【対象機種】 FMV-6233D9 / 6266D9
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■ 一般的な留意事項
Windows98をACPI機能にてインストールするには, 下記留意事項がありますので, よくご理解のうえご利用ください。また, 作業手順を間違えますとWindows 98が起動しなくなる場合があります。手順通りに作業を行っていただきますようお願いいたします。
通常, Windows98をインストールしますとAPM機能にてインストールされます。APM機能を使うための特別な設定は必要ありません。特に必要でない限り, APM機能でお使いいただくことをお薦めします。
- お使いのパソコンをご購入時の状態にお戻しください。
Windows 98をACPI機能にてインストールするには, お使いのパソコンをご購入時の状態にお戻しいただくことを推奨します。この場合, ハードディスク(Cドライブ)内のファイルはすべてご購入時の状態となり, お客様の作成されたファイル類は消えてしまいますので, 文書データやメールなど, 大切なファイルは事前にフロッピーディスクなどにコピーして保存してください。
既にWindows98をAPM機能にてインストールしてご使用中の場合, その状態からACPI機能へアップデートインストールを行うことが可能です。しかし, お使いの状態によっては予測のつかない不具合を引き起こす可能性が有りますので, 極力ご購入時の状態にお戻しください。
- Windows NT モデルではWindows98を新規インストールする必要があります。
Windows NTにWindows98をアップデートインストールすることは出来ません。新規インストールを行ってください。
「Microsoft Windows98」CD-ROM内の \Win98\ ディレクトリ内の, 「Setup.txt」ファイルに関連事項の記載が有ります。ご参照ください。
- 拡張カード, 周辺機器などはACPIに対応している必要があります。
ACPI機能はWindows 98がパソコン及び周辺機器全体の電力を管理する機能であるため, パソコンに接続されている全ての拡張カードおよび周辺機器は, ACPI機能に対応している必要があります。ACPI機能に対応していない拡張カードまたは周辺機器を接続しますと, 拡張カードまたは周辺機器が使用できない, 省電力状態から復帰しない, 省電力状態へ移行できないなどの不具合が発生する場合があります。
ACPI機能に対応していない拡張カード, または周辺機器を接続して使用する場合には, APM機能にてお使いください。
- 省電力状態からの復帰に時間を要する機器があります。
お使いのパソコンが省電力状態から通常状態へ復帰しても, 一部の機器は省電力状態を保っています。そのため, その機器を使用するためには, 省電力状態から通常状態へ復帰するための時間が余分に必要となります。
- 省電力状態へ移行すると, ネットワーク接続が切断されます。
ネットワーク接続時に省電力状態へ移行すると, 接続が切断されます。
- キーボードやマウスの使用では, 省電力状態から復帰しません。
ACPI機能の設定では, 電源ボタンによる省電力状態からの復帰は可能ですが, キーボードやマウスからは復帰できません。
APM機能の設定では, 電源ボタンの押下だけでなく, キーボードのキー押下やマウスの使用により, 省電力状態からの復帰が可能です。
- ACPI機能でインストールされたWindows98をAPM機能へ変更する事はできません。
いったんWindows98をACPI機能にてインストールしますと, ハードディスク内のデータを残したままAPM機能へ変更することはできません。APM機能へ変更するには, お使いのパソコンに標準添付されている『ソフトウェアガイド』に従って, ハードディスクの内容をご購入時の状態に戻したのちに, Windows98をAPM機能にてインストールしてください。
- 電源ボタンを押すとWindows 98が終了し, 電源が切れます。
ACPI機能に切り替えた直後は, 電源ボタンを押すとWindows 98が終了し電源が自動的に切断される設定になっています。電源ボタンを押した時にスタンバイ状態へ移行するように設定するには, 以下の手順で設定を変更してください。
- 「スタート」ボタンをクリックし, 「設定」にマウスポインタを合わせ, 「コントロールパネル」をクリックします。
- 「電源の管理」をダブルクリックし「詳細」タブの「電源ボタン」の「コンピュータの電源ボタンを押したとき」の設定を"スタンバイ"に変更し「OK」をクリックします。
- IRQ9はACPI機能で使用されます。
システムリソースの「IRQ9」を「ACPIバスで使用されているSCI IRQ」が使用するので, 拡張カードなどをご使用の方は, リソースの重複にご注意ください。
- モデム(内蔵モデムカード含む)による Wake up on Ring 機能は使用できません。
モデムに接続した電話回線からの呼び出しでは, Wake up on Ring機能は動作しません。
- Wake up on Magic Packet 機能は使用出来ません。
LANに接続した環境下でのマジックパケットによる Wake up on Magic Packet 機能は使用出来ません。
■ Windows 98 ACPIシステムインストール方法について
Windows 98のACPI機能を有効にする方法について説明します。
作業手順は間違えないように十分注意してください。Windows 98が起動できなくなる場合があります。
- 事前準備を行う
以下の事前準備を行ってください。
- ACPI機能を設定する
前述の留意事項を再度ご確認の上、内容にご同意いただける場合のみ、以下の操作を行なってください。通常, Windows98をインストールしますとAPM機能にてインストールされます。APM機能を使うための特別な設定は必要ありません。特に必要でない限り, APM機能にてご使用ください。
