本テキストは、現在お使いのOSをWindows® XP ProfessionalおよびWindows® XP Professional x64 Editionへ(以降、Windows XPと記載)へ移行されるお客様のために、移行手順や注意事項を掲載しています。
Windows XPへ移行することにより、今までお使いになっていた機能が使えなくなるなどの問題が発生する可能性があります。
本テキストの内容をよくご覧になってからWindows XPへの移行を行っていただきますよう、お願いいたします。
本テキストの構成は、次のようになっています。
対象機種
対応OS、Service Pack
制限事項
注意事項
必要なドライバーおよびユーティリティ
BIOSの設定
OSおよびSATAドライバーのインストール
各ドライバーおよびユーティリティのインストール
BIOSの設定を元に戻す
ディスクキャッシュの設定を変更する
CELSIUS W510
Windows® XP Professional Service Pack 3(日本語32ビット版)
Windows® XP Professional x64 Edition Service Pack 2(日本語64ビット版)
注:必ず最新のService Pack が適用されているWindows XPを使用してください。
インターネット上にある『製品ガイド』などのマニュアルは、Windows XPへの移行作業中はご覧になれません。必要な情報やページは事前に印刷してご利用ください。
『製品ガイド』は、インターネット上のマニュアルページをご覧ください。
光学ドライブなしモデルの場合は、別売のポータブル光学ドライブを接続する必要があります。あらかじめご用意ください。
SATAドライバーをインストールするときにUSB接続のFDDユニットとフロッピーディスク1枚が必要です。あらかじめご用意ください。
※FDDユニットを選択する場合は マイクロソフトサポートライン を参照してください。
各ドライバーおよびユーティリティをインストールする際に必要となる「トラブル解決ナビ&ドライバーズディスク」は、標準構成のモデルをご購入の場合には添付されてはおりません。添付のマニュアル「リカバリガイド」を参照してディスクを作成していただくか、カスタムメイドオプションで事前にご購入いただく必要があります。
Windows XPへの移行は「クリーンインストール」のみサポートしています。
「上書きインストール」はサポート対象外となります。
OSの移行により、ハードディスクの全データが削除されます。あらかじめ必要なデータのバックアップをしてください。
ご購入のワークステーションがRAID構成の場合、Windows XP (64ビット版)へ移行できません。
次の機能はWindows XP (64ビット版)に移行した場合、ご使用になれません。
Infineon セキュリティチップ
SMARTACCESS/Basic
Intel® HD Graphics(標準構成)をご使用の場合、ディスプレイドライバーは、DirectX 9.0cに対応しています。DirectX 9.0cより前のバージョンはインストールしないでください。
カスタムメイドオプションでグラフィックスカードを選択した場合、ディスプレイドライバーは、DirectX 11に対応しています。DirectX 11より前のバージョンはインストールしないでください。
「システムのプロパティ」上で表示されるメモリサイズは、実際に搭載されているメモリサイズより少なく表示されます。
本ワークステーションでWindows XPをお使いになるには、次のドライバーやユーティリティが必要です。あらかじめ準備してください。
ドライバーやユーティリティは、「 富士通製品情報ページ 」内で提供しているものと、本装置に添付されている「トラブル解決ナビ&ドライバーズディスク」、「InterVideo WinDVD® for FUJITSU」などに格納されているものがあります。
「 富士通製品情報ページ 」内で提供しているドライバーのインストール方法については、ダウンロード後に各ドライバーの「readme.txt」または「install.txt」をご覧ください。
その他のドライバーのインストール方法や注意事項については、それぞれのディスク内の「readme.txt」や各ドライバーのフォルダーに格納されている説明書を必ずご覧ください。
ドライバーによっては32ビット版と64ビット版に分かれている場合があります。間違えないように注意してください。
SATAドライバー
「インテル® ラピッド ストレージ テクノロジー (32ビット版)」または「インテル® ラピッド ストレージ テクノロジー (64ビット版)」→「トラブル解決ナビ&ドライバーズディスク」で提供
