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Windows® 7 移行時の留意事項(CELSIUS R670-2)

CELSIUS R670-2

本テキストは、現在お使いのOSをWindows® 7 Professional(以降、Windows 7と記載)へ移行されるお客様のために、移行手順や注意事項を掲載しています。
Windows 7へ移行することにより、今までお使いになっていた機能が使えなくなるなどの問題が発生する可能性があります。
本テキストの内容をよくご覧になり、全体の流れを把握されてからWindows 7への移行を行っていただきますよう、お願いいたします。

目次

  1. 対象機種
  2. 対応OS、Service Pack
  3. 制限事項
  4. 注意事項
  5. 必要なドライバーおよびユーティリティ
  6. BIOSの設定
  7. OSのインストール
  8. 各ドライバーおよびユーティリティのインストール
  9. BIOSの設定を元に戻す
  10. ディスクキャッシュの設定を変更する

1.対象機種

  • CELSIUS Workstation R670-2

2.対応OS、Service Pack

  • Windows® 7 Professional Service Pack 1(日本語64ビット版)
    注:必ず最新のService Pack が適用されているWindows 7を使用してください。

3.制限事項

  • インターネット上にある『製品ガイド』などのマニュアルは、Windows 7への移行作業中はご覧になれません。必要な情報やページは事前に印刷してご利用ください。
    『製品ガイド』は、インターネット上の マニュアルページ をご覧ください。
  • Windows 7への移行は「新規インストール」のみサポートしています。
    「アップグレードインストール(上書きインストール)」はサポート対象外となります。
  • OSの移行により、ハードディスクの全データが削除されます。あらかじめ必要なデータのバックアップをしてください。
  • 本手順ではハードディスクの内容をご購入時の状態に戻すことはできません。

4.注意事項

  • グラフィックスカード NVIDIA Quadro® 600およびNVIDIA Quadro® 4000を搭載した場合
    ディスプレイドライバーは、DirectX 11に対応しています。DirectX 11より前のバージョンはインストールしないでください。
  • GPUコンピューティングカード NVIDIA® Tesla(TM) C2070搭載した場合
    • ECCを有効にすると、専用メモリの一部をECC機能に使用するため、使用可能なメモリ領域は5.25GB程度になります。
    • 全てのCUDAアプリケーションの動作を保証するものではありません。
    • Tesla C2070はGPUコンピューティングカードで、グラフィックスカードではありません。
    • 高度な描画機能が必要な方はNVIDIA Quadroシリーズをお使い下さい。
  • メモリを96GB搭載している機種で診断プログラムをお使いになる場合は、添付の「トラブル解決ナビ&ドライバーズディスク」(CA41534-B844)を使用し、「富士通ハードウェア診断ツール」から各種診断をお願いいたします。
    操作方法については、『製品ガイド』-「8.1.7 診断プログラムを使用する」の手順5~12をご覧ください。
    BIOSの起動メニューにある診断プログラムは、メモリ搭載容量が64GBまで診断可能です(メモリ搭載容量が96GBの場合は、メモリ全容量を診断できません)。
  • ハイブリッドスリープまたは休止状態を利用できなくなる場合があります。
    システムドライブの空き容量を物理メモリ以上に増加させると、ハイブリッドスリープまたは休止状態を利用することができるようになります。
    システムドライブの空き容量は次の方法で増やすことができます。
    • 「ディスククリーンアップ」ツールや手動で不要なファイルを削除します。
    • 次の手順で、ページファイルの保存先をDドライブに変更します。
      1. 「スタート」→「コントロールパネル」→「システムとセキュリティ」→「システム」の順にクリックします。
      2. 「システムの詳細設定」をクリックします。
      3. 「システムのプロパティ」の「詳細設定」タブを選択し、「パフォーマンス」内の「設定」をクリックします。
      4. 「パフォーマンスオプション」の「詳細設定」タブを選択し、「仮想メモリ」内の「変更」をクリックします。
      5. 「全てのドライブのページングファイルのサイズを自動的に管理する」のチェックを外します。
      6. 「C:」を選択し、「ページングファイルなし」をクリックし、「設定」をクリックます。
        警告のメッセージが表示されますが、「はい」をクリックします。
      7. 「D:」を選択し、「システム管理サイズ」をクリックし、「設定」をクリックます。
      8. 「OK」をクリックします。
      9. 「パフォーマンスオプション」、「システムのプロパティ」を「OK」をクリックして閉じます。
      10. 再起動を促すウィンドウが表示されたら、「今すぐ再起動する」をクリックします(コンピュータが再起動します)。
      11. コンピュータが起動したら、もう一度再起動します。
    • ハードディスクの領域設定を変更し、Cドライブの容量を増やします。
      『リカバリガイド』を参照し、CドライブとDドライブの割合を変更してください。
      ※この操作を行うと、ハードディスク内のデータ(Cドライブ、D ドライブ共に)がすべて削除されますので、データのバックアップを済ませた上で行ってください。

