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FMV BIBLO 開発者ストーリー
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「見る・録る・残す」を持ち歩くモバイルPC誕生

ヘッドホンアンテナは機能とスタイルへのこだわり

テレビ放送の視聴といえば、HDDやDVDの画像と違って電波の受信が大きな役割を占めると思います。チューナーの性能もさることながら、ヘッドホンアンテナを採用したのはどういう理由なのでしょう。

三浦:

「チューナーユニットと平行して、画質を向上させるためにモバイルアンテナの選定を行いました。これにはとても苦労しましたね。市販されている携帯テレビに比べて、モバイルPCは画面が大きい。大きいだけに画質はより高いものが求められます。」

磯部:

「そうでしたね。テレビ放送を受信するモバイルアンテナ選びには苦心しました。多段式のロッドアンテナやバーアンテナを何本も取り寄せて、受信レベルや見た目のデザインなどを徹底的に検証しました。そう、数え切れないくらい。で、個人的にはコンパクトなロッドアンテナがカッコいい!とかなり気に入って強力にプレゼンしたのですが…。」

三浦:

「しかし、それではテレビを見ていないときに外したアンテナをなくしてしまう可能性があります。それに、アンテナを立てていることで、テレビを見ているのが周囲の人にわかってしまうことを格好悪く感じるお客様もいらっしゃるだろうと…。」

待鳥:

「モバイルPCを選ばれるお客様は、PC本体のデザインもさることながら、使用しているスタイルに強いこだわりをもたれる傾向がありますので、とにかくスマートに使用できるデザインを、と強くお願いしていたのです。」

三浦:

「結局、関連部門とあらゆる議論を重ねた結果、スタイルを重視し、ヘッドホンタイプで進めることになりました。またさらに、お気に入りのヘッドホンをお持ちで、それを使いたいというお客様もいらっしゃるのではということになり、ヘッドホンを交換できるよう、検討して欲しいと要望しました。」

磯部:

「このヘッドホンを交換したいという要望によって、ヘッドホンを中継部から外せるようにしました。実はアンテナ特性やスタイル的に優れたヘッドホンアンテナも、複数人で見たい時には、音声がみんなで楽しめないというジレンマがあったのです。ヘッドホンを中継部から外したときは、スピーカーから音が出るようにすることで、このジレンマを一挙に解決できたんです。」

待鳥:

「この仕組みを聞いたときは、なるほどと思いました。モバイルPCだから1人で見るとは限らずに複数でも楽しめる。たとえば学生さんが休憩時間や放課後に友達と一緒に楽しむことが出来るなぁ、なんて思いました。ヘッドホンアンテナの開発が今回のモバイルテレビのキーとなりましたね。」

磯部:

「もちろん、カフェや公園などでも、周囲に迷惑をかけずにスマートにテレビを見られるという利点も実現できたと思います。」

磯部 靖彦の写真
検証をしたモバイルテレビアンテナの一部

AV機能の完成度を高める努力は果てしなく続く

さて、テレビチューナーユニットやヘッドホンアンテナなど、ハードウェアの開発は着々と進んでいきますが、『モバイルテレビ』としての完成度はどのようにして高めていったのでしょうか。

待鳥:

「試作機が出来上がってから、とにかくいろんなところへ持ち歩いてテストしてみました。休日も車の助手席で彼女に持ってもらい、一日中いろんなところを走り回って受信状態を試してみましたね(笑)。」

三浦:

「私はフリーパスを使って山手線に乗り、その間ずっとテレビを見ていたり…。それこそ何周まわったことでしょうね(笑)。」

磯部:

「そうそう。私も一日中試作機を持って喫茶店をはしごして、窓際だとどうだろう。奥の席ではどうだと、都心のビル街を歩き回ってテストをしてみましたね。」

三浦:

「テレビの機能はもちろんですが、モバイル・マルチベイだからこそDVDも楽しめる、長時間使う場合には増設用バッテリ(オプション)を入れられる、なるべく軽くしたいならドライブをすべてはずして軽量化も可能です。テレビ機能を新たに搭載することで、お客様の使い方、楽しみ方がさらに増えるわけですから、使い勝手をさらに高めなくてはと思いました。」

磯部:

「例えばHDDレコーダの機能がありますが、持ち運び中に録画予約をしている時間がきて、バッグの中で録画が始まり、いわゆる『砂の嵐』が延々と録画され、いざ使おうとしたらバッテリの電源が切れていたらどうしようか…など、いろんなシーンを想定して工夫を重ねました。」

待鳥:

「モバイルテレビを商品化したいという思いが実際の商品として出来上がったわけですが、お客様に十分楽しんでいただける仕上がりになったと思います。当社のモバイルPCの特長であるモバイル・マルチベイ構造(ドライブ部分を取り外して差し替えられる)を利用することで、モバイルPCとしての必須条件である軽量・薄型を維持したまま、エンターテインメントモバイルPCとしてさらに強力なものに進化させることができました。最長約74時間の録画ができるポータブルHDD&DVDレコーダとしても、本格的なAV機能搭載PCとしても。」

磯部:

「そうですね。モバイルとしてのいくつかの大きな課題を解決して、自信を持ってお勧めできるものが出来上がったと思います。でも、もっともっと画質を良くしたいし、機能も高めたいですね。」

三浦:

「当社ではまだまだ開発が進行している案件がたくさんあります。FMVを使っていただくお客様にもっと喜んでいただけるように、これからもよりよい製品を開発していきます。ぜひ期待してください。」

開発者たちの素顔をご紹介した「FMV 開発者ストーリー」。モバイルテレビ誕生にまつわるこだわりや、熱い思いを感じていただければ幸いです。私たちは今後も、お客様からのニーズや声をふまえ、皆様により楽しんでいただける製品づくりを目指して、努力を続けてまいります。

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