本テキストは、現在お使いのOSをMicrosoft® Windows Vista® Business(以下、Windows Vistaと記載)へ移行されるお客様のために、移行手順や注意事項を掲載しています。
Windows Vistaを導入することにより、今までお使いになっていた機能が使えなくなる等の問題が発生する可能性があります。
本テキストの内容をよくご覧になってからWindows Vistaへの移行を行っていただきますよう、お願いいたします。
本テキストの構成は、以下のようになっています。
対象機種
対応OS、Service Pack
制限事項
注意事項
必要なドライバーおよびユーティリティ
BIOSの設定
OSおよびSATAドライバーのインストール
チップセット情報ファイルのインストール
各ドライバーおよびユーティリティのインストール
スマート カード リーダー ドライバーのインストール
CELSIUS Workstation W480
CELSIUS Workstation W380
Windows Vista® Business
Windows Vista® Business(64ビット版)
Windows Vista® Service Pack 2
注:必ずService Pack 2が適用されているWindows Vistaを使用してください。
インターネット上にある『製品ガイド』などのマニュアルは、Windows Vistaへの移行作業中はご覧になれません。必要な情報やページは事前に印刷してご利用ください。
CD/DVDドライブなしモデルの場合は、別売のポータブルCD/DVDドライブを接続する必要があります。あらかじめご用意ください。
SATAドライバーをインストールするときにUSB接続のFDDユニットとフロッピーディスク1枚が必要です。あらかじめご用意ください。
Windows Vistaへの移行は「新規インストール」のみサポートしています。
「アップグレードインストール(上書きインストール)」はサポート対象外となります。
OSの移行により、ハードディスクの全データが削除されます。あらかじめ必要なデータのバックアップをしてください。
ご購入のワークステーションがRAID構成の場合、Windows Vista へ移行できません。
次の機能はWindows Vista (64ビット版)に移行した場合、ご使用になれません。
スマートカードリーダ/ライタ
SMARTACCESS/Basic
Portshutter
チップセット内蔵グラフィックス(標準構成)をご使用の場合、ディスプレイドライバーは、DirectX10.0に対応しています。DirectX10.0より前のバージョンはインストールしないでください。
カスタムメイドオプションでグラフィックスカードを選択した場合、ディスプレイドライバーは、DirectX10.1.に対応しています。DirectX10.1より前のバージョンはインストールしないでください。
「システムのプロパティ」上で表示されるメモリサイズは、実際に搭載されているメモリサイズより少なく表示されます。
カスタムメイドでQuadro FX 4800、 3800、 1800、 580を選択している場合、コントロールパネル上の「NVIDIA nView Desktop Manager」のアイコンが無地になっていて起動しないことがあります。この現象が発生した場合、NVIDIA nView Desktop Managerが正しく動作していない可能性がありますので、ディスプレイドライバーに添付されているinstall.txtに従って、一度ディスプレイドライバーをアンインストールした後に、再度インストールを行ってください。
Service Packが適用されていないWindows Vistaでドライバーやソフトウェアをインストールしていると、コントロールパネルにアイコンが表示されなくなることがあります。この現象が発生した場合はその時点で最新のService Packを適用してください。
本ワークステーションでWindows Vistaをお使いになるには、次のドライバーやユーティリティが必要です。あらかじめ準備してください。
ドライバーは、富士通製品情報ページ内で提供しているものと、「トラブル解決ナビ&ドライバーズディスク」、「InterVideo WinDVD® for FUJITSU」などに格納されているものがあります。
富士通製品情報ページ内で提供しているドライバーのインストール方法については、ダウンロード後に各ドライバーの「readme.txt」または「install.txt」をご覧ください。
その他のドライバーのインストール方法や注意事項については、それぞれのディスク内の「readme.txt」や各ドライバーのフォルダーに格納されている説明書を必ずご覧ください。
ドライバーによっては32ビット版と64ビット版に分かれている場合があります。間違えないように注意してください。
SATAドライバー
「インテル® ラピッド ストレージ テクノロジー (32ビット版)」または、「インテル® ラピッド ストレージ テクノロジー (64ビット版)」
→「富士通製品情報ページ内」で提供
SATAドライバーをインストールするには、事前にSATAドライバーのインストール用フロッピィディスクを作成する必要があります。手順はSATAドライバーフォルダーに格納されているreadme.txtを参照してください。
チップセット情報ファイル
