Q&Aナンバー【1803-9802】更新日:2005年11月2日

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ファイルシステムの「ISO9660 LEVEL1」と「JOLIET」の違いを教えてください。

対象機種とOS
対象機種 すべて
対象OS
  • Windows XP
  • Windows Me
  • Windows 2000
  • Windows 98
  • Windows 95

質問

CD に書き込みをする際、「ISO9660 LEVEL1」と「JOLIET」の2種類のファイルシステムのうち、どちらを選択すればよいでしょうか、教えてください。

回答

「ISO9660 LEVEL1」と「JOLIET」では、主に、書き込むファイルやフォルダ名に使用できる文字や、フォルダの階層の上限に違いがあります。

Windowsのみでお使いになる場合は、長いファイルやフォルダ名を使用でき、フォルダの階層に制限がない「JOLIET」形式の方が適しています。
Windows以外のOSで読み出すのであれば、「ISO9660 LEVEL1」が適しています。

アドバイス
「ISO9660」には3段階のレベルがあり、それぞれに制約が違います。
CD書き込みソフトによっては、「ISO9660」とだけ記載されているものがありますが、一般に「ISO9660」といえば「ISO9660 LEVEL1」のことを指します。


詳細については、次の内容をそれぞれご覧ください。


「ISO9660 LEVEL1」について

CD-ROMの拡張論理フォーマットを規定した国際標準仕様で、Windows以外のOS(例えば、DOSやMacOS、UNIXなど)でも読み出せるように記録されたファイルシステムです。
このファイルシステムで保存するには、あらかじめ次の制限に沿った形式で、書き込むファイルを準備する必要があります。

特徴
  • 書き込むファイル名やフォルダの名称 : 大文字の英数字及び 「_」(アンダーバー、または下線記号と呼びます)のみを用いて、最大8文字まで使用可能

  • 書き込むファイルの拡張子 : 最大3文字までの英数字及び 「_」のみ使用可能

  • 書き込むフォルダの階層制限 : 最大8階層まで

この制限(8.3形式)に沿って、保存したいファイルを準備しないと、CDに書き込む際にエラーメッセージが表示されて書き込むことができません。

アドバイス
階層は、基(もと)になる部分を1として数えます。
下の図では、8階層にあたる階層の7段目(Kaisou_7)までを赤い点線で囲ってあります。
ISO9660 LEVEL1では、記録できるのは8階層までと制限があります。図のように7階層(Kaisou_7)ファイルがあると、そのファイルが8階層と数えられるため、階層の8段目(Kaisou_8)以降にあるフォルダやファイルを保存することができません。

階層の数え方


「JOLIET」について

マイクロソフト社より考案された、ISO9660と上位互換性をもつフォーマットで、次のような特徴があります。

特徴
  • 書き込むファイルやフォルダの名称 : スペースを含む最大64文字までの長いファイル名(ロングファイル名)が使用可能

    ただし、「 * / : ; ? ¥ | 」 は使用不可

  • 書き込むフォルダの階層制限 : 制限なし

  • 文字コードにUnicodeを使用している

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