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CELSIUS Windows Vista® 移行時の留意事項

CELSIUS W480 / W380

本テキストは、現在お使いのOSをMicrosoft® Windows Vista® Business(以下、Windows Vistaと記載)へ移行されるお客様のために、移行手順や注意事項を掲載しています。
Windows Vistaを導入することにより、今までお使いになっていた機能が使えなくなる等の問題が発生する可能性があります。
本テキストの内容をよくご覧になってからWindows Vistaへの移行を行っていただきますよう、お願いいたします。

目次

本テキストの構成は、以下のようになっています。

  1. 対象機種

  2. 対応OS、Service Pack

  3. 制限事項

  4. 注意事項

  5. 必要なドライバーおよびユーティリティ

  6. BIOSの設定

  7. OSおよびSATAドライバーのインストール

  8. チップセット情報ファイルのインストール

  9. 各ドライバーおよびユーティリティのインストール

  10. BIOSの設定を元に戻す

1.対象機種

  • CELSIUS Workstation W480

  • CELSIUS Workstation W380

2.対応OS

  • Windows Vista® Business

  • Windows Vista® Business(64ビット版)

  • Windows Vista® Service Pack 2
    注:必ずService Pack 2が適用されているWindows Vistaを使用してください。

3.制限事項

  • インターネット上にある『製品ガイド』などのマニュアルは、Windows Vistaへの移行作業中はご覧になれません。必要な情報やページは事前に印刷してご利用ください。
    『製品ガイド』は、インターネット上の マニュアルページ を表示し、「CELSIUSマニュアル(2000年夏以降)」→「Wシリーズ」→「W480」、または「W380」→「マニュアル一覧」の順にクリックし、『製品ガイド』のPDFをクリックするとご覧になれます。

  • CD/DVDドライブなしモデルの場合は、別売のポータブルCD/DVDドライブを接続する必要があります。あらかじめご用意ください。

  • SATAドライバーをインストールするときにUSB接続のFDDユニットとフロッピィディスク1枚が必要です。あらかじめご用意ください。

  • Windows Vistaへの移行は「新規インストール」のみサポートしています。
    「アップグレードインストール(上書きインストール)」はサポート対象外となります。

  • OSの移行により、ハードディスクの全データが削除されます。あらかじめ必要なデータのバックアップをしてください。

  • ご購入のワークステーションがRAID構成の場合、Windows Vista (64ビット版) へ移行できません。

  • 次の機能はWindows Vista (64ビット版)に移行した場合、ご使用になれません。

    • スマートカードリーダ/ライタ

    • SMARTACCESS/Basic

    • Portshutter

4.注意事項

  • チップセット内蔵グラフィックス(標準構成)をご使用の場合、ディスプレイドライバーは、DirectX10.0に対応しています。DirectX10.0より前のバージョンは インストールしないでください。

  • カスタムメイドオプションでグラフィックスカード追加を選択した場合、ディスプレイドライバーは、DirectX10.1.に対応しています。DirectX10.1より前のバージョンはインストールしないでください。

  • カスタムメイドでQuadro FX 4800、 3800、 1800、 580を選択している場合、コントロールパネル上の「NVIDIA nView Desktop Manager」のアイコンが無地になっていて起動しないことがあります。この現象が発生した場合、「NVIDIA nView Desktop Manager」が正しく動作していない可能性がありますので、ディスプレイドライバーに添付されている「install.txt」に従って、一度ディスプレイドライバーをアンインストールした後に、再度インストールを行ってください。

  • Service Packが適用されていないWindows Vistaでドライバーやソフトウェアをインストールしていると、コントロールパネルにアイコンが表示されなくなることがあります。この現象が発生した場合はその時点で最新のService Packを適用してください。