「インテル® チップセット デバイス ソフトウェア」
→「トラブル解決ナビ&ドライバーズディスク」で提供
Windows 7 Professional 用をお使いください。
AMTドライバー
「インテル® アクティブ マネジメント テクノロジー ドライバー」
→「トラブル解決ナビ&ドライバーズディスク」で提供
Windows 7 Professional 用をお使いください。
ディスプレイドライバー
チップセット内蔵グラフィックス(標準構成)をご使用の場合
「インテル® ディスプレイドライバー」または、「インテル® ディスプレイドライバー 64ビット版」
→「富士通製品情報ページ内」で提供
W480でカスタムメイドオプションの次のグラフィックスカードを選択した場合
「グラフィックスカード NVIDIA Quadro FX4800追加:CLC-SGCNH」、または、「グラフィックスカード NVIDIA Quadro FX3800追加:CLC-SGCNG」
→「富士通製品情報ページ内」で提供
W380でカスタムメイドオプションの次のグラフィックスカードを選択した場合
「グラフィックスカード NVIDIA Quadro FX1800追加:CLC-SGCNE」、または、「グラフィックスカード NVIDIA Quadro FX580追加:CLC-SGCNF」「NVIDIA Quadro ディスプレイドライバー」または、「NVIDIA Quadro ディスプレイドライバー 64ビット版」
→「富士通製品情報ページ内」で提供
オーディオドライバー
「Realtek High Definition Audio オーディオドライバ」または、「Realtek High Definition Audio オーディオドライバ(64ビット版)」
→「トラブル解決ナビ&ドライバーズディスク」で提供
Windows 7 Professional用 またはWindows 7 Professional (64ビット版)用をお使いください。
LANドライバー
「Intel® 82578/82577/82567LM-3 ギガビット LAN ドライバー」または、「Intel® 82578/82577/82567LM-3 ギガビット LAN ドライバー(64ビット版)」
→「富士通製品情報ページ内」で提供」
ディスプレイ用INFファイル
「FMVディスプレイ装置INFファイル」→「富士通製品情報ページ内」で提供」
ご使用になる富士通製ディスプレイの型名を「周辺機器ダウンロード検索」より検索し、ダウンロードしてお使いください。
スマートカードリーダ/ライタドライバー(32ビット版のみ)およびソフトウェア
「OMNIKEY スマートカード リーダー ドライバー」→「トラブル解決ナビ&ドライバーズディスク」で提供
Windows 7 Professional用をお使いください。
「SMARTACCESS/Basic」→「トラブル解決ナビ&ドライバーズディスク」で提供
Windows 7 Professional用をお使いください。
Portshutter(32ビット版のみ)
→「トラブル解決ナビ&ドライバーズディスク」で提供
Windows 7 Professional用をお使いください。
富士通モニタユーティリティ
→「トラブル解決ナビ&ドライバーズディスク」で提供
Windows 7 Professional用をお使いください。
DVD-ROMドライブ(カスタムメイドで「DVD-ROMドライブユニット(厚型)
追加: CLC-DVDN4」を選択した場合)または、スーパーマルチドライブ(カスタムメイドで「スーパーマルチドライブユニット(厚型)追加: CLC-SMDN4」 を選択した場合)
「InterVideo WinDVD® for FUJITSU」→「InterVideo WinDVD® for FUJITSU」ディスクで提供
Roxio Creator
「Roxio Creator」→「トラブル解決ナビ&ドライバーズディスク」で提供
Windows 7 Professional用をお使いください。
Windows Vistaをインストールする前に、次の手順でBIOSの設定をご購入時の状態に戻します。
パソコンの電源を入れます。
「FUJITSU」ロゴが表示されている間に【F2】キーを押します。BIOSセットアップが起動します。
「Exit」メニューの「Get Default Values」を実行します。
「Exit」メニューの「Save Changes & Exit」を実行します。
ワークステーションが再起動します。現在お使いのOSより電源を切ってください。
設定方法の詳細については、「CELSIUSマニュアル」の「製品ガイド」をご覧ください。
『製品ガイド』は、インターネット上の CELSIUSマニュアル を表示し、「Wシリーズ」→「W480」または、「W380」→「マニュアル一覧」の順にクリックし、『製品ガイド』のPDFをクリックするとご覧になれます。
インストールの前にWindows Vistaに同梱されているマニュアルをよくお読みください。
また、Windows Vistaのディスク内にある「README」および「SETUPVISTA」もご参照ください。
次の手順に従ってWindows Vistaをインストールしてください。
Windows Vistaをインストールする前に次の手順に従ってハードディスクデータの消去を行ってください。
(1)電源ボタンを押し、ワークステーションを起動します。