5.必要なドライバーおよびユーティリティ

本ワークステーションでWindows 7をお使いになるには、次のドライバーやユーティリティが必要です。あらかじめ準備してください。
ドライバーやユーティリティは、「 富士通製品情報ページ 」内で提供しているものと、本装置に添付されている「トラブル解決ナビ&ドライバーズディスク」などに格納されているものがあります。
富士通製品情報ページ 」内で提供しているドライバーのインストール方法については、ダウンロード後に各ドライバーの「readme.txt」または「install.txt」をご覧ください。
その他のドライバーのインストール方法や注意事項については、それぞれのディスク内の「readme.txt」や各ドライバーのフォルダーに格納されている説明書を必ずご覧ください。

  • SATAドライバー
    「インテル® マトリックス ストレージ マネージャー (64ビット版)」→「トラブル解決ナビ&ドライバーズディスク」で提供
  • チップセット情報ファイル
    「インテル® チップセット デバイス ソフトウェア」→「トラブル解決ナビ&ドライバーズディスク」で提供
  • LANドライバー
    「Realtek PCIe GBE Family Controller LAN ドライバー(64ビット版)」→「トラブル解決ナビ&ドライバーズディスク」で提供
  • ディスプレイドライバー
    標準搭載のグラフィックスカード「NVIDIA Quadro® 600」およびカスタムメイドのグラフィックスカード「NVIDIA Quadro® 4000 : CLCXGCRA3」の場合
    「NVIDIA Quadro ディスプレイドライバー 64ビット版」→「トラブル解決ナビ&ドライバーズディスク」で提供
  • GPUカードドライバー
    カスタムメイドオプションで「GPUコンピューティングカード NVIDIA® Tesla™ C2070:CLCXGCRAA」を選択した場合
    「NVIDIA Tesla ドライバー 64ビット版」→「トラブル解決ナビ&ドライバーズディスク」で提供
  • オーディオドライバー
    「Realtek High Definition Audio オーディオドライバー」→「トラブル解決ナビ&ドライバーズディスク」で提供
  • ディスプレイ用INFファイル
    「FMVディスプレイ装置INFファイル(64bit)」→「トラブル解決ナビ&ドライバーズディスク」で提供
    「install.txt」にご使用のディスプレイの型名がない場合は、「 富士通製品情報ページ 」内の「周辺機器ダウンロード検索」より検索し、ダウンロードしてお使いください。
  • ビューアー
    「Adobe Reader」→「トラブル解決ナビ&ドライバーズディスク」で提供
  • Roxio Creator
    「Roxio Creator」→「トラブル解決ナビ&ドライバーズディスク」で提供
  • RAID管理ユーティリティ
    Dual CPUモデルの場合
    「T-SATA2R Manager」→「トラブル解決ナビ&ドライバーズディスク」で提供
  • InfiniBand カードドライバー
    カスタムメイドで「Mellanox Technologies 社製ConnectX-2 アダプター」を選択した場合
    「Mellanox WinOF VPI」→「トラブル解決ナビ&ドライバーズディスク」で提供

6.BIOSの設定

Windows 7 (32/64bit)をインストールする前に、次の手順でBIOSの設定をご購入時の状態に戻します。

  1. ワークステーションの電源を入れます。
  2. 「FUJITSU」ロゴが表示されている間に【F2】キーを押します。
    BIOSセットアップが起動します。
  3. 「Exit」メニューの「Get Default Values」を実行します。
  4. 「Exit」メニューの「Save Changes & Exit」を実行します。
  5. ワークステーションが再起動します。現在お使いのOSより電源を切ってくだ さい。

設定方法について詳しくは、お使いになる機種の『製品ガイド』をご覧ください。

7.OSのインストール

  • インストールの前にWindows 7に同梱されているマニュアルをよくお読みください。
    また、Windows 7のディスク内にある「README」および「SETUP7」もご参照ください。
  • 次の手順に従ってWindows 7をインストールしてください。