5.必要なユーティリティおよびドライバ

本ワークステーションでWindows Vistaをお使いになるには、次のドライバーやユーティリティが必要です。あらかじめ準備してください。
ドライバーやユーティリティは、「 富士通製品情報ページ 」内で提供しているものと、本装置に添付されている「トラブル解決ナビ&ドライバーズディスク」、「InterVideo WinDVD® for FUJITSU」などに格納されているものがあります。
富士通製品情報ページ 」内で提供しているドライバーのインストール方法については、ダウンロード後に各ドライバーの「readme.txt」または「install.txt」をご覧ください。
その他のドライバーのインストール方法や注意事項については、それぞれのディスク内の「readme.txt」や各ドライバーのフォルダーに格納されている説明書を必ずご覧ください。
ドライバーによっては32ビット版と64ビット版に分かれている場合があります。間違えないように注意してください。

  • SATAドライバー
    「インテル® ラピッド ストレージ テクノロジー (32ビット版)」または「インテル® ラピッド ストレージ テクノロジー (64ビット版)」→「トラブル解決ナビ&ドライバーズディスク」で提供
    SATAドライバーをインストールするには、事前にSATAドライバーのインストール用フロッピィディスクを作成する必要があります。手順はSATAドライバーフォルダーに格納されている「readme.txt」を参照してください。

  • チップセット情報ファイル
    「インテル® チップセット デバイス ソフトウェア」→「トラブル解決ナビ&ドライバーズディスク」で提供

  • AMTドライバー
    「インテル® アクティブ マネジメント テクノロジー ドライバー」→「トラブル解決ナビ&ドライバーズディスク」で提供

  • ディスプレイドライバー

    • チップセット内蔵グラフィックス(標準構成)をご使用の場合
      「インテル® ディスプレイドライバー」または「インテル® ディスプレイドライバー 64ビット版」→「トラブル解決ナビ&ドライバーズディスク」で提供

    • W480でカスタムメイドオプションの次のグラフィックスカードを選択した場合
      「グラフィックスカード NVIDIA Quadro FX4800追加:CLC-SGCNH」、または「グラフィックスカード NVIDIA Quadro FX3800追加:CLC-SGCNG」「NVIDIA Quadro ディスプレイドライバー」または「NVIDIA Quadro ディスプレイドライバー 64ビット版」→「トラブル解決ナビ&ドライバーズディスク」で提供

    • W380でカスタムメイドオプションの次のグラフィックスカードを選択した場合
      「グラフィックスカード NVIDIA Quadro FX1800追加:CLC-SGCNE」、または「グラフィックスカード NVIDIA Quadro FX580追加:CLC-SGCNF」「NVIDIA Quadro ディスプレイドライバー」または「NVIDIA Quadro ディスプレイドライバー 64ビット版」→「トラブル解決ナビ&ドライバーズディスク」で提供

  • オーディオドライバー
    「Realtek High Definition Audio オーディオドライバ」→「トラブル解決ナビ&ドライバーズディスク」で提供

  • LANドライバー
    「Intel® 82578/82577/82567LM-3 ギガビット LAN ドライバ」または「Intel® 82578/82577/82567LM-3 ギガビット LAN ドライバ(64ビット版)」→「トラブル解決ナビ&ドライバーズディスク」で提供

  • ディスプレイ用INFファイル
    「FMVディスプレイ装置INFファイル」→「トラブル解決ナビ&ドライバーズディスク」で提供
    「install.txt」にご使用のディスプレイの型名が記載されていない場合は、「 富士通製品情報ページ 」 内の「周辺機器ダウンロード検索」より検索し、ダウンロードしてお使いください。

  • スマートカードリーダ/ライタドライバーとソフトウェア(32ビット版のみ)カスタムメイドで「スマートカードリーダ/ライタ追加:CLC-SMAN3」を選択した場合
    「OMNIKEY スマートカード リーダー ドライバー」→「トラブル解決ナビ&ドライバーズディスク」で提供
    「SMARTACCESS/Basic」→「トラブル解決ナビ&ドライバーズディスク」で提供

