■ 一般的な留意事項
ACPI機能に設定した場合には、下記のような留意事項があるため、Windows98プレインストールモデルのご購入時の設定はAPM機能となっており、そのままお使いいただくことをお薦めします。ACPI機能をご使用になる場合は、下記の留意事項を十分ご確認ください。
- ACPI機能を有効にした場合、ネットワーク環境は使用できなくなります
ネットワーク環境をご使用の場合、通信中に省電力モードへ移行すると通信先との接続が切れることになり、省電力モードからの復帰後に正常に通信を継続できない、復帰後にWindows98が正常に動作しない、などの不具合が発生する場合があります。 また、Wakeup on LAN機能のある機種については、その機能が使用できなくなります。
- Windows 98のACPI機能を有効にする前に、Windows 98を再インストールしてください。
Windows 98のACPI機能を有効にする前に、パソコンに添付されているマニュアル「はじめにお読みください」などにしたがって、Windows 98を再インストールしてください。この際、ハードディスク(Cドライブ)の内容は全て消えてしまいますので、お客さまが作成されたデータなど大切なファイルは事前にフロッピーディスクなどにコピーして保存してください。
- 拡張カード、周辺機器はACPIに対応している必要があります
ACPI機能はWindows 98がパソコン全体の電力を管理する機能であるため、パソコンに接続されているすべての拡張カード(PCカードを含む)および周辺機器は、ACPI機能に対応している必要があります。ACPI機能に対応していない拡張カード、または周辺機器を接続して使用する場合には、APM機能のままお使いください。ACPI機能に設定して、ACPI機能に対応していない拡張カード(PCカードを含む)または周辺機器を接続すると、拡張カードまたは周辺機器が使用できない、省電力モードから復帰しない、などの不具合が発生する場合があります。
なお、ご使用になる拡張カードまたは周辺機器によっては、デバイスドライバでACPI機能に対応できるものもあります。
- APM機能に戻すためには、Windows 98を再インストールする必要があります。
ハードディスクにWindows 98を残したまま、APM機能に戻すことは出来ません。APM機能に戻すには、パソコンに添付されているマニュアル「はじめにお読みください」などにしたがって、Windows 98を再インストールしてください。
- BIOSセットアップの省電力メニューの設定は全て無効になります。
ACPI機能を有効にすると、Windows 98が全ての省電力機能を制御するため、BIOSセットアップの省電力メニューでの設定は全て無効になります。
- ACPIに切り替えた直後は電源ボタンを押すとWindows 98が終了し、電源が切れます
ACPI機能に切り替えた直後は、電源ボタンを押すとWindows 98が終了し、電源が切れる設定になっています。電源ボタンでサスペンド(スタンバイ)状態への切り替えを行う場合は、以下の手順で設定を変更してください。
- 「スタート」ボタンをクリックし、「設定」にマウスポインタを合わせ、「コントロールパネル」をクリックします。
- 「電源の管理」をクリックし「詳細」タブの「電源ボタン」の「コンピュータの電源ボタンを押したとき」の設定を「スタンバイ」にします。
■ 機種固有の留意事項
- Intellisyncはお使いになれません
本パソコンにプレインストールされている赤外線通信アプリケーション「Intellisync for Notebooks」は、ACPI機能を有効にした後ではお使いになれません。なお、赤外線通信機能をお使いになりたい場合には、Windows 98の標準ツールである「赤外線モニタ」をお使いください。「赤外線モニタ」の使用方法については、Windows 98のヘルプをご覧ください。
- コントロールパネルの「電源の管理」で「休止状態をサポートする」を有効にした場合には、スタンバイ(サスペンド)機能をお使いになれません
Windows 98のコントロールパネルの「電源の管理」にある「休止状態」タブの「休止状態をサポートする」を有効にした場合、電源ボタン(SUS/RESスイッチ)の設定を「スタンバイ」にしても、休止状態(Save to Disk状態)になります。[スタート]メニューの「Windowsの終了」内の「スタンバイ」を使う場合や液晶ディスプレイを閉じてスタンバイ(サスペンド)にする場合も同様です。普段の操作で、スタンバイ(サスペンド)機能を多く使われる場合には、「休止状態をサポートする」を無効にしてください。
- バッテリで運用中、バッテリの残量が13%程度になると、自動的にスタンバイ(サスペンド)してしまいます
バッテリで装置を運用中、Windows 98の「コントロールパネル」の「電源の管理」にある「アラーム」タブの設定に関
係なく、バッテリの残量が13%程度になると、自動的にスタンバイ(サスペンド)してしまいます。「アラーム」タブの
設定で[バッテリ切れアラーム]の[アラーム動作]の動作を「何もしない」に設定してください。但し、この設定を行
なうと、バッテリの残量が低下した場合にも自動的にスタンバイ(サスペンド)状態にはなりませんので、バッテリの
残量には十分ご注意ください。
- 内蔵モデムで「モデム着信によるレジューム」機能をお使いになれません
- Save to Disk領域を作成していないと、[電源の管理]プロパティで[休止状態]タブが表示されません
Save to Disk領域が作成されていないと、ACPI機能を有効にした場合でも、[電源の管理]プロパティで[休止状態]タブが表示されません。「休止状態」の機能を使用する場合には、Save to Disk領域を作成してください。なお、ご購入時には、Save to Disk領域は作成済です。
- 「休止状態」にするときのハードディスクへの保存状態を表す画面が表示されない場合があります
ACPI機能を有効にした場合、「休止状態(Save to Disk)」にするとき、ハードディスクへの保存状態を表す画面が表示されない場合があります。その場合には、状態表示LCDでSUS/RES表示が消灯するのをご確認ください。
- スタンバイ(サスペンド)するときに、ピピッという音が鳴りません
ACPI機能を有効にした場合、SUS/RESスイッチや[スタート]メニューの「Windowsの終了」内の「スタンバイ」を使って、スタンバイ(サスペンド)するとき、ピピッという音が鳴りません。
- MS-DOSモードでは、スタンバイ(サスペンド)できません
ACPI機能を有効にした場合、[スタート]メニューの「Windowsの終了」内の「MS-DOSモードで再起動する」で、MS-DOSモードにした場合、SUS/RESスイッチを使って、スタンバイ(サスペンド)できません。
- シャットダウン(電源断)まで時間がかかることがあります
ACPI機能を有効にした場合、[コントロールパネル]の[電源の管理]の[休止状態]タブで、[休止状態をサポートする]をチェックして、[詳細]タブの[コンピュータの電源ボタンを押したとき]で[シャットダウン]を選択した後で、[適用]ボタンを押してから、Sus/Resボタンを押すと、シャットダウン(電源断)まで時間がかかることがあります。
- 内蔵モデムの性能が発揮できない場合があります
ACPI機能を有効にした状態で、内蔵モデムをご使用になられる場合、接続状況によっては、APM機能の時と同様の性能が発揮できない場合があります。
- ACPIに切り替えた直後は、カバークローズスイッチによるスタンバイ(サスペンド)機能がお使いになれません
ACPI機能に切り替えた直後は、液晶ディスプレイを閉じたときの動作設定が「何もしない」になっていますので、「スタンバイ(サスペンド)」に再設定してください。
本設定は[コントロールパネル]-[電源の管理]-[詳細]タブ内の「電源ボタン」の「ポータブルコンピュータを閉じたとき」で行なえます。