【対象機種】 FMV-DESKPOWER S VI 265 / S VI 267
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■ 一般的な留意事項
ACPI機能に設定した場合には、下記のような留意事項があるため、APM機能でお使いいただくことをお薦めします。ACPI機能をご使用になる場合は、下記の留意事項を十分ご確認ください。
- ハードディスクの状態をご購入時の状態に戻す必要があります
Windows 98のACPI機能にアップグレードインストールするには、パソコンをご購入時の状態に戻す必要があります。ハードディスク(Cドライブ)内のファイルはすべて消えることになるため、お客様が作成したデータなど、大切なファイルは事前にフロッピーディスクなどにコピーして保存してください。
- 拡張カード、周辺機器はACPIに対応している必要があります
ACPI機能はWindows 98がパソコン全体の電力を管理する機能であるため、パソコンに接続されている全ての拡張カードおよび周辺機器は、ACPI機能に対応している必要があります。ACPI機能に対応していない拡張カード、または周辺機器を接続して使用する場合には、APM機能のままお使いください。ACPI機能に設定して、ACPI機能に対応していない拡張カードまたは周辺機器を接続しますと、拡張カードまたは周辺機器が使用できない、省電力モードから復帰しない、などの不具合が発生する場合があります。
- ACPI機能にしてからAPM機能に変更するには
いったんWindows98 ACPI機能にアップグレードインストールしますと、ハードディスクの状態を残したままAPM機能へ設定を変更することはできません。
APM機能へ設定を変更するには、『パソコンをふりだしにもどす本』に従ってご購入時の状態に戻したのち、『セットアップのためのステップガイド』に従い、通常通りWindows98にアップグレードインストールしますとAPM機能に設定されます。
- ACPI機能を有効にした場合、ネットワーク環境は使用できなくなります
ネットワーク環境をご使用の場合、通信中に省電力モードへ移行すると通信先との接続が切れることになり、省電力モードからの復帰後に正常に通信を継続できない、復帰後にWindows98が正常に動作しない、などの不具合が発生する場合があります。 また、Wakeup on LAN機能のある機種については、その機能が使用できなくなります。
- BIOSセットアップの省電力メニューの設定は全て無効になります。
ACPI機能を有効にすると、Windows 98が全ての省電力機能を制御するため、BIOSセットアップの省電力メニューでの設定は全て無効になります。
- ACPIに切り替えた直後は電源ボタンを押すとWindows 98が終了し、電源が切れます。
ACPI機能に切り替えた直後は、電源ボタンを押すとWindows 98が終了し、電源が切れる設定になっています。電源ボタンでサスペンド(スタンバイ)状態への切り替えを行う場合は、以下の手順で設定を変更してください。
- 「スタート」ボタンをクリックし、「設定」にマウスポインタを合わせ、「コントロールパネル」をクリックします。
- 「電源の管理」をクリックし「詳細」タブの「電源ボタン」の「コンピュータの電源ボタンを押したとき」の設定を「スタンバイ」にし「OK」をクリックます。
■ 機種固有の留意事項
- キーボードやマウスの使用では、省電力モードから復帰しません
ACPI機能の設定では、電源ボタンによる省電力モードからの復帰は可能ですが、キーボードやマウスからは復帰できません。 APM機能の設定では、電源ボタンの押下だけでなく、キーボードのキー押下やマウスの使用により、省電力モードからの復帰が可能です。
- IRQ9はACPI機能で使用されます
システムリソースの「IRQ9」を「ACPIバスで使用されているSCI IRQ」が使用しますので、拡張カードなどをご使用の方は、リソースの重複にご注意ください。
- 内蔵モデムカードによるWake up on Ring機能は使えません
内蔵モデムカードに接続した回線からの呼び出しでは、省電力モードからの復帰はできません。
- モジュラーケーブルを接続しないで電話をかけようとしたり、PBX回線にてトーンを待ってからダイヤルする設定にして電話をかけると、アプリケーションよりエラーが表示され、その後通信アプリケーションが動作しなくなる場合があります。