  • ビューアー
    「Adobe Reader」→「トラブル解決ナビ&ドライバーズディスク」で提供

  • Portshutter(32ビット版のみ)
    →「トラブル解決ナビ&ドライバーズディスク」で提供

  • 富士通モニタユーティリティ
    →「トラブル解決ナビ&ドライバーズディスク」で提供

  • DVD再生ソフト
    カスタムメイドで「DVD-ROMドライブユニット(厚型)追加: CLC-DVDN5」を選択した場合、または「スーパーマルチドライブユニット(厚型)追加: CLC-SMDN5」を選択した場合
    「InterVideo WinDVD® for FUJITSU」→「InterVideo WinDVD® for FUJITSU」ディスクで提供

  • Roxio Creator
    「Roxio Creator」→「トラブル解決ナビ&ドライバーズディスク」で提供

  • RAID管理ユーティリティ
    カスタムメイドで「HDD変更250GB(SATA)→320GB(SATA)×2 RAID1:CLCXRD32D1」または「HDD変更250GB(SATA)→500GB(SATA)×2 RAID1:CLCXRD50D1」を選択した場合
    「T-SATA2R Manager」→「トラブル解決ナビ&ドライバーズディスク」で提供

6.BIOSの設定

Windows Vistaをインストールする前に、次の手順でBIOSの設定をご購入時の状態に戻します。

  1. ワークステーションの電源を入れます。

  2. 「FUJITSU」ロゴが表示されている間に【F2】キーを押します。BIOSセットアップが起動します。

  3. 「Exit」メニューの「Get Default Values」を実行します。

  4. 「Exit」メニューの「Save Changes & Exit」を実行します。

  5. ワークステーションが再起動します。現在お使いのOSより電源を切ってください。

設定方法の詳細については、「CELSIUSマニュアル」の「製品ガイド」をご覧ください。
『製品ガイド』は、インターネット上の CELSIUSマニュアル を表示し、「Wシリーズ」→「W480」または、「W380」→「マニュアル一覧」の順にクリックし、『製品ガイド』のPDFをクリックするとご覧になれます。

7.OSおよびSATAドライバーのインストール

  • インストールの前にWindows Vistaに同梱されているマニュアルをよくお読みください。
    また、Windows Vistaのディスク内にある「README」および「SETUPVISTA」もご参照ください。

  • 次の手順に従ってWindows Vistaをインストールしてください。

    ハードディスクデータの消去

    Windows Vistaをインストールする前に次の手順に従ってハードディスクデータの消去を行ってください。
    (1)電源ボタンを押し、ワークステーションを起動します。
    (2)「Fujitsuロゴ」が表示されている間に【F12】キーを押します。 「Boot Menu」が表示されます。
    (3) CD/DVDドライブに「トラブル解決ナビ&ドライバーズディスク」をセットします。
    (4)「Boot Menu」の「SATA CD: ...」(USB CD-ROMドライブの場合は 「USB CD/DVD」)を選んで【Enter】キーを押します。 しばらくすると「トラブル解決ナビ」が起動し、「トラブル解決ナビ」ウィンドウが表示されます。
    (5)「ユーティリティ」タブをクリックし、「ハードディスクデータ消去」を選択し、「実行」をクリックします。 「ハードディスクデータ消去」ウィンドウが表示されます。
    (6)注意事項の内容をよく読み、「同意します」にチェックを付け、「次へ」をクリックします。
    (7)データを消去するハーディスクを選択し、「次へ」をクリックします。
    (8)「固定データ書き込み」(推奨)をクリックし、「次へ」をクリックします。
    (9)「ハードディスクのエラーを検出した時点で処理を中断します【推奨】」をクリックし、「次へ」をクリックします。データの消去の条件が表示されます。
    (10)「開始」をクリックします。 「ハードディスク消去」ウィンドウが表示されます。
    (11)「OK」をクリックします。ハードディスクデータ消去が開始されます。しばらくすると、「消去が完了しました。」と表示されます。
    (12)「トラブル解決ナビ&ドライバーズディスク」を取り出し、電源ボタンを4秒以上押し続けて電源を切ります。