ハードディスクデータの消去

Windows 7をインストールする前に次の手順に従ってハードディスクデータの消去を行ってください。

  1. 電源ボタンを押し、ワークステーションを起動します。
  2. 「Fujitsu」ロゴが表示されている間に【F12】キーを押します。
    「Boot Menu」が表示されます。
  3. 光学ドライブに「トラブル解決ナビ&ドライバーズディスク」をセットします。
  4. 「Boot Menu」の「SATA CD: . . 」を選んで【Enter】キーを押します。
    しばらくすると「トラブル解決ナビ」が起動し、「トラブル解決ナビ」ウィンドウが表示されます。
  5. 「ユーティリティ」タブをクリックし、「ハードディスクデータ消去」を選択し、「実行」をクリックします。
    「ハードディスクデータ消去」ウィンドウが表示されます。
  6. 注意事項の内容をよく読み、「同意します」にチェックを付け、「次へ」をクリックします。
  7. データを消去するハーディスクを選択し、「次へ」をクリックします。
  8. 「固定データ書き込み」(推奨)をクリックし、「次へ」をクリックします。
  9. 「ハードディスクのエラーを検出した時点で処理を中断します【推奨】」をクリックし、「次へ」をクリックします。
    データの消去の条件が表示されます。
  10. 「開始」をクリックします。
    「ハードディスク消去」ウィンドウが表示されます。
  11. 「OK」をクリックします。
    ハードディスクデータ消去が開始されます。しばらくすると、「消去が完了しました。」と表示されます。
  12. 「トラブル解決ナビ&ドライバーズディスク」を取り出し、電源ボタンを4秒以上押し続けて電源を切ります。

Windows 7のインストール

続けて次の手順に従って Windows 7 をインストールしてください。

  1. 電源ボタンを押し、ワークステーションを起動します。
  2. 「Fujitsu」ロゴが表示されている間に【F12】キーを押します。
    「Boot Menu」が表示されます。
  3. 光学ドライブにWindows 7のディスクをセットします。
  4. 「Boot Menu」の「SATA CD: . . .」を選んで【Enter】キーを押します。
  5. しばらくすると「Press any key to boot from CD or DVD...」と表示されますので、表示されている間に何かキーを押します(一瞬しか表示されません。また「Press any key to boot from CD or DVD...」と表示されないこともあります。その場合はキーを押しません。)
    セットアップが始まります。
  6. 画面の指示に従ってセットアップを進めます。
    必要に応じて『クイックスタートガイド』をご参照ください。

ハードディスクのフォーマット

  1. インストールの途中で、「Windowsのインストール」ウィンドウに「Windowsのインストール場所を選択してください。」が表示されます。
    ハードディスクのフォーマットを行う場合はここで行います。
  2. 「ドライブ オプション(詳細)」をクリックし、「新規」をクリックします。
  3. 「サイズ」を入力し、「適用」をクリックします。
    「サイズ」は物理メモリ以上の空きができるよう調整してください。
  4. 「フォーマット」をクリックします。
  5. 「Windowsのインストール」ウィンドウにWindows のすべての機能が正常に動作するように、システム ファイル用に追加のパーティションが作成されることがあります。」と表示されます。
    「OK」をクリックします。
  6. Windows 7をインストールするパーティションを選択し「フォーマット」をクリックします。
  7. 「Windowsのインストール」ウィンドウに「パーティションには、リカバリ ファイル、システム ファイル、またはコンピュータ製造元からの重要なソフトウェアが含まれている可能性があります。このパーティションをフォーマットすると、保管されているすべてのデータが失われます。」と表示されます。
    「OK」をクリックします。
  8. フォーマットが終了したら、Windows 7をインストールするパーティションを選択して「次へ」をクリックします。
    途中でインストール手順を間違ったり、エラーメッセージが出たりした場合には、「ハードディスクデータの消去」からやり直してください。
    Windows 7のインストールが続行されます。
  9. Windows 7のインストールが終了したら、Windows 7のディスクを取り出し、Windows 7の「スタート」ボタンからシャットダウンしてください。

以上でWindows 7のインストールは終了です。

8. 各ドライバーおよびユーティリティのインストール

「5. 必要なドライバーおよびユーティリティ」で準備したドライバーやユーティリティをインストールしてください。
インストール方法は、それぞれのドライバーやユーティリティの「readme.txt」や「install.txt」、または『製品ガイド』をご覧ください。

  • なお、ワークステーションが再起動する度に「トラブル解決ナビ」が起動してしまうことを防ぐために、ドライバをインスト−ルする前にBIOSセットアップを起動し、「Boot」−「SATA CD: . . .」の起動順番をSATA HDDより低く設定しておくことをお勧めします。
    この場合、ドライバーのインストール終了後に忘れずに元に戻してください。

9.BIOSの設定を元に戻す

8項でBIOSセットアップの「Boot」−「SATA CD: . . .」の起動順番をSATA HDDより低く設定した場合は、元に戻してください。

10.ディスクキャッシュの設定を変更する

ご購入のワークステーションがRAID構成の場合、次の設定を行ってください。
「デバイス マネージャ」−「ディスク ドライブ」−「TSATA2R2」をダブルクリックし、「ポリシー」タブをクリックします。
「デバイスの書き込みキャッシュを有効にする」のチェックボックスにチェックを入れて、「OK」をクリックします。
「デバイス マネージャ」を閉じます。


以上