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- BIOS書換え
「FMV-DESKPOWER SIV237 FMV-6233D9/6266D9/6300D9 BIOS書換ディスク V1.00/L1.12-U001」に添付のREADME.TXT(『BIOS書換ディスク V1.00/L1.12 説明書』)を熟読の上,BIOSの書換を行ってください。
- パソコンを購入時の状態に戻す(推奨:Windows95モデル)
大事なファイル類をフロッピーなどにバックアップした後に,パソコン本体に標準添付の『ソフトウェアガイド』に従って, お使いのパソコンをご購入時の状態に戻してください。
ご購入後に増設されたオプション機器(拡張カード類やプリンタ、スキャナなど)は全て取り外してください。これらのオプション機器は、すべての作業が終了するまで取り付けないでください。
既にWindows98をAPM機能にてご使用中の場合, 直接ACPI機能へアップデートインストールを行うことも可能です。その場合は 「4. BIOS設定を変更する」へお進みください。しかし, 直接ACPI機能へアップデートインストールを行った場合, お使いの状態によっては予測のつかない不具合が発生する可能性がありますので, 極力ご購入時の状態にお戻しください。
- Windows98をAPM機能にてインストールする
当ホームページのWindows98インストールガイドに従い、Windows98をAPM機能でインストールしてください。
ここまでで, Windows98をAPM機能でインストールする作業は終了です。とくにACPI機能が必要でなければ, このままAPM機能で使用なされることを推奨します。APM機能でご使用の場合はこれで作業は終了です。必要に応じて, オプション機器類の接続, 設定を行ってください。
- BIOS設定を変更する
本体添付のマニュアルを参照のうえ, BIOSメニューの「Advanced」内の「OSPM/ACPI O/S」の設定値を"Yes" に変更してください。本設定を変更することでお使いのパソコンがACPI機能に対応します。
※ BIOSセットアップの操作方法は, パソコン本体に標準添付の『本体&オプションガイド』を参照してください。
- Windows98をACPI機能にてアップグレードインストールする
- Windows98をAPM機能にて起動してください。
- 「Microsoft Windows98」CD-ROMをお使いのパソコンのCD-ROMドライブにセットしてください。自動的に「Windows 98 CD-ROM」ウィンドウが立ち上がった場合は, ウィンドウ右上のをクリックしてウィンドウを閉じてください。
- 「スタート」ボタンをクリックし「ファイル名を指定して実行」をクリックします。
- 「名前(o):」に次のように入力し「OK」をクリックします。
"e:\setup.exe /pj" (CD-ROMドライブが「e:」に設定されているものとします。)
- 後は, 画面のメッセージに従ってインストールを行ってください。
- インストールが終了し, Windows98が起動したら, 以下の手順でACPI機能が動作している事を確認してください。
- 「スタート」ボタンをクリックし, 「設定」をポイントし, 「コントロールパネル」をクリックしてください。
- 「システム」アイコンをクリックし, 「システムのプロパティ」を起動してください。
- 「デバイスマネージャ」タブをクリックし, 「○ 接続別に表示(C)」の○をクリックし◎の状態にしてください。
- 「Advanced Configuration and Power Interface (ACPI) BIOS」が表示されていればACPI機能でのインストールが成功しています。
- 「閉じる」をクリックしてください。
上記「4」にて「プラグアンドプレイ BIOS」と表示されている場合は, ACPI機能でのインストールが正しく行われていません。手順をご確認のうえ, 「4.BIOS設定を変更する」からインストールをやり直してください。
上記「4」にて「Advanced Configuration and Power Interface(ACPI) BIOS」と表示されている場合は, 電源ボタンを押してみて下さい。電源が切断されたならWindows98がACPI機能にて正しく機能しています。
- 3モードフロッピードライバを下記の手順でインストールする
- 「コントロールパネル」の「システム」をクリックしてください。
- 「デバイスマネージャ」タブをクリックし, 「フロッピーディスクコントローラ」の左側に有る+をクリックしてください。
- 「Fujitsu 3-mode Floppy(FMV Series)」をクリックし, 「プロパティ(R)」をクリックしてください。もし, 「Fujitsu 3-mode Floppy(FMV Series)」が存在しない場合はハードウェアウィザードを使用して, 新規のデバイスとしてインストールしてください。
- 「Fujitsu 3-mode Floppy(FMV Series)のプロパティ」の「ドライバ」タブをクリックし, 「ドライバの更新」をクリックしてください。
- 「次へ」をクリックします。
- 「特定の場所にあるすべてのドライバの一覧を作成し, インストールするドライバを選択する」の○をクリックして◎にし, 「次へ」をクリックしてください。
- 「Fujitsu 3-mode Floppy(FMV Series)((標準フロッピーディスクコントローラ))[6-12-1998]」をクリックして「次へ」をクリックしてください。
- 「ドライバ更新の警告」で「はい」をクリックしてください。
- 「次へ」をクリックしてください。
- 「完了」をクリックしてください。
- 「はい」をクリックしてください。
- ドライバのインストールが終了し, パソコンが再起動します。
以上でお使いのパソコンに, Windows98をACPI機能でインストールする作業は終了です。
必要に応じて, オプション機器類の接続, 設定を行ってください。