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FMWORLD[法人]

デバイス&ソリューション導入事例

スレートPC導入事例 -株式会社モリタ様

バッテリー駆動時間が長く堅牢な、Windows® 7搭載のスレートPCを、
歯科医院での検査結果入力および患者への説明用端末として採用。

Windows® 7上で稼働する
歯周病検査ソフトウェアを搭載した
スレートPC端末

 歯科医療業界の総合商社であるモリタは、従来デスクトップおよびノートPC用に開発した歯科診療をサポートするソフトウェアを、可搬性に優れたスレートPCで提供することを検討。選定当時のWindows® 7搭載スレートPCの中で、最もバッテリー駆動時間が長く、堅牢性にも優れた「STYLISTIC Q550/C」を選択した。OSが変わらないので、移行も解像度と入力方式変更に伴う調整程度で済み、迅速な市場投入を実現。既に約400台が利用されており(2012年2月末現在)、ビジュアル表示による説明のわかりやすさが患者に好評なのに加えて、業務の効率化にも役立っている。

導入事例概要

業種 商社
ハードウェア 法人向けスレートPC STYLISTIC Q550/C
ソフトウェア Windows® 7 Professional
CPU インテル® Atom™ プロセッサー Z670(1.5GHz)

課題と効果

  • 1医院スタッフが検査結果を紙に記入し、後から改めてPC入力を行うため、二重の手間がかかる
    可搬性に優れたスレートPCなので、
    診察台まわりで手軽に検査結果の入力が可能
  • 2患者への治療説明などを紙の資料で行う必要があり、管理が煩雑になる
    スレートPC一台で検査結果の入力から患者への説明まで実現
  • 3既にWindows用のソフトウェアがあるので、他のOS用に開発し直すのは時間とコストがかかる
    OSがWindows® 7なので、ソフトウェアの大幅な変更を必要とせず、
    既存資産の移行が可能

導入の背景

検査結果を簡単に入力し、診療台において手軽に説明

  • 株式会社モリタ
    器械営業推進部
    情報営業推進グループ 次長
    濱田 吉嗣氏

  • 株式会社モリタ
    器械本部
    ネットワーク開発部 次長
    多貝 浩行氏

 科医療業界の総合商社であるモリタは、歯科材料や医療器具、情報機器から、独立開業サポートまで、歯科医療に関わるあらゆる製品や情報、サービスを提供している。

 近年、歯科医院間の競争は激化しており、適切な治療はもとより患者への情報提供や説明、コミュニケーションの重要性がますます高まっている。ただ、丁寧な説明や双方向のコミュニケーションを実施するには、それを補う説明資料の作成に時間がかかり、また、わかりやすい説明をするためには労力を費やさなければならなかった。

 そこで、同社は、歯科医院内の業務をサポートするためにソフトウェアの開発や院内ネットワークの構築を行ってきた。しかし、従来はデスクトップおよびノートPCでの利用を前提にしていたため、各診療台での活用には制限があった。例えば、診療台のところで歯周検査結果を入力する装置は既に製品化していたものの、画面が小さく、患者に説明するには改めてデスクトップやノートPCなどで説明しなければいけないというように時間も手間もかかっていた。

 そこで、モリタは、「診療台において術者が検査結果を簡単に入力でき且つ、その場で手軽に患者に説明できる」をコンセプトに、可搬性に優れ画面サイズも最適なスレートPCでの商品提供を検討し始めた。

導入のポイント

可搬性に優れたスレート型で、バッテリー駆動時間が長く堅牢な「STYLISTIC Q550/C」を選択

  • 株式会社モリタ
    器械営業推進部
    情報営業推進グループ 課長
    金子 晋也氏

  • 株式会社モリタ
    ネットワーク開発部
    2グループ 係長
    樋口 裕恒氏

  • 株式会社モリタ
    ネットワーク開発部
    2グループ
    楢原 亮兵氏

 モリタにとって、歯科医院に納めるからには、PCといえども医療機器のひとつである。株式会社モリタ 器械営業推進部 情報営業推進グループ 次長 濱田吉嗣氏は、「確実なサポート体制を実現するために、これまで30年にわたり富士通グループをパートナーとして、保守を任せてきました。今回スレートPCを選定する際も、富士通製品を選べば従来同様の手厚いサポートが期待できますが、他社製品を選択すると必ずしもそうはいきません」と説明する。また、従来のソフトウェアはすべてWindowsベースで開発しており、これから他のOSの端末を選択することは考えられなかった。そんな折、富士通がWindows® 7搭載のスレートPCを新たに発売するという情報を得た。

