Windows(R) Me 機種別の留意事項

省電力機能(ACPIモード)に関する一般的な留意事項
内容 Windows Me がACPIモードでインストールされます。スタンバイや休止状態へ移行させて使用する際には、下記の点にご注意ください。

1)周辺機器のACPI対応について
拡張カード、プリンタなどの周辺機器を増設する場合、Windows Me上で使用するACPIモードに対応している必要があります。 購入元へ確認の上、使用してください。 なお、ACPIモードに対応していない周辺機器を接続すると、周辺機器が使用できないだけではなく、パソコンがスタンバイや休止状態へ移行できなかったり、復帰できない、復帰できても正常に動作しないなどの問題が発生することがあります。

2)動作中の強制スタンバイ・休止について
次のような動作中は、電源ボタンを押したり、「スタート」-「Windowsの終了」メニューから強制的にスタンバイや休止状態へ移行させないでください。 スタンバイや休止状態へ移行できなかったり、復帰後正常動作しない、データが消失するなどの問題が発生することがあります。

  • Windows Meの起動中/終了処理中
  • ファイルアクセス中(フロッピーディスク, ハードディスク, CD-ROMドライブやMOドライブのアクセスランプ点灯中)
  • サウンドや動画の再生中(MIDI/WAVE/AVI/MPEG/DAT形式のファイル再生中や音楽CDの再生中)
  • モデムやネットワーク環境で通信中/共有ファイルを操作中
  • プリンタで印刷中
  • Windows Me上で使用するACPIモードに対応していない周辺機器を増設している場合
  • 省電力(ACPI)機能に対応していない通信アプリケーションソフトを使用中
スタンバイへ移行させる際は、「コントロールパネル」-「電源の管理」にて以下のように設定して、動作中の強制的なスタンバイ状態への移行を抑止し、アイドル状態の時だけ移行させるようにしてください。
  • 「詳細」タブにある「電源ボタン」の「コンピュータの電源ボタンを押したとき」の設定を「電源オフ」にします。← これにより、電源ボタンによる強制的なスタンバイへの移行を回避できます。
  • 「電源設定」タブにある「システムスタンバイ」で、移行するまでのアイドル時間(例えば、「20分後」)を設定します。← これにより、ファイルアクセス中や通信中などにスタンバイへの移行を回避できます。

3)電源ボタンでのスタンバイ/休止状態からの復帰について
「コントロールパネル」-「電源の管理」-「詳細」タブにある「電源ボタン」の「コンピュータの電源ボタンを押したとき」を「電源オフ」に設定した場合でも、電源ボタンを押すとスタンバイ/休止状態から復帰します。

4)BIOSセットアップの省電力設定について
パソコン本体のBIOSセットアップの省電力に関する設定は、ACPIの設定項目以外、ACPIでは無効になります。詳細については、各機種の添付マニュアルまたはBIOSセットアップ内のヘルプを参照してください。

5)ネットワーク接続時の省電力機能の運用について
「TCP/IPプロトコル」以外のプロトコルを使用している場合は、スタンバイや休止状態へ移行させないでください。

6)Wakeup On LANによるスタンバイ/休止状態からの復帰について(企業向けFMVデスクトップシリーズのみ)
「コントロールパネル」の「システム」を起動し、「デバイスマネージャ」-「ネットワークアダプタ」のLANコントローラのプロパティの「電源の管理」タブにある以下の項目をチェックする必要があります。

  • 「節電のために、コンピュータでこのデバイスの電源をオフにできるようにする」
  • 「コンピュータのスタンバイ解除の管理をこのデバイスで行う」

7)休止状態について
ドライバが対応していない場合、休止状態にすることはできません。

回避方法 スタンバイや休止状態へ移行させないようにするには、下記の設定を行い、「スタート」-「Windowsの終了」メニューから「スタンバイ」を選択しないでください。
  1. 「コントロールパネル」-「電源の管理」-「電源設定」タブにある「システムスタンバイ」を「なし」に設定します。
  2. 「コントロールパネル」-「電源の管理」-「詳細」タブにある「電源ボタン」の「コンピュータの電源ボタンを押したとき」の設定を「電源オフ」にします。これにより、電源ボタンでスタンバイへ移行できなくなります。
  3. 「コントロールパネル」-「電源の管理」-「休止状態」タブにある「休止状態をサポートする」のチェックボックスからチェックを外します。