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第4回目 WindowsNTへのRAS接続方法
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ここでは、INTERTOPからWindowsNTを搭載したPCへダイヤルアップ接続を行い、ダイヤルアップ先のWindowsNTマシン、およびそのマシンが属するローカルエリアネットワーク内に存在するPCの共有資源にアクセスする方法を説明します。

1.
RAS接続するための条件
INTERTOPからWindowsNTへRAS接続する場合は、RASサーバーとなるWinbdowsNTマシンが必ずLANに接続されている必要があります。
さらに、そのLAN環境でDHCPサーバーおよびWINSサーバーが起動されている必要があります。
固定IPのLAN環境では、サーバーへの接続自体はできますが、ダイヤルアップ先のサーバーおよび、そのネットワーク内の他のマシンにある共有資源にアクセスすることができません。

2.
INTERTOPとWindowsNTの設定
2-1 INTERTOP側の設定
(1)
新しいダイヤルアップ接続を次の手順で作成します。

1)
[スタート]メニュー→[プログラム]→[通信]をタップして、リモートネットワークを起動します。

2)
「新しい接続」アイコンをダブルタップします。

3)
「新しい接続」ダイアログで接続名(任意)を入力し、接続の種類で「ダイヤルアップ接続」を選択して[次へ]をタップします。

4)
「新しいダイヤルアップ接続」ダイアログで「モデムの種類」から「内蔵モデム」を選択します。

5)
「モデムの設定」および「TCP/IPの設定」を変更する必要はありませんが、TCP/IPの設定が次のように設定されているか確認します。

6)
[OK]をタップして「TCP/IPの設定」ダイアログを閉じ、[次へ]をタップします。

「全般」タブの「サーバーが割り当てたIPアドレスを使用する」にチェックがついていることを確認します。
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「ネームサーバー」タブの「サーバーが割り当てたネームサーバーアドレス」にチェックがついていることを確認します。
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7)
ダイヤル先の電話番号を入力して[終了]ボタンをタップします。

2-2 WindowsNT(RASサーバ)側の設定

以下の操作は、Administrator権限をもったユーザーアカウントでログオンしてから行ってください。
(1)
このマシンにログインするためのアカウントをまだ作成していない場合は、[スタート]-[プログラム]-[管理ツール(共通)]の「ユーザーマネージャー」を実行してアカウント/パスワードを新規に追加します。
(2)
[コントロールパネル]の「ネットワーク」を起動して、「サービス」タブを表示します。[ネットワークサービス]に[リモートアクセスサービス]が表示されていない場合は、次の手順でインストールします。

1)
[追加]をクリックして、ネットワークサービスの選択ダイアログを表示します。

2)
ネットワークサービスリストの中から「リモートアクセスサービス」をクリックして[OK]をクリックします。
そのあとはメッセージに従ってインストールします。

インストールの途中でWindowsNTのCD-ROMを要求される場合はCD-ROMをセットしてください。

3)
リモートアクセスサービスをインストールしたあと、お使いのWindowsNT4.0がService Pack2以前のバージョンの場合は、Service Pack3以降をインストールします。
(3)
「サービス]タブの、「リモートアクセスサービス」をクリックしてプロパティをクリックします。
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(4)
「リモートアクセスセットアップ」ダイアログで、モデムがつながっているポートをクリックして[構成]をクリックします。
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(5)
「ポート使用の構成」ダイアログで、「ポートの使い方」の「ダイヤルアウトと着信」をクリックして、[OK]をクリックします。
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(6)
「リモートアクセスセットアップ」ダイアログで、モデムがつながっているポートをクリックして、[ネットワーク]をクリックします。
「ネットワークの構成」ダイアログで[サーバーの設定]の「TCP/IP」の右側の[構成]をクリックします。
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(7)
「RASサーバTCP/IPの構成」ダイアログの設定が、次の図のようになっていることを確認して[OK]をクリックします。
設定内容が違う場合は、次の図のように設定して、[OK]をクリックします。
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(8)
[ネットワーク]ダイアログで[プロトコル]タブをクリックし、「TCP/IPプロトコル」をクリックして[プロパティ]をクリックします。
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(9)
「Microsoft TCP/IPのプロパティ」ダイアログの「IPアドレス」タブで、「DHCPサーバーからIPアドレスを取得する」が選択されていることを確認します。
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(10)
「Microsoft TCP/IPのプロパティ」ダイアログの「DNS」、[WINS]タブではDNSおよびWINSサーバーのIPアドレスは未設定のままで問題ありません。
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3.
RAS接続の手順(INTERTOPからデスクトップPCの共有リソースを参照する方法)
(1)
INTERTOPからダイヤルアップを行う前に、サーバーとなるWindowsNTマシン(以降サーバー)にモデムが正しく接続されていることと電源が入っていることを確認します。
(2)
最初にサーバーのリモートアクセス管理を起動します。

1)
サーバーの[スタート]メニュー→[プログラム]→[管理ツール(共通)]→[リモートアクセス管理]をクリックして、リモートアクセス管理を起動します。
[サーバー]メニュー→「リモートアクセスサービスの開始」をクリックします。
 
2)
「リモートアクセスサービスの開始」ダイアログでサーバーとなるマシン名(ホスト名)を入力して[OK]をクリックします。
 
ダイアログを開いたときに表示されているマシン名(ホスト名)をそのまま使うことをお勧めいたします。
例)\\RAS_TEST
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3)
しばらくするとRASサーバーが起動されますので、以下の画面でサーバーの欄に「RASサーバーのコンピュータ名」、状態の欄に「実行中」が表示されていることを確認してください。
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4)
[ユーザー]メニュー→「リモートアクセスの許可」をクリックします。
 
5)
「リモートアクセスの許可」ダイアログで、「ユーザー」の一覧から「2−2.WindowsNT(RASサーバ)側の設定」の(1)で作成したユーザーアカウントをクリックし、「ユーザーに対してダイヤルインの許可を与える」をチェックして、[OK]をクリックします。
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(3)
INTERTOPで、「2-1.INTERTOP側の設定」の(1)で作成したリモートネットワークのアイコンをダブルタップします。
 
1)
「ダイヤルアップ接続」ダイアログで、ユーザー名とパスワードに「2-2.WindowsNT(RASサーバ)側の設定」の(1)で作成したアカウントとパスワードを入力します。
 
2)
ドメインは空白のままにしてください。
 
3)
電話番号やユーザー情報が正しいことを確認して[接続]をタップし、ダイヤルアップを行います。
「パスワードの保存」チェックボックスをチェックすると、次回以降の接続のときにあらかじめパスワードが入力された状態で表示されますが、悪用される危険をともなうため、チェックせずに接続のたびに入力することをお勧めします。
  ユーザー名とパスワードはこのダイアログで入力しないで、サーバーとのコネクションが確立した後で入力することもできます。
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  (4) ダイヤルアップ接続が完了します。
(サーバーのリモートアクセス管理で、[ユーザー]メニュー→[アクティブユーザー]をクリックすると下の図のように表示され、INTERTOPがサーバーに接続できていることを確認できます。)
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  (5) INTERTOPで、[スタート]→[プログラム]→ [エクスプローラー]をタップしてエクスプローラーを起動し、「アドレス」にサーバーのマシン名を入力してEnterキーを押します。
ユーザー名とパスワードの要求があった場合は、そのサーバーにログインするユーザー名とパスワードを入力します。
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