※SATAドライバーをインストールするには、事前にSATAドライバーのインストール用フロッピィディスクを作成する必要があります。手順はSATAドライバーフォルダーに格納されている「readme.txt」を参照してください。
チップセット情報ファイル
「インテル® チップセット デバイス ソフトウェア」→「トラブル解決ナビ&ドライバーズディスク」で提供
LANドライバー
「Intel® 82579 Gigabit Network Connection Windows® XP LAN Driver」「Intel® 82579 ギガビット LAN ドライバー(64ビット版)」→「トラブル解決ナビ&ドライバーズディスク」で提供
MEドライバー
「インテル® マネジメント エンジン インターフェイス ドライバー」→「トラブル解決ナビ&ドライバーズディスク」で提供
※本ドライバーを適用する前にMicrosoft® .Net Framework 3.5 Service Pack 1 以降がインストールされている必要があります。OSのインストール中はネットワークへ接続できない場合がありますので、事前にMicrosoft社のホームページより入手されることをお勧めいたします。
ディスプレイドライバー
Intel® HD Graphics(標準構成)をご使用の場合
「インテル® ディスプレイドライバ」または「インテル® ディスプレイドライバ 64ビット版」→「トラブル解決ナビ&ドライバーズディスク」で提供
※本ドライバーを適用する前にMicrosoft® .Net Framework 3.5 Service Pack 1 以降がインストールされている必要があります。OSのインストール中はネットワークへ接続できない場合がありますので、事前にMicrosoft社のホームページより入手されることをお勧めいたします。
カスタムメイドオプションの次のグラフィックスカードを選択した場合
「グラフィックスカード NVIDIA Quadro 5000追加:CLC-GCWA4」、または
「グラフィックスカード NVIDIA Quadro 4000追加:CLC-GCWA3」、または
「グラフィックスカード NVIDIA Quadro 2000追加:CLC-GCWA2」、または
「グラフィックスカード NVIDIA Quadro 600追加:CLC-GCWA1」「NVIDIA Quadro ディスプレイドライバ」または
「NVIDIA Quadro ディスプレイドライバ 64ビット版」→「トラブル解決ナビ&ドライバーズディスク」で提供
オーディオドライバー
「Conexant HD Audio オーディオドライバ」→「トラブル解決ナビ&ドライバーズディスク」で提供
※本ドライバーを適用する前にMicrosoft® .Net Framework 3.5 Service Pack 1 以降がインストールされている必要があります。OSのインストール中はネットワークへ接続できない場合がありますので、事前にMicrosoft社のホームページより入手されることをお勧めいたします。
FUJ02E3 Device Driver
「FUJ02E3 デバイスドライバ(32bit)」「FUJ02E3 デバイスドライバ(64bit)」→「トラブル解決ナビ&ドライバーズディスク」で提供
Fujitsu BIOS Driver
「Fujitsu BIOS Driver(32bit)」「Fujitsu BIOS Driver(64bit)」→「トラブル解決ナビ&ドライバーズディスク」で提供
セキュリティチップドライバー(32ビット版のみ)
「Infineon セキュリティチップ ユーティリティ」→「トラブル解決ナビ&ドライバーズディスク」で提供
「SMARTACCESS/Basic」→「トラブル解決ナビ&ドライバーズディスク」で提供
詳しくは、『SMARTACCESSファーストステップガイド(認証デバイスをお使いになる方へ)』をご覧ください。
ディスプレイ用INFファイル
「FMVディスプレイ装置INFファイル(32bit)」「FMVディスプレイ装置INFファイル(64bit)」→「トラブル解決ナビ&ドライバーズディスク」で提供
「install.txt」にご使用のディスプレイの型名がない場合は、「 富士通製品情報ページ 」内の「周辺機器ダウンロード検索」より検索し、ダウンロードしてお使いください。
ビューアー
「Adobe Reader」→「トラブル解決ナビ&ドライバーズディスク」で提供
Portshutter(32ビット版のみ)
