未来のビジネスチャンスと
今をつなぐヒント

Produced by 富士通コネクテッドテクノロジーズ

メニュー

サッカー観戦に役立つ3つの"ツール"。都内のスポカフェで異文化交流

ワールドワイドなスポーツの代表格といえば「サッカー」。世界中の人たちを歓喜と熱狂の渦に包み込むスポーツは、他に類を見ない。だから、欧州各国リーグをはじめ、海外のサッカー中継を流すスポーツカフェには、日本人のファンだけでなく、訪日中の外国人も多く集う。それが"外国人の多い街"六本木の店とあれば、なおさらのことだ。

そこで今回は、六本木で約20年間営むスポカフェとして有名な「東京スポーツカフェ六本木」を訪問。店長の武田寿篤さん(写真中央)に、サッカーを通じての異文化交流の実情などを語ってもらった。

_S1A3667.JPG

――外国人客の割合は、お客さん全体の何割ぐらいになりますか?

武田 約8割が外国人客のお客様になります。欧州、中南米、アフリカ、アジアまでさまざまです。六本木は、どこの店に行っても外国人客がいると思いますが、海外スポーツ中継を流すウチはさらに外国人が占める割合が多い。ちょっと特殊な店だと思います。ですから、スタッフの大半は外国人。店内の公用語も基本的には英語です。

――周りのお客さんが外国人ばかり、スタッフも外国人がたくさんいるとなれば、日本人客が尻込みしてしまいそうな気もします。

武田 いや、そんなこともないですよ。こういう店だとある程度、事前に知って来店されるわけですから、普段とは違う異国情緒の雰囲気を"刺激"として面白がられているようです。また、ここに来る外国人は気さくに日本人に話しかける傾向もあるので、自然と打ち解けられていると思います。

_S1A3595.JPG

_S1A3618.JPG

――それは「サッカー観戦」が、お客さん同士が共有できる、ある種のコミュニケーションツールになっているからでしょうか?

武田 そうですね。普通の居酒屋だったら、まったくお互いを知らない2組のお客様が隣り合うテーブルに着いたら、まず話さないじゃないですか。しかし、ここにはサッカーという共通の話題があります。応援する海外チームが一緒であれば、ゴールの瞬間など、相手が外国人であってもハイタッチや乾杯をして盛り上がりますね。楽しめるものが同じだと、確実にコミュニケーションが生まれます。どちらかといえば、スタッフもお客様もフレンドリーになれる、屋台感覚のところがあります(笑)。

――店内に入って気になったのが、フロアにプールバーのように本格的なビリヤード台やダーツがあることです。スポーツカフェとしては珍しいと思います。

武田 実は、これもコミュケーションツールの一種です。普通なら友達同士でプールを貸し切って遊ぶと思いますが、ウチではそれを見かけません。例えば、初対面の2グループが店内にいたとします。それで、まず誰か一人がビリヤードを始めると、別のグループの一人が「俺がチャレンジャーだ」と名乗りを上げ、球を突き合うのです。次に負けた人のグループの別の人が、勝った人に挑戦し、勝ち抜き式の団体戦ように続きます。それで、スタッフがけしかけることなく、知らぬ間にお客様同士のコミュニティーができているんですよ。

_S1A3580.JPG

_S1A3650.JPG

――ロシアワールドカップが6月15日(※現地時間6月14日)に開幕しますが、店内ではどんな光景が見られると予想されますか?

武田 海外の国同士の試合では、自国を応援しようとそれぞれの国の方がお見えになり、国歌や応援歌を歌うなど、大変にぎわうでしょう。普段はポルトガル、スペインといったラテン系の人は、あまり見かけないのですが、ビッグゲームになると驚くぐらいの人数が集まることも。同じく中米や中東、アフリカ勢といったサッカー大国ではない国の方も、訪れてくれるはず。日本戦だけはやはり9割ぐらい日本人で埋まりますから、異文化交流を楽しむなら、外国同士の試合がある日がねらい目です。

_S1A3621.JPG

――いろんな人種の方が集まれるとなれば、英語が通じないケースもあると思います。困ったりしませんか?

武田 母国語が英語でなくても、ほとんどの国の方は英語がしゃべれます。もし英語が通じなかったとしてもメニューの注文程度の簡単なやりとりなので、苦労した経験は特にありません。ただ、来店率が高い国のドイツ語やフランス語などを扱う翻訳機がもしあれば、よりスムーズな接客ができて便利でしょうね。また、日本人のお客様で片言の英語で外国人とコミュニケーションを取っているけど、難しい単語が話に出てきて、スマホで調べる場面をたまに見かけます。そういった時に手軽に誰でも使える翻訳機が、店内にあると重宝しそうですね。

スポカフェ特有の場のテンションとお酒があれば、外国人に対して気後れせず、自然とコミュニケーションを取れ、異国文化交流がすんなりできそうだ。しかし、ただ盛り上がるだけでは物足りず、「サッカー談義を外国人と交わしたい」など、もっと深い交流を求めるのであれば、最低でも英語はできないと難しそう。だから、店長の武田さんが最後に言った翻訳端末が3つ目のコミュニケーションツールになる時代が訪れたら、スポーツカフェの楽しみ方が変わりそうだ。

文/コネクティプス編集部

このページをシェアする

あわせて読みたい

RANKINGランキング

    WORD注目のワード

    CONTACTお問い合せ

    お問い合わせ