『攻殻機動隊 STAND ALONE COMPLEX』
士郎正宗のコミックを原作とした、神山健治監督による人気アニメーションシリーズ。全身義体のサイボーグ・草薙素子率いる公安9課がサイバー犯罪に立ち向かう。本作に登場する「笑い男事件」と呼ばれるサイバーテロは、SNS社会で起こる匿名犯罪を予見していたと言われている。佐藤大も脚本チームの1人として参加。
そもそも未来はこうなるはずと考えているわけではないと。
むしろ、どう、本当っぽい嘘をつくかってことだと思います。
それでも、今フィクションに惹きつけられている現実ってあるじゃないですか。カミュの『ペスト』をなぜみんな読んだのか。病原菌と文明の関わりみたいなことは、ずっとフィクションが題材にしてきたわけで、皆、何かヒントを得たいんだと思います。
確かに、コロナ渦でみなさん、何かしらフィクションとして書かれた作品を思い出したりしてましたよね。スティーブン・キングの『ザ・スタンド』も変異型インフルエンザウィルスが人類の脅威になる話ですけど、今の状況で注目されていました。
小松左京の『復活の日』の予測精度の高さに驚いたり。
今の状況をどこかで見たことのある景色として見ている部分ってありますよね。例えば、ゾンビ映画の光景ですよね。ゾンビって、”感染”の進化を描いてきたジャンルなんです。例えば、ロメロの『ゾンビ』は、ゾンビに噛まれた人がゾンビになっていくという設定ですが、ダニー・ボイルの『28日後…』になると飛沫感染が描かれます。それが『ウォーキング・デッド』になると、噛まれなくとも実はすでに感染が広がってるケースが描かれます。それって空気感染に近いなって。
世界中の誰もが感染していて、まだ発症してないだけかもしれないって、今の状況を示唆していたなあって思いますよね。
佐藤さんが脚本を担当した『バイオハザード リベレーションズ』は、バイオテロによるゾンビ渦が描かれていました。しかも、豪華クルーズ船で感染が広がる話を書いています。
2012年の作品ですね。ゲームの取材で、客船の船内で感染がどう広がっていくのかってことを取材した経験があるので、あの状況が再現されるという変な気がしました。でもなぜゲームの舞台に豪華客船を選んだのか、実は理由があるんですよ。それはプレイヤーの見える範囲を狭くするためだったんです。
『バイオハザード リベレーションズ』
カプコンが製作するサバイバルホラーシリーズの中の1作。オリジナル版はニンテンドー3DS向けとして発売された。地中海の豪華客船を舞台にバイオ生物兵器を使ったテロ事件が描かれる。
©CAPCOM CO., LTD. 2012 ALL RIGHTS RESERVED.
映画の『ゾンビ』がショッピングモールを舞台にした理由と同じですね。
そう、ニンテンドー3DSという画面の表示域の小さいゲーム用だったからそうなったというのがあって。ハードの制約で、設定って決まってくる。主人公は何度も同じ場所を行き来するので、一度CGを作って、あとは家具の配置を変えたり。同じ船が実は何隻もあるというトリックを用いたりして工夫しています。
今回、速水氏がインタビューのリサーチやメモに使用したのが、13.3型モバイルノートPCの富士通パソコンFMV「LIFEBOOK UHシリーズ」。シリーズ最上位モデルである「LIFEBOOK UH-X/E3」は 約634gの世界最軽量※モバイルノートPC。圧倒的な軽さ&PCle接続に対応したSSDの搭載で高速起動。ちょっとした隙間時間や、狭いスペースなど、いつでもどこでもストレスなく作業できる。(記事内での速水氏使用モデルは「LIFEBOOK UH-X/D2」)
富士通パソコンFMV「LIFEBOOK UH-X/E3」
OS:Windows 10 Pro 64ビット版
CPU:インテル® Core™ i7-1165G7
メモリ:8GB
バッテリ稼働時間:約11時間
Office:Office Home & Business 2019(個人向け)
サイズ:W307 × D197 × H15.5(mm)
※13.3型ワイド液晶搭載ノートPCとして世界最軽量。2020年9月1日現在、富士通クライアントコンピューティング調べ。
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interview&text/Kenro Hayamizu photo/Shota Matsumoto edit/Emi Fukushima