    Windows Vista およびSATAドライバーのインストール

    続けて次の手順に従って Windows Vista をインストールしてください。

    (1)電源ボタンを押し、ワークステーションを起動します。
    (2)「Fujitsu」ロゴが表示されている間に【F12】キーを押します。 「Boot Menu」が表示されます。
    (3) CD/DVDドライブに「Windows Vista」のディスクをセットします。
    (4)「Boot Menu」の「SATA CD: ...」(USB CD-ROMドライブの場合は 「USB CD/DVD」)を選んで【Enter】キーを押します。 しばらくするとセットアップが始まり、「Windowsのインストール」と 表示されます。
    (5)画面の指示に従ってセットアップを進めます。 必要に応じて『クイックスタートガイド』をご参照ください。
    (6)インストールの途中で「Windowsのインストール」ウィンドウに「Windows のインストール場所を選択してください。」が表示されたら、Windows Vistaをインストールするハードディスクをクリックし、「ドライバの読み込み」をクリックします。
    (7) FDDユニットにSATAドライバー格納済みのフロッピィディスク(32ビット版 または64ビット版)をセットして「参照」をクリックします。
    (8)「フォルダの参照」ウィンドウから「フロッピィ ディスク ドライブ」を選択し、「OK」をクリックします。「インストールするドライバを選択してください。」が表示されます。
    (9)「Intel® 5 Series /3400 Series SATA AHCI Controller ((SATAドライバーの格納ドライブ名):\iaAHCI.inf)」が表示されているのを確認し、「次へ」 をクリックします。SATAドライバーの読み込みが始まります。 終了したら「Windowsのインストール場所を選択してください。」が再度表示されますので、フロッピィディスクを取り出します。続けてハードディスクの フォーマットを行います。

    ハードディスクのフォーマット

    (1)「ドライブ オプション(詳細)」をクリックし、「新規」をクリックします。
    (2)「サイズ」を入力し、「適用」をクリックします。
    (3)「フォーマット」をクリックします。
    (4)「Windowsのインストール」ウィンドウに「このパーティションをファーマットすると、保管されているすべてのデータは完全に削除されます。」と表示されます。「OK」をクリックします。
    (5)フォーマットが終了したら「次へ」をクリックします。途中でインストール手順を間違ったり、エラーメッセージが出たりした場合には、「ハードディスクデータの消去」からやり直してください。Windows Vistaのインストールが続行されます。
    (6) Windows Vistaのインストールが終了したら、「Windows Vista」のディスクを取り出し、Windows Vistaの「スタート」ボタンからシャットダウンしてください。

以上でWindows Vistaのインストールは終了です。

8.チップセット情報ファイルのインストール

「5.必要なドライバーおよびユーティリティ」で準備した「インテル® チップセット デバイス ソフトウェア」をインストールしてください。
インストール方法は、「インテル® チップセット デバイス ソフトウェア」の「readmej.txt」をご覧ください。
なお、ワークステーションが再起動する度に「トラブル解決ナビ」が起動してしまうことを防ぐために、ドライバをインスト−ルする前にBIOSセットアップを起動し、「Boot」−「SATA CD:. . .」の起動順番をSATA HDD より低く設定しておくことをお勧めします。
この場合、ドライバーのインストール終了後に忘れずに元に戻してください。

9. 各ドライバーおよびユーティリティのインストール

「5. 必要なドライバーおよびユーティリティ」で準備したドライバーやユーティリティをインストールしてください。
インストール方法は、それぞれのドライバーやユーティリティの「readme.txt」や「install.txt」、または『製品ガイド』をご覧ください。

10. BIOSの設定を元に戻す

8項でBIOSセットアップの「Boot」−「SATA CD:. . .」の起動順番をSATA HDDより 低く設定した場合は、元に戻してください。