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Windows Vista® Business移行時の一般的な留意事項

CELSIUS W480 W380 J380

本テキストは、現在お使いのOSを次のOSへ移行されるお客様のために、一般的な留意事項について記載しています。

  • Windows Vista® Business

  • Windows Vista® Business(64ビット版)

本テキストの内容をよくご覧になってからWindows Vistaへの移行を行っていただきますよう、お願いいたします。

目次

  1. 対象機種

  2. Windows Vistaへの移行形態

  3. Windows Vistaの省電力機能:ACPIの留意事項

  4. 周辺機器を接続する場合

  5. 添付ソフトウェアの留意事項

1. 対象機種

CELSIUS Workstation J380、W480、W380(2010年6月モデル)
※J380は32版のみ

2. Windows Vistaへの移行形態

Windows Vistaへの移行は「新規インストール」のみサポートしています。 「アップグレードインストール(上書きインストール)」はサポート対象外となります。

3. Windows Vistaの省電力機能:ACPIの留意事項

Windows Vistaの省電力機能(スリープ・休止状態)を使用する際は、次の点に注意してください。

オプション品のACPI対応について

拡張カード、周辺機器などのオプション品は使用するACPIモード(スリープ:S3、休止状態:S4)に対応している必要があります。
ACPIモードに対応していないオプション品を接続すると、そのオプション品が使用できないだけではなく次のような問題が発生することがあります。

  • スリープや休止状態へ移行できない

  • スリープや休止状態から復帰できない

  • スリープや休止状態から復帰できるが正常に動作しない

増設するオプション品のACPI対応状況を確認し、増設するオプション品の中に1つでも未対応のものがある場合には、省電力状態(S3またはS4)へ移行させないでください。
なお、最新ドライバーに変更することでACPIに対応できる周辺機器もあります。詳しくは周辺機器のメーカーに確認してください。

動作中の強制スタンバイ・休止について

次のような動作状態では、電源ボタンを押したり、「スタート」メニューから強制的にスリープ(ACPI S3)や休止状態(ACPI S4)へ移行したりしないでください。スリープや休止状態へ移行できなかったり、復帰後正常に動作しなかったり、データが消失したりするなどの問題が発生することがあります。

  • Windows Vistaの起動中および終了処理中

  • ファイルアクセス中(フロッピィディスク、ハードディスクやCD/DVDドライブのアクセスランプ点灯中)

  • サウンドや動画の再生中(MIDI/WAVE/AVI/MPEG/DAT形式のファイル再生中や音楽CDの再生中)

  • モデムやネットワーク環境で通信中および共有ファイルを操作中

  • プリンタで印刷中

  • ACPI S3/S4モードに対応していないオプション機器(拡張カード、周辺機器)を増設している場合

  • 省電力(ACPI)機能に対応していない通信ソフトウェアを使用中

電源ボタンでのシャットダウンについて

「コントロールパネル」→「システムとメンテナンス」→「電源オプション」の「電源ボタンの動作の選択」メニューにある「電源ボタンの設定」の「電源ボタンを押したときの動作」を「シャットダウン」に設定することで、電源ボタンを押すことにより、ワークステーションをシャットダウンすることができます。
しかし、本設定でのシャットダウンは、通常の「スタート」メニューからのシャットダウンと異なるためシャットダウン直前に変更した情報が反映されないなどの問題が生じる場合があります。
緊急時以外は、電源ボタンでのシャットダウンを行わないようにしてください。

BIOSセットアップの省電力設定について

ワークステーション本体のBIOSセットアップの省電力に関する設定は、一部の設定項目を除いて無効になります。詳しくは、各機種の『製品ガイド』またはBIOSセットアップ内のヘルプを参照してください。
『製品ガイド』は、インターネット上の マニュアルページ を表示し、「CELSIUSマニュアル(2000年夏以降)」→「Wシリーズ」→「W480」、または「W380」→「マニュアル一覧」の順にクリックし、『製品ガイド』のPDFをクリックするとご覧になれます。

ネットワーク環境での省電力機能について

Windows Vistaでは、「TCP/IP」プロトコルを使用した場合のみ、ネットワーク環境においてスリープへ移行することができます。
ただし、次の設定においてスリープへ移行すると、復帰後に正常に通信ができなかったり、Windows Vistaが正常に動作しなかったりする不具合が発生することがあります。
これらの設定では省電力機能を使用しないでください。

  • ネットワーク環境で通信中、またはネットワーク上のほかのパソコンやワークステーションのファイルを使用中に手動(電源スイッチを押したり、「スタート」メニューから「スリープ」を選択したりするなど)により省電力モードへ移行する。

  • 省電力機能に対応していない通信ソフトウェアを使用する。(事前に、ご使用のソフトウェアが省電力機能に対応しているかどうかご確認ください)

「ハードディスクの電源を切る」の設定について

「コントロールパネル」→「システムとメンテナンス」→「電源オプション」の「コンピュータをスリープ状態にする時間の変更」→「詳細な電源設定の変更」の「詳細設定」の中から「ハードディスク」の「次の時間が経過後ハードディスクの電源を切る」に時間を設定しても、正しく動作しないことがあります。これは、Windows Vistaがハードディスクに自動的に書き込みや読み出しを行っているためです。
例えば、「次の時間が経過後ハードディスクの電源を切る」を「3分後」に設定しても、実際にハードディスクの電源が切れるまでに、10~20分ほどかかる場合があります。
確実に省電力機能を使用したい場合は、「スリープ」の「次の時間が経過後スリープする」または「次の時間が経過後休止状態にする」に時間を設定することをお勧めします。

4. 周辺機器を接続する場合

カスタムメイドオプションで増設したカード、オプションで増設したカードおよび機器は、OSへの移行時にいったん取り外してください。
OSのインストールが終了後、一つずつ取り付けてください。

5. 添付ソフトウェアの留意事項

標準添付のソフトウェア、およびカスタムメイドのソフトウェアについては各機種の留意事項を参照してください。