(2)「Fujitsuロゴ」が表示されている間に【F12】キーを押します。
「Boot Menu」が表示されます。
(3) CD/DVDドライブに「トラブル解決ナビ&ドライバーズディスク」をセットします。
(4)「Boot Menu」の「SATA CD: ...」(USB CD-ROMドライブの場合は「USB CD/DVD」)を選んで 【Enter】キーを押します。
しばらくすると「トラブル解決ナビ」が起動し、「トラブル解決ナビ」ウィンドウが表示されます。
(5)「ユーティリティ」タブをクリックし、「ハードディスクデータ消去」を選択し、「実行」をクリックします。
「ハードディスクデータ消去」ウィンドウが表示されます。
(6)注意事項の内容をよく読み、「同意します」にチェックを付け、「次へ」をクリックします。
(7)データを消去するハーディスクを選択し、「次へ」をクリックします。
(8)「固定データ書き込み」(推奨)をクリックし、「次へ」をクリックします。
(9)「ハードディスクのエラーを検出した時点で処理を中断します【推奨】」をクリックし、「次へ」をクリックします。
データの消去の条件が表示されます。
(10)「開始」をクリックします。
「ハードディスク消去」ウィンドウが表示されます。
(11)「OK」をクリックします。
ハードディスクデータ消去が開始されます。しばらくすると、「消去が完了しました。」と表示されます。
(12)「トラブル解決ナビ&ドライバーズディスク」を取り出し、電源ボタンを4秒以上押し続けて電源を切ります。
続けて次の手順に従って Windows Vista をインストールしてください。
(1)電源ボタンを押し、ワークステーションを起動します。
(2)「Fujitsu」ロゴが表示されている間に【F12】キーを押します。
「Boot Menu」が表示されます。
(3) CD/DVDドライブに「Windows Vista」のディスクをセットします。
(4)「Boot Menu」の「SATA CD: ...」(USB CD-ROMドライブの場合は「USB CD/DVD」)を選んで【Enter】キーを押します。
しばらくするとセットアップが始まり、「Windowsのインストール」と表示されます。
(5)インストールの途中で「Windowsのインストール」ウィンドウに「Windowsのインストール場所を選択してください。」が表示されたら、Windows Vistaをインストールするハードディスクをクリックし、「ドライバの読み込み」をクリックします。
(6) FDDユニットにSATAドライバー格納済みのフロッピーディスク(32ビット版または64ビット版)を セットして「参照」をクリックします。
(7)「フォルダの参照」ウィンドウから「フロッピー ディスク ドライブ」を選択し、「OK」をクリックします。
「インストールするドライバを選択してください。」が表示されます。
(8)「Intel® 5 Series /3400 Series SATA AHCI Controller ((SATAドライバーの格納ドライブ名):\iaAHCI.inf)」が表示されているのを確認し、「次へ」をクリックします。
SATAドライバーの読み込みが始まります。
終了したら「Windowsのインストール場所を選択してください。」が再度表示されますので、フロッピーディスクを取り出します。続けてハードディスクのフォーマットを行います。
(1)「ドライブ オプション(詳細)」をクリックし、「新規」をクリックします。
(2)「サイズ」を入力し、「適用」をクリックします。
(3)「フォーマット」をクリックします。
(4)フォーマットが終了したら「次へ」をクリックします。途中でインストール手順を間違ったり、エラーメッセージが出たりした場合には、「ハードディスクデータの消去」からやり直してください。
Windows Vistaのインストールが続行されます。
(5) Windows Vistaのインストールが終了したら、「Windows Vista」のディスクを取り出し、Windows Vistaの「スタート」ボタンからシャットダウンしてください。
以上でWindows Vistaのインストールは終了です。
「5.必要なドライバーおよびユーティリティ」で準備した「インテル® チップセット デバイス ソフトウェア」をインストールしてください。
インストール方法は、「インテル® チップセット デバイス ソフトウェア」の「readmej.txt」をご覧ください。
なお、ワークステーションが再起動する度に「トラブル解決ナビ」が起動してしまうことを防ぐために、ドライバをインスト−ルする前にBIOSセットアップを起動し、「Boot」−「SATA CD:. . .」の起動順番をSATA HDD より低く設定しておくことをお勧めします。
この場合、ドライバーのインストール終了後に忘れずに元に戻してください。
「5. 必要なドライバーおよびユーティリティ」で準備したドライバーやユーティリティをインストールしてください。
インストール方法は、それぞれのドライバーやユーティリティの「readme.txt」や「install.txt」、または『製品ガイド』をご覧ください。
なお、カスタムメイドでスマートカードリーダ/ライタを選択している場合のドライバーインストール手順は、10. スマートカード リーダー ドライバーのインストールをご覧ください。
本手順は、カスタムメイドでスマートカードリーダ/ライタを選択している場合にのみ必要です。選択していない場合はこの手順は不要です。