一度パソコンを再起動して、モジュラーケーブルを正しく接続して、設定内容を確認して通信を行ってください。
■ Windows 98 ACPIシステムインストール方法について
Windows 98のACPI機能を有効にする方法について説明します。
設定の手順は間違えないように十分注意してください。Windows 98が起動できなくなる場合があります。
- ACPI機能を設定するときに必要なものを準備する
Windows 98のACPI機能を有効にする前に、次のものを用意してください。
- 「Windows 98 ACPIシステムインストールに必要なBIOS・デバイスドライバ」
- 「Microsoft Windows98 Operating Systemアップグレードパッケージ(CD-ROM版)」
(無料アップグレードキャンペーン申し込みにより入手したパッケージ)
- 「リカバリCD-ROM起動ディスク」
- 「アプリケーションCD」
- 「リカバリCD-ROMセット」
- 「パソコンをふりだしにもどす本」
- 「本体&オプションガイド」
- 「取扱説明書」
- 「空のフロッピーディスクを2枚」
※ モデムドライバ及びディスプレイドライバはアップグレードパッケージ内の「ドライバーズCD for Windows98」にも収録されています
- ACPI機能を設定する
前述の留意事項を再度ご確認の上、内容にご同意いただける場合のみ、以下の操作を行なってください。なお、Windows95からWindows98にアップグレード インストールする場合、ACPI機能ではなくAPM機能とする方法もありますので特に支障が無い限りAPM機能でアップグレードインストールすることを推奨します。
※ 通常通りWindows98をアップグレードインストールするとAPM機能に設定されます。APM機能を使うための特別な設定は必要ありません。
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- BIOS書換え
「FMV-DESKPOWER S VI 265/ S VI 267 BIOS書換えディスク R01-B0F4/L01」に添付の「README.TXT(BIOS書換えディスク説明書)」に従いBIOSを書換えます。
- パソコンを購入時の状態に戻す
『パソコンをふりだしにもどす本』、『取扱説明書』を参照して、本パソコンをご購入時の状態に戻します。
ご購入後に増設されたオプション機器(拡張カード類やプリンタ、スキャナなど)は全て取り外してください。これらのオプション機器は、すべての作業が終了するまで取り付けないでください。
また、ご購入後に作成したデータ、インストールしたアプリケーションなどは、すべて削除されます。必要なデータは、あらかじめフロッピーディスクなどに保存しておいてください。
- Windows98をインストールする
当ホームページのWindows98インストールガイドに従い、Windows98をAPM機能でアップグレードインストールします。
- BIOS設定を変更する
以下の手順でBIOSの設定を変更し,Audio Controllerの設定を"Disabled"に設定します。
※ BIOSセットアップの詳しい設定方法はパソコン本体に標準添付の「本体&オプションガイド」を参照して下さい。
- 本体の電源スイッチを押し電源を入れ、画面左下に「Press F2 Key to enter Setup」と表示されている間に[F2]キーを押してBIOSセットアップに入ります。
- Main Menuで「F8」キーを押しその後,「Peripherals」にカーソルを合わせ[Enter]キーを押します。
- Peripherals のMenuで「Audio Controller」にカーソルを合わせ[←] [→]キーを押して[Disabled]を選びます。
- [Esc]キーを1回押します。
- 「Exit Setup Utility」にカーソルを合わせ[Enter]キーを押します。
- 「Save CMOS Settings and Exit」にカーソルを合わせ[Enter]キーを押します。
- [←] [→]キーを押して「Yes」にカーソルを合わせ[Enter]キーを押します。
- BIOSのセットアップが終了し、本パソコンが再起動します。
- ACPIモードでWindows98をインストールする
- 「Microsoft Windows98 upgrade」CDをCD-ROMドライブにセットします。
- 「スタート」ボタンをクリックし「ファイル名を指定して実行」をクリックします。
