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現在の MS-DOS と Windows 3.1 環境を Windows(R) 95 に更新 (アップグレード)する場合は、セットアップ前の準備作業がとても大切です。このステップは、注意深くおこなってください。
- バックアップをおこなう
- フロッピィドライブを装着
- Windows の画面解像度の確認
- メモ帳を起動
- LAN ドライバの解除
- 常駐型ウィルスチェッカの解除
- FMV-590T2sp, 590T, 590Tsp, 590DE, 560DE 用の PCI ドライバの準備
- 各種資料をお読みください
- システムを再起動
(1) バックアップをおこなう
現在の MS-DOS と Windows 3.1 環境を Windows(R) 95 に更新する場合は、セットアップ前に、お使いの環境をバックアップしてください。
システム全体のバックアップが無理な場合でも、大切な文書やシートなどのファイルは、フロッピィに保存しておくなど、ハードディスク内のデータが万一失われても困らない状態にしてください。
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(2) フロッピィドライブを装着
ノートブック型などのポータブルパソコンの中には、フロッピィドライブ装置を取り外せるものがあります。Windows(R) 95 のセットアップ中は、フロッピィドライブを装着した状態にしておいてください。
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(3) Windows の画面解像度の確認
通常よくお使いになる設定であることを確認し、必要であれば解像度を変更してください。
- 例) 通常は 800×600 ドットの 256色で使用するのに、現在の画面が 640×480ドットの 16色等になっている場合。
- 『プログラムマネージャ』→『メイン』グループ →
- [[Windows セットアップ]] →
- [設定(O)]の[基本ハードウェアの変更(C)]→{ディスプレイ}→
- [(お使いの環境に一致するドライバ)]→[OK]
- ※わからないときは[キャンセル]ボタンをクリックして抜けてください。
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(4) メモ帳を起動
これ以降の作業では、CONFIG.SYS や AUTOEXEC.BAT ファイルを書き換える場合があります。そのため、Windows の『メモ帳』を起動してください。
『メモ帳』以外のテキストエディタ (例えば、MS-DOS の EDIT コマンドなど)をお使いになってもかまいません。 以下は、『メモ帳』を起動する手順です。
- 『プログラムマネージャ』→[アイコン(F)]→
- [ファイル名を指定して実行(R)...]→{コマンドライン(C)}→
- “notepad”→[OK]→『メモ帳』
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(5) LAN ドライバの解除
LAN ドライバを自動的に動作させる設定でお使いの場合は、その設定を外してください。
- 例) LAN カード FMV-181 を使い、AUTOEXEC.BAT で NetWare サーバに接続している場合。
- 『メモ帳』の[ファイル(F)]→[開く(O)...]→{ファイル名(N):}→
- “c:\autoexec.bat”→[OK]→ 関連する行に「rem」を付ける →
例) rem LSL
rem FJN00I
rem IPXODI
rem NETX /PS=FUJITSU
rem LOGIN TARO
- [ファイル(F)]→[上書き保存(S)]→(セーブされる)
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(6) 常駐型ウィルスチェッカの解除
常駐型のウィルス検索ソフトをお使いの場合は、それを外してください。
- 例) 『ウィルスバスター Ver.5』を AUTOEXEC.BAT で常駐させている場合。
- 『メモ帳』の[ファイル(F)]→[開く(O)...]→{ファイル名(N):}→
- “c:\autoexec.bat”→[OK]→ 関連する行に「rem」を付ける →
例) rem C:\VB5\VBVT -AUTOSTAY
rem C:\VB5\VB5 -SCHEDULE
rem C:\VB5\VBTSR -AUTOSTAY
- [ファイル(F)]→[上書き保存(S)]→(セーブされる)