本ドライバが CD-ROM等に格納されている場合は、本体の各ドライブにセットして、「スタート」ボタンをクリックします。
「コントロールパネル」をクリックします。
「システムとメンテナンス」をクリックします。
「デバイス マネージャ」をクリックします。
「ユーザー アカウント制御」が表示されます。[続行]をクリックします。
「スマート カード読み取り装置」 の"+"をクリックします。「USBスマート カード リーダー」が表示されます。
「USBスマート カード リーダー」をダブルクリックします。「USBスマートカードリーダーのプロパティ」ウィンドウが表示されます。
「ドライバ」タブをクリックします。
「ドライバの更新」をクリックします。「ドライバソフトウェアの更新-USBスマート カード リーダー」ウィンドウが表示されます。
「コンピュータを参照してドライバソフトウェアを検索します。ドライバソフトウェアを手動で検索してインストールします。」をクリックします。
「コンピュータ上のデバイスドライバの一覧から選択します。この一覧には、デバイスと互換性があるインストールされたドライバソフトウェアと、デバイスと同じカテゴリにあるすべてのドライバソフトウェアが表示されます。」をクリックします。
「ディスク使用」をクリックします。「フロッピー ディスクからインストール」ウィンドウが表示されます。
「参照」をクリックします。「ファイルの場所」ウィンドウが表示されます。
cxbu0wdm.infを選択し、[開く]をクリックします。
[例][drive:][\path]\cxbu0wdm.inf
[drive:] はドライバが格納されているドライブ名(E:等)
[\path] はドライバが格納されているパス名(\Smart等)
「フロッピー ディスクからのインストール」ウィンドウに戻ります。
[OK]をクリックします。「ドライバソフトウェアの更新-USBスマート カード リーダ」ウィンドウに戻ります。
[次へ]をクリックします。ドライバのインストールが開始されます。
「ドライバソフトウェアの更新-SmartCard Reader USB 2A」ウィンドウに「ドライバソフトウェアが正常に更新されました。このデバイスのドライバソフトウェアのインストールを終了しました:
SmartCard-Reader USB 2A」と表示されたら「閉じる」をクリックします。
「SmartCard-Reader USB 2Aのプロパティ」ウィンドウの「閉じる」をクリックします。
「デバイスマネージャ」の「スマートカード読み取り装置」"の"+"をクリックします。「SmartCard-Reader USB 2A」が表示されます。
「SmartCard-Reader USB 2A」をダブルクリックします。「SmartCard-Reader USB 2A のプロパティ」ウィンドウが表示されます。
「ドライバ」タブをクリックします。
「ドライバを元に戻す」がクリックできる場合はクリックします。その後、手順(23)へ進んでください。
「ドライバを元に戻す」がグレーアウトしていてクリックできない場合は、手順(22)に進んでください。
「ドライバを元に戻す」がクリックできない場合
「削除」をクリックし、「デバイスのアンインストールの確認」ウィンドウで「このデバイスのドライバ ソフトウェアを削除する」にチェックを入れ、「OK」をクリックします。
「デバイス マネージャ」から「スマート カード 読み取り装置」が非表示になりますので、「操作」をクリックし、「ハードウェア変更のスキャン」をクリックします。
「スマート カード 読み取り装置」が再表示されますので、手順(6)からやり直してください。
「ドライバ パッケージを元に戻す」ウィンドウが表示されます。「はい」をクリックします。
「USBスマート カード リ−ダのプロパティ」ウィンドウの「閉じる」をクリックします。
「スマート カード読み取り装置」の"+"をクリックします。「USBスマート カード リーダー」が表示されます。
「USBスマート カード リーダー」ダブルクリックします。USBスマート カード リーダーのプロパティ」が表示されます。
「ドライバ」タブをクリックします。
「削除]をクリックします。「デバイスのアンインストールの確認」ウィンドウが表示されます。「OK」をクリックします。
「デバイスマネージャ」から「スマートカード読み取り装置」が非表示になります。
「デバイスマネージャ」の「操作」ボタンをクリックします。「ハードウェア変更のスキャン」をクリックします。
「スマート カード読み取り装置」が再表示されますので、"+"をクリックします。「SmartCard-Reader USB 2A」が表示されますのでダブルクリックします。
「SmartCard-Reader USB 2A のプロパティ」ウィンドウが表示されます。
「ドライバ」タブをクリックします。
「ドライバの詳細」をクリックします。「ドライバ ファイルの詳細」が表示されます。
「ドライバ ファイル」と「ファイル バージョン」が、
C:\WINDOWS\System32\Drivers\cxbu0wdm.sys
1.2.1.2
と表示されていることを確認します。バージョンが正しく表示されない場合は手順(6)から再度インストールを行ってください。
CD-ROM等を本体のドライブから取り出してください。再起動をしてドライバのインストールは終了です。