屋外でお使いになる場合、IEEE 802.11a準拠(5GHz帯)を停止する必要があります。停止方法については、「5GHz帯の電波の発信を停止する」「Atherosクライアントユーティリティをお使いの場合」をご覧ください。
  • Windows XPの設定を確認してください。
    AtherosクライアントユーティリティとWindows XP標準の無線LAN機能は併用できません。次の手順でWindowsXP標準の無線LAN機能が無効になっていることを確認してください。
    1. 「スタート」ボタン→「コントロールパネル」の順にクリックします。
    2. 「ネットワークとインターネット接続」をクリックします。
    3. 「ネットワーク接続」をクリックします。
      現在インストールされているネットワークの一覧が表示されます。
    4. 一覧から「ワイヤレスネットワーク接続」を右クリックし、表示されるメニューから「プロパティ」をクリックします。
      「ワイヤレス ネットワーク接続のプロパティ」ウィンドウが表示されます。
    5. 「ワイヤレス ネットワーク」タブをクリックします。
    6. 「Windowsでワイヤレス ネットワークの設定を構成する」が画像になっていることを確認してください。画像の場合は、クリックして画像にします。
  • ネットワーク管理者に確認してください。
    すでに構成されたネットワークに接続する場合は、そのネットワークを管理するネットワーク管理者にネットワーク情報を確認してください。ネットワーク情報の主なものは次になります。
    • 無線LANのセキュリティ情報(SSIDなど)
    • IPアドレスおよびサブネットマスク
    • デフォルトゲートウェイ
  • それぞれの機器のマニュアルもご覧ください。
    無線LANのセキュリティ情報は接続する無線LANアクセスポイントに合わせる必要があります。必要に応じて、接続する機器のマニュアルもご覧ください。
  • 無線LANアクセスポイントのチャンネルを確認してください。
    本パソコンで使用している無線LANの2.4GHz帯では、無線チャンネルとしてチャンネル1〜チャンネル13を使用しています。
    インフラストラクチャ通信(無線LANアクセスポイント経由のネットワーク)をお使いになる場合、接続する無線LANアクセスポイントによっては、使用する無線チャンネルがチャンネル13より高いチャンネルに設定されている場合があります。
    この場合、無線LANアクセスポイントのチャンネルを1〜13の間に設定してください。
    無線LANアクセスポイントのチャンネルの設定方法については、お使いの無線LANアクセスポイントのマニュアルをご覧ください。
  • 接続する無線LANのセキュリティ設定により、次のように注意事項が異なります。
    WPA-PSK(WPA/WPA2パスフレーズ) および WEPキー(事前共有キー)
    • ユーザーがコンピュータにログオンする前、および、ユーザーがログオフした状態でも無線ネットワークに接続されます。ただし、無線ネットワークへの接続には時間がかかります。
    • 無線ネットワークへの接続には時間を要するため、ログオンに際して、ログオンプロンプトが表示された状態で数十秒待つ必要があります。
    EAP-TLS
    • 事前にユーザー認証に使用する電子証明書を、ユーザーごとにインストールする必要があります。
    • 複数ユーザーで運用する場合は、ユーザーごとにプロファイルを作成し、ログオン後にプロファイルを切り替えてお使いください。
    • ドメイン環境で運用される場合には、次の設定が必要になります。
      • コンピュータ証明書のインストール
      • 「ドメイン ログオンにマシン情報を使用する」の有効化
      • ローカルコンピュータに対する管理者権限
      • シングルサインオン無効
    PEAP(EAP-TLS)
    • 事前にユーザー認証に使用する電子証明書を、ユーザーごとにインストールする必要があります。
    • 複数ユーザーで運用する場合は、ユーザーごとにプロファイルを作成し、ログオン後にプロファイルを切り替えてお使いください。
    • ドメイン環境での運用は未対応です。
    PEAP(EAP-MSCHAP V2)
    • 事前にサーバ認証に使用する電子証明書をインストールする必要があります。
    • 「ユーザーがログオンしていない時にネットワークに接続する」を有効にすると、Atheros クライアント ユーティリティに設定した情報を使用して、ユーザー認証を行います。この場合、ユーザーがコンピュータにログオンする前、および、ユーザーがログオフした状態でも無線ネットワークに接続されます。
    • ドメインユーザーの情報を、ユーザー認証に使用することはできません。
    • ユーザー認証に使用できるユーザー情報は、次になります。
      • Atheros クライアント ユーティリティに設定したユーザー情報
      • ローカルコンピュータにログオンした際のユーザー情報
  • シングルサインオンをお使いになる場合には、ドライバの再インストールが必要になります。「ドライバーズディスク」内の「\Lan\Atheros\XP」フォルダにあるinstall.txtをお読みになり、ドライバをアンインストール後に、「新規インストール(シングルサインオン有効)」の手順に従って、インストールを行ってください。(既存プロファイルは削除されます。)
  • シングルサインオンをお使いの場合、次の機能が利用できなくなります。
    • ようこそ画面を使用する
    • ユーザーの簡易切り替えを使用する
  • シングルサインオンをお使いの場合、TLS認証およびPEAP認証で、ユーザーにパスワード(Windows ログオンパスワード)を設定する必要があります。
  • Atherosクライアントユーティリティで無線LANの設定を行った場合は、ブリッジ接続をすることはできません。
    ブリッジ接続をお使いになる場合は、Windows XP 標準の無線LAN機能で無線LANの設定を行ってから、ブリッジ接続を行ってください。
POINT
  • インフラストラクチャ通信の場合、チャンネル(周波数帯)を設定する必要はありません。接続しようとする無線LANネットワークで使用しているチャンネルを自動的に検知し、そのチャンネルで通信します。チャンネルの変更が必要な場合は、無線LANアクセスポイント側で設定してください。また、ADSL(PPPoE)を使用してインターネットに接続する場合は、本パソコンのMTUサイズ(→ 関連項目へ)を変更する必要があります。
    詳しくは、無線LANアクセスポイントのマニュアルをご覧ください。