 そして、2011年5月にスレートPC「STYLISTIC Q550/C」が発売。他のWindows® 7搭載のスレートPCと比較検討の上、同モデルに決定した。その選定理由について株式会社モリタ ネットワーク開発部 2グループ 楢原亮兵氏は、「同時期のWindows対応のスレートPCの中では、バッテリーの持ちが約10時間と最も長かったのが大きかったですね。また、堅牢性にも優れていました」と評価している。

導入効果

説明がわかりやすいと患者の反応もよく、検査時にその場で簡単に入力もでき効率化を実現

 「STYLISTIC Q550/C」の発売から2カ月後の7月、まず最も移行がしやすかった歯周病検査ソフトウェアを搭載し、歯周病検査入力装置「Chirpy(チャーピィ)」として発売を開始。「STYLISTIC Q550/C」を使って、歯周病検査の結果入力と患者への説明画面の表示、検査結果の帳票印刷などを実現した。
2カ月という短期間での移行について株式会社モリタ ネットワーク開発部 2グループ 係長 樋口裕恒氏は、「元のソフトがWindowsなので、変更点は解像度の変化に伴う画面レイアウトの変更と、ペン入力の方式が感圧式から静電式に変わったことによる調整程度で済みました」と語っている。
実は以前の「Chirpy」は、「STYLISTIC Q550/C」の半分近くしか画面サイズのないモバイルPCで提供していたにも関わらず、バッテリーの持ちが悪かったため、結局、電源付近に固定して使われていたという経緯があった。今回モリタがバッテリーの持ちを重視した理由のひとつがそこにある。
「Chirpy」を利用するのは主に歯科衛生士だ。スレートPCになったことで、検査を行う診療台で検査結果の入力から説明までを効率よく行える。例えば、入力は、歯周ポケットの深さなら画面から当該数字をスタイラスペンでタッチするだけだ。
患者への説明も入力結果から、すぐに歯茎の後退具合などをその場でビジュアル表示できるので、わかりやすい。また、入力したデータは、無線LANでカルテシステムなどに送信されるので、カルテ作成用に検査結果を再度入力する必要がない。このようなデータのシームレスな接続の実現は、業務の効率化にも大きく貢献する。
歯科医院からは、スレートPCのトラブルもなく患者の反応もいいと好評だ。出荷から約半年、スレートPCを活用する歯科医院がますます増えている。

図 1:「Chirpy(チャーピィ)」を利用した歯周病検査入力の仕組み。

今後の展望

他のソフトにも対応させ、一台でさまざまな使い方ができるマシンに育てたい

 モリタは、他にも歯科医院に対して、カルテシステムやレントゲンシステムなどのソフトウェアも提供している。濱田氏は、「今回は、まず歯周病検査だけの対応ですが、他のソフトもスレートPCに移行し、レントゲン画像や治療結果のイメージなどを患者に見せるといった使い方も行っていきたいと考えています」と語る。
歯科医院を取り巻く環境は、今後も厳しいと予想される。株式会社モリタ 器械本部 ネットワーク開発部 次長 多貝浩行氏は、「今や患者がドクターを選ぶ時代です。ドクターは、患者に対してどう説明できるかが差別化ポイントになっていくでしょう。当社は、これからもお客様である歯科医院が、患者に選ばれ続けるためのお手伝いをしていきます。同時に、富士通には、当社のパートナーとして、これからもサポートをお願いしたいですね」と締めくくった。

株式会社モリタ様 概要

ショールーム「デンタルプラザ東京」(有明)
右側がチェアユニット「Soaric(ソアリック)

ユーザープロフィール 昨年創業95年を迎えた株式会社モリタは、国内最大の歯科医療業界向け総合商社である。全身の健康につながる口腔内の健康をサポートすることで、国民全体の健康な暮らしに寄与することを目指す。グループ内に製造部門も擁し、チェアユニット「Soaric(ソアリック)」は、2012年のiFデザイン賞で、製品本体がプロダクトデザイン部門において最高賞である金賞を受賞。
所在地 大阪府吹田市垂水町3丁目33番18号
設 立 大正5年10月
ホームページ http://japan.morita.com/
http://www.dental-plaza.com/top.html

ご紹介した製品

法人向けスレートPC「STYLISTIC Q550/C」

厚さ16.2mm・重さ約730g(注)の軽量ボディにより、手軽に持ち運びができるスレート型PC。ペンでの入力に加えて、画面タッチに対応した専用アプリケーションによって快適な直感操作を実現する。また、低消費電力設計のインテル®Atom™プロセッサーを搭載することで、バッテリーの長時間駆動を実現。広視野角対応により、見る位置や角度によって色合いやコントラストが変わることなく、隅々まで鮮明な画像を表示。ビジネスユースで求められる最新のWindows OSを採用しているので、既存の情報資産をそのまま活用することも可能だ。もちろんモバイル端末として十分なセキュリティを装備。安全に社外に持ち出して活用できる。
注:指入力対応モデルの場合


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