Windows(R)2000 省電力機能:ACPIの留意事項
Windows 2000の省電力機能(スタンバイ・休止状態)を使用する際は、下記の点に注意してください。
拡張カード、周辺機器等のオプション品は使用するACPIモード(標準:S1/高度:S3/休止状態:S4)に対応している必要があります。ACPIモードに対応していないオプション品を接続すると、そのオプション品が使用できないだけではなく、スタンバイや休止状態へ移行出来なかったり、復帰出来ない、復帰できても正常に動作しない等の問題が発生することがあります。
増設するオプション品のACPI対応状況を確認し、増設するオプション品の中に1つでも未対応の物がある場合には、省電力状態(S1/S3/S4)へ移行させないでください。
下記のような動作中は、電源ボタンの押下や「スタート」-「シャットダウン」メニューから強制的にスタンバイ(ACPI S1/S3)や休止状態(S4)へ移行させないでください。スタンバイや休止状態へ移行出来なかったり、復帰後正常に動作しない、データが消失する等の問題が発生することがあります。
「コントロールパネル」-「電源オプション」-「詳細」タブにある「電源ボタン」の「コンピュータの電源ボタンを押したとき」の設定を「電源オフ」に設定することで、電源ボタンを押すことにより、マシンをシャットダウンすることができます。
しかしながら、本設定でのシャットダウンは、通常の「スタート」-「シャットダウン」メニューからのシャットダウン処理と異なるためシャットダウン直前に変更した情報が反映されないなどの問題が生じる場合があります。
緊急対応時以外は、電源ボタンでのシャットダウンを行わない様にしてください。
PC本体のBIOSセットアップの省電力に関する設定は、ACPIの設定項目以外、ACPIでは無効になります。詳細については、各機種の添付マニュアル「ハードウェアガイド」又はBIOSセットアップ内のヘルプを参照してください。
ACPIの制御及び全てのPCIデバイスが、システムリソースの「IRQ9」を使用します。PCIバス接続の拡張カード/PCカードを増設する場合は、カード及びそのドライバが割り込みの共有(IRQシェアリング)に対応している必要があります。もし、対応していないカード及びドライバがインストールされていると、そのカードの機能が動作しないだけではなく、OSが起動しない、標準搭載PCIデバイスや他の拡張カードが動作しなくなる等の問題が発生することがあります。
増設するオプション品のACPI対応状況を確認し、増設するオプション品の中に1つでも未対応の物がある場合には、その省電力状態(S1/S3/S4)へ移行させないでください。
スタンバイへ移行する際、「'(デバイス名)' デバイスのドライバが原因で、コンピュータがスタンンバイ状態に入れません。 アプリケーションをすべて閉じてから、もう一度やり直してください。 問題が解決しない場合には、そのドライバを更新することをお勧めします。」の警告ダイアログが表示されて、スタンバイへ移行出来ない場合がありますが、これは、(デバイス名)で表示されているデバイスを操作するプログラムが動作中でスタンバイに入れない事を示しています。スタンバイへ移行させるためには、該当するプログラムを終了させてください。
Windows 2000では、「TCP/IP」プロトコルを使用した場合のみ、ネットワーク環境においてスタンバイへ移行することができます。
但し、以下の設定においてスタンバイへ移行させると、復帰後に正常に通信をできなかったり、復帰後にWindows 2000が正常に動作しない不具合が発生することがあります。これらの設定では省電力機能を使用しないでください。