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2 MNPコマンド

MNPモードの通信では、エラーは自動再転送され、エラーフリーの通信ができます。またワークステーション側と回線側の通信速度が違っていても、モデム内のバッファによって、データ抜けなしに送受信をすることができます。これによって、相手モデムの通信速度に合わせて、回線上の通信速度を自動的に決めることができます。MNPコマンドでは\記号を使います。

□ AT\An

MNP通信の最大ブロックサイズを選択します。
対向モデム間で、サイズが異なる場合には、両モデムの設定値の小さい方のサイズで通信が行われます。

〔パラメータ 説明〕

\A0

64バイト
\A1

128バイト
\A2

192バイト
\A3

256バイト

〔出荷時の値〕

\A3

□ AT\Bn

コマンド状態で、相手のモデムにブレーク信号を送信します。

〔パラメータ 説明〕

n

1〜9の整数でブレーク信号の長さを指定します(単位:100ミリ秒)。

〔出荷時の値〕

\B3

□ AT\Nn

相手のモデムとの間の通信モードを選択します。

ポイント

〔パラメータ 説明〕

\N0

ノーマルモード。このモードではエラーの自動修正は行われません。
\N1

ノーマルモード。\NOと同様です。
\N2

MNPモード。モデムはエラーを検出すると、自動的に再転送してエラーを修正します。エラーを修正するときには、データの流れを一時止める必要があるため、データのフロー制御(&K)を行うように設定しておきます。
このモードは相手のモデムも同じMNPモードに設定されている場合にのみ接続できます。相手のモードが異なる場合は回線が切断されます。
\N3

自動リライアブルモード。相手モデムがLAPMで通信するモードであれば、LAPMで接続されます。相手モデムがLAPMをサポートしていなければ、MNPモードで接続されます。MNPモードもサポートしていなければ、ノーマルモードで接続します。
\N4

LAPMモード。相手モデムがLAPMで通信するモードであれば、LAPMで接続されます。相手モデムがLAPMをサポートしていなければ、回線を切断します。
\N5

自動リライアブルモード。\N3と同様です。

〔出荷時の値〕

\N3

□ AT\V

MNP/LAPMモードを示すメッセージ(応答コード)を使用するか否かを選択します。

〔パラメータ 説明〕

\V0

MNP/LAPMモードで接続されても、通常の応答コードを返送します。
\V2

MNP/LAPMモード時に詳細な結果コードを返送します。

\V2コマンド設定時〕

応答コードについては「応答コード一覧」(画像 Click)をご覧ください。

〔出荷時の値〕

\V2

□ AT%Cn

MNP/LAPMモードで通信しているときに、データを圧縮するか否かを選択します。

ポイント

〔パラメータ 説明〕

%C0

データ圧縮を行いません。
%C3

MNP/V.42bis/V.44のどれかのデータ圧縮を行います。

〔出荷時の値〕

%C3

□ AT%En

自動リトレーニングシーケンスを禁止するか否か、または自動フォールバック・フォールフォワードを選択します。
%E1を選択すると、4800bps以上でつながったとき、および回線の質が悪化したときに、リトレーニングシーケンスを実行して、同期の取り直しを試みます。

〔パラメータ 説明〕

%E0

自動リトレーニングシーケンスを禁止します。
%E1

自動リトレーニングシーケンスを可能にします。
%E2

自動フォールバック・フォールフォワードを可能にします。

〔出荷時の値〕

%E2

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