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ワイヤレスLAN ステーション
(FMWT-52シリーズ)



概要

本装置は、IEEE802.11b準拠(最大11Mbps)/IEEE802.11a準拠(最大54Mbps)のワイヤレスLANによりワイヤレスLANカードと通信し、LANインタフェース(10BASE-T/100BASE-TX)により既存の有線LANとブリッジ接続を行う装置です。
特に802.1xのサポートによる強固なセキュリティやローミング機能、高スループットなど大規模ネットワークに適した製品です。

希望小売価格(税別)

FMWT-52AB 190,000円
FMWT-52BB 170,000円
FMWT-52A 170,000円
FMWT-52B 140,000円

特長

  • IEEE802.11b/11aに準拠しており、11/54Mbps(最大)での高速な通信が可能。使用目的によりFMWT-52A(11aのみ),FMWT-52B(11bのみ),FMWT-52AB(11a/11b),FMWT-52BB(11b×2)の4型名から選択が可能。
  • ワイヤレスLANのため装置のレイアウト変更などが容易に可能。
  • ローミング機能により、ローミング機能を設定したFMWT-52シリーズ/FMWT-501(※1)間で、ワイヤレスLANの設定変更なしにクライアントPCのシームレスな移動が可能。
  • 有線LANは10BASE-T/100BASE-TXに対応(※2)し、大規模ネットワークにも適用可能。
  • 管理機能としてSNMP/MIB(※3)に対応。
  • IEEE802.1xとWEPキーの定期変更機能によるセキュリティの向上RADIUSサーバ(※4)と連携することによりユーザ認証の強化で不正なアクセスを防ぐと共に、ネットワークキー(WEP)を指定時間毎に自動変更することにより、無線データのセキュリティを向上。
  • MACアドレスフィルタリングクライアントのMACアドレスを本装置内に登録することでアクセスの許可/禁止をする機能。
  • 2台のAPをワイヤレスで接続するWDS機能(※5)により、LANケーブルを敷設することなくLANを拡張することが可能。
  • Wi-Fiロゴ(※6)を取得。
  • LANケーブルからの電源供給(Power over Ether)が可能。(※7)
※1:FMWT-501はIEEE802.11bのみ使用可。
※2:FMWT-52A,52AB,52BBはスループット確保のため100BASE-TXを推奨。
※3:SNMPはネットワーク上の通信機器を管理・制御するためのプロトコルで、通信機器内のMIBと呼ばれるデータベースの情報を読み書きすることでネットワーク上の通信機器の管理・制御を可能とする機能。
※4:別途RADIUSサーバが必要。
※5:IEEE802.11b対応モデルのみ。
※6:ワイヤレスLANの相互接続性を保証する団体「WECA(Wireless Ethernet Compatibility Alliance)」の相互運用性テストをクリアした製品であることを示す。
※7:別売の電源供給ユニット(FMWT-PE11)が必要。
●電源供給ユニット(FMWT-PE11)について
本ユニットは、FMWT-52シリーズワイヤレスLANステーション専用のLANケーブルから電源を供給する装置である。
・仕様
型名 FMWT-PE11
品名 電源供給ユニット
入力 AC100V
出力 DC48V
外形 106(W)×140(L)×44.4(H)
重量 0.45Kg
※本ユニットを使用する場合、使用可能なLANケーブル長は入力側、出力側のケーブル長を合わせて100m以内です。
※本ユニットを使用する場合、出力側LANケーブルにはSTP(シールド付ツイストペア)ケーブルを使用すること。

留意事項

  • 本装置は、ワイヤレスLANカードを搭載したクライアントから見通しが良く比較的高い位置に設置すること。
  • 推奨距離内でも壁の有無や金属で覆われた環境で使用した場合や、推奨距離を越えて使用すると通信品質の劣化により通信速度の低下や通信断が起きる場合がある。
  • IEEE802.11bワイヤレスモジュール搭載時の留意事項
    FMV-JW181, FMV-W181、FM-BIBLO内蔵無線LANと接続する場合、以下の点に注意すること
    • FMV-JW181、FMV-W181、FMV-BIBLO無線LAN標準搭載機の使用可能チャネルは1〜11である。このため、FMWBR-102のチャネルを1〜11に設定すること。特に、ACS(Automatic Channel Selection)機能を使用した場合、自動的に12〜14チャンネルに設定される場合がありますので注意が必要。
    • FMV-JW181、FMV-W181 の使用可能ネットワークキーは64bitである。このためFMWT-52シリーズのネットワークキーを64bitに設定すること。
  • IEEE802.11aワイヤレスモジュール搭載時の留意事項
    • 本装置に搭載されているIEEE802.11aモジュールは、使用する周波数をARIB(社団法人 電波産業会)の規定に基づき設定しています。5GHz帯を使用するワイヤレスLAN装置には海外向けの製品もありますが、国内向け製品とは各チャンネルで使用する周波数が異なるため通信できません。
    • 本装置で使用するIEEE802.11aモジュールは電波法の定めにより屋外での使用は禁止されている5.15〜5.25GHzを使用しているため屋外への設置はできません。(4.9GHz帯には対応していません)
  • 本装置は日本国内専用です。日本国外で使用された場合、当該国の電波に関する法令などに抵触する場合があります。
  • 本カードはWi-Fiロゴを取得していますが、富士通では他メーカの無線装置への接続を確認していない為、利用者側で確認すること。
  • ローミング機能は、セグメントの異なるLAN環境では使用できない。
  • 高負荷の有線LAN環境で使用する場合は、スイッチングHUBの使用を推奨する。また、本装置にはカテゴリ5以上のLANケーブルを使用すること。
  • スイッチングHUBと本装置を接続する場合は、スイッチングHUBの接続ポートと本装置の有線LANの通信速度及び全二重/半二重の設定を固定で使用することを推奨する
  • FMWT-52BBは同一周波数帯(2.4GHz帯)を使用するワイヤレスモジュールが2枚搭載されていますが、ワイヤレスモジュール同士の電波は使用チャンネルが異なっていても多少干渉を起こします。この干渉を極力低減するために外部拡張アンテナを付属しており、外部拡張アンテナは本体から極力離して設置する必要があります。
  • IEEE802.11bを使用する場合の電波干渉について
    • 他のワイヤレスLANとの電波干渉について
      • 他のワイヤレスLANと隣接した場所で使用する場合は、互いの電波が干渉し性能が低下するため、4チャンネル以上離れたチャンネルを設定すること。(例えば、チャンネル1と5、チャンネル10と14のように設定すること)
    • Bluetoothとの電波干渉について
      • ワイヤレスLANとBluetoothは同一周波数帯(2.4GHz)を使用するため、本装置の近辺で使用すると、電波干渉が発生し通信速度の低下や接続不能になる場合がある。そのため、以下の対策を行うこと。
        • Bluetoothと本機(ワイヤレスステーション,ワイヤレスLANカード)との間は10m以上離して使用すること。
        • 10m以下で使用する場合は、BluetoothカードまたはワイヤレスLANカードの一方の電源を落とすこと。
    • 心臓用ペースメーカ等の医療機器からは22cm以上離すこと。
    • 本カードの近くで電子レンジ等を使用するとワイヤレスLANの電波に影響を受け通信ができなくなる場合がある。その場合は距離をおくなどの対処が必要。

仕様一覧