- 「名前(o):」 に次のように入力し「OK」をクリックします。
e:\setup /pj (CD-ROMドライブが「e:」に設定されているものとします。)
- 「続行」をクリックします。
- 起動中のアプリケーションがある場合は「セットアップを実行する前に・・・・」のメッセージが表示されますので、指示に従い起動中のアプリケーションを全て終了して下さい。
終了したら「OK」をクリックします。
- 「同意する」をクリックして「次へ」をクリックします。
- プロダクトキーを入力して「次へ」をクリックします。
- 「日本」が選択されていることを確認して「次へ」をクリックします。
- 「次へ」をクリックします。
- 用意したフロッピーディスクの1枚目をフロッピーディスクドライブに入れて「OK」をクリックします。
- 1枚目の起動ディスクが完成したらフロッピーディスクを取り出し、2枚目をフロッピーディスクドライブに入れて「OK」をクリックします。
- 2枚目の起動ディスクが完成したらフロッピーディスクを取り出し「OK」をクリックします。
- 「次へ」をクリックします。
- 「DOSボックスサポート」で「OK」をクリックします。
- デバイスドライバを再インストールする
これまでの設定では一部のデバイスドライバがACPI機能に対応していませんので、次の手順でデバイスドライバを再インストールします。
- 3モードフロッピードライバの再インストール
- 「コントロールパネル」の「システム」をクリックします。
- 「デバイスマネージャ」タブをクリックし、「フロッピーディスクコントローラ」をダブルクリックします。
- 「Fujitsu 3-mode Floppy(FMV Series)」をダブルクリックします。
- 「Fujitsu 3-mode Floppy(FMV Series)のプロパティ」の「ドライバ」タブをクリックし、「ドライバの更新」をクリックします。
- 「次へ」をクリックします。
- 「特定の場所にあるすべてのドライバの一覧を作成し、インストールするドライバを選択する」の○をクリックして●にし、「次へ」をクリックします。
- 「Fujitsu 3-mode Floppy(FMV Series)((標準フロッピーディスクコントローラ))[6-12-1998]」をクリックして「次へ」をクリックします。
- 「ドライバ更新の警告」で「はい」をクリックします。
- 「次へ」をクリックします。
- 「完了」をクリックします。
- 「はい」をクリックします。
- 再起動されますので、CDを取り出して下さい。
- モデムドライバを再インストールします。
「FMV-FX53Z3 モデムドライバ V2.1.0.170」を使って、モデムドライバを再インストールします。インストール方法については、「FMV-FX53Z3 モデムドライバ V2.1.0.170」に添付の「README.TXT」をご覧ください。
- ディスプレイドライバを再インストールします。
Windows98用ATIディスプレイドライバ「VGA Utilities for Windows98 VER.:5.20J」を使って、ディスプレイドライバを再インストールします。インストール方法については、Windows98用ATIディスプレイドライバ「VGA Utilities for Windows98 VER.:5.20J」に添付の「README.TXT」をご覧ください。
- BIOS設定を元に戻す
以下の手順でBIOSの設定を元に戻します。
- 本体の電源スイッチを押し電源を入れ、画面左下に「Press F2 Key to enterSetup」と表示されている間に[F2]キーを押してBIOSセットアップに入ります。
※ BIOSセットアップの詳しい設定方法はパソコン本体に標準添付の「本体&オプ
ションガイド」を参照して下さい。
- 「Exit Setup Utility」にカーソルを合わせ[Enter]キーを押します。
- 「Load Default Settings」にカーソルを合わせ[Enter]キーを押します。
- [←][→]を押して「Yes」にカーソルを合わせ[Enter]キーを押します。
- 「Save CMOS Settings and Exit」にカーソルを合わせ[Enter]キーを押します。
- [←] [→]キーを押して「Yes」にカーソルを合わせ[Enter]キーを押します。
BIOSセットアップが終了し、本パソコンが再起動します。
以上で、ACPI機能の設定は終了しました。