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(7) FMV-590T2sp, 590T, 590Tsp, 590DE, 560DE 用の PCI ドライバの準備
これらの機種では、標準の PCI ドライバでは不具合が起きる場合があります。「Windows(R) 95 ドライバディスク」に、不具合を回避するためのツール『PCIIDE.EXE』が含まれていますので、AUTOEXEC.BAT に書き加えて、システム起動時に実行させます。
「Windows(R) 95 ドライバディスク」を使わない場合、セットアップ CD-ROM のDrivers フォルダに格納されている、専用の PCI ドライバをシステムに登録します。
この二つのいずれかの対策を必ずおこなってください。
「Windows(R) 95 ドライバディスク」をお使いになる場合
- 「Windows(R) 95 ドライバディスク」→《フロッピィドライブ》に挿入→
- 『プログラムマネージャ』→[アイコン(F)]→
- [ファイル名を指定して実行(R)...]→{コマンドライン(C)}→
- “command.com”→[OK]→『MS-DOS プロンプト』→
- “copy /y a:\pciide\pciide.exe c:\dos”【Enter】
- “exit”【Enter】
- 『メモ帳』の[ファイル(F)]→[開く(O)...]→{ファイル名(N):}→
- “c:\autoexec.bat”→[OK]→(AUTOEXEC.BAT を開く)→
- 以下の行を挿入
C:\DOS\PCIIDE.EXE
- [ファイル(F)]→[上書き保存(S)]→(セーブされる)
セットアップ CD-ROM の Drivers フォルダの専用 PCI ドライバをお使いになる場合
この作業は、Step 2 の (4)、および、Step 3 の (6) の準備作業です。「Windows(R) 95 ドライバディスク」を準備できない場合、必ずおこなう必要があります。(CD-ROM ドライブが D: に設定されているものとします。)
- 「Windows(R) 95 のセットアップ CD」→《CD-ROM ドライブ》に挿入→
- [プログラムマネージャ]→[アイコン(F)]→
- [ファイル名を指定して実行(R)...]→{コマンドライン(C)}→
- “command.com”→[OK]→『MS-DOS プロンプト』→
- “copy /y d:\drivers\system\pci\pciide.vxd c:\”【Enter】
- “exit”【Enter】
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(8) 各種資料をお読みください
以下の資料は、必ずお読みください。
- 本ガイド
- セットアップ CD-ROM、またはセットアップフロッピィの 1 枚目のREADME.TXT。
- セットアップ CD-ROM の WIN 95 フォルダ、またはセットアップフロッピィの 1 枚目の、以下のファイル。
- 例 1) セットアップ CD-ROM の SETUP.TXT を読む場合。(CD-ROM ドライブが D: に設定されているものとします。)
- 「Windows(R) 95 のセットアップ CD」→《CD-ROM ドライブ》に挿入 →
- 『メモ帳』の[ファイル(F)]→[開く(O)...]→{ファイル名(N):}→
- “d:\Windows(R) 95\setup.txt”→[OK]→ ファイルを読む
- 例 2) セットアップフロッピィの 1 枚目の SETUP.TXT を読む場合。
- 「セットアップディスク 1」→《フロッピィドライブ》に挿入 →
- 『メモ帳』の[ファイル(F)]→[開く(O)...]→{ファイル名(N):}→
- “a:\setup.txt”→[OK]→ ファイルを読む
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(9) システムを再起動
これまでの準備で、CONFIG.SYS や AUTOEXEC.BAT を修正している場合は、システムの再起動が必要です。以下は、システムの終了〜再起動までの操作の一例です。詳しくは、お使いの機種のマニュアルをご参照ください。
- 『プログラムマネージャ』→[アイコン(F)]→[Windowsの終了(X)...]→
- 『Windowsの終了』ダイアログの[OK]→『MS-DOS』→
- 【Alt】+【Ctrl】+【Delete】(三つのキーを同時に押します)
※電源オン時に自動的に Windows が起動しない環境の場合は、MS-DOS 上で“win”【Enter】と入力して、Windows を起動します。
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