「Portshutter」→「トラブル解決ナビ&ドライバーズディスク」で提供
富士通モニタユーティリティ
「富士通モニタユーティリティ(32bit)」「富士通モニタユーティリティ(64bit)」→「トラブル解決ナビ&ドライバーズディスク」で提供
DVD再生ソフト
カスタムメイドで「DVD-ROMドライブユニット(厚型)追加: CLC-DVWA」を選択した場合、または「スーパーマルチドライブユニット(厚型)追加: CLC-SMWA」を選択した場合
「InterVideo WinDVD® for FUJITSU」→「InterVideo WinDVD® for FUJITSU」ディスクで提供
Roxio Creator
「Roxio Creator」→「トラブル解決ナビ&ドライバーズディスク」で提供
RAID管理ユーティリティ(32ビット版のみ)
カスタムメイドで「HDD変更250GB(SATA)→320GB(SATA)×2 RAID1:CLCXWA2R」または「HDD変更250GB(SATA)→500GB(SATA)×2 RAID1:CLCXDWA3R」を選択した場合
「T-SATA2R Manager」→「トラブル解決ナビ&ドライバーズディスク」で提供
USB3.0 ホストコントローラー用ドライバー
カスタムメイドで「USB3.0ポート追加:CLC-USBW」を選択した場合「NEC Electronics USB 3.0 ホストコントローラー用ドライバー」→「トラブル解決ナビ&ドライバーズディスク」で提供
Windows XPをインストールする前に、次の手順でBIOSの設定をご購入時の状態に戻します。
ワークステーションの電源を入れます。
「FUJITSU」ロゴが表示されている間に【F2】キーを押します。
BIOSセットアップが起動します。
Windows XP(32ビット版)をお使いの場合は手順(4)へ進んでください。
Windows XP(64ビット版)をお使いの場合は、Infineonセキュリティチップを無効に設定します。
「詳細」メニューの「TPM(セキュリティチップ)設定」−「セキュリティチップ」−「使用しない」に設定してください。
「終了」メニューの「標準設定値を読み込む」を実行します。
「終了」メニューの「変更を保存して終了する(再起動)」を実行します。
ワークステーションが再起動します。現在お使いのOSより電源を切ってください。
設定方法について詳しくは、お使いになる機種の『製品ガイド』をご覧ください。
『製品ガイド』は、インターネット上のマニュアルページを表示し、「Wシリーズ」→「W510」→「マニュアル一覧へ」の順にクリックし、『製品ガイド』のPDFをクリックしてください。
インストールの前にWindows XPに同梱されているマニュアルをよくお読みください。
また、Windows XPのディスク内にある「README」および「SETUPXP」もご参照ください。
次の手順に従ってWindows XPをインストールしてください。
Windows XPをインストールする前に次の手順に従ってハードディスクデータの消去を行ってください。
電源ボタンを押し、ワークステーションを起動します。
「Fujitsuロゴ」が表示されている間に【F12】キーを押します。
「起動メニュー」が表示されます。
光学ドライブに「トラブル解決ナビ&ドライバーズディスク」をセットします。
「起動メニュー」の「(光学ドライブ名)」を選んで【Enter】キーを押します。
しばらくすると「トラブル解決ナビ」が起動し、「トラブル解決ナビ」ウィンドウが表示されます。
「ユーティリティ」タブをクリックし、「ハードディスクデータ消去」を選択し、「実行」をクリックします。
「ハードディスクデータ消去」ウィンドウが表示されます。
注意事項の内容をよく読み、「同意します」にチェックを付け、「次へ」をクリックします。
データを消去するハーディスクを選択し、「次へ」をクリックします。
「固定データ書き込み」(推奨)をクリックし、「次へ」をクリックします。
「ハードディスクのエラーを検出した時点で処理を中断します【推奨】」をクリックし、「次へ」をクリックします。
データの消去の条件が表示されます。
「開始」をクリックします。
「ハードディスク消去」ウィンドウが表示されます。
「OK」をクリックします。
ハードディスクデータ消去が開始されます。しばらくすると、「消去が完了しました。」と表示されます。
「トラブル解決ナビ&ドライバーズディスク」を取り出し、電源ボタンを4秒以上押し続けて電源を切ります。
続けて次の手順に従って Windows XP およびSATAドライバーをインストールしてください。
インストール作業を開始する前に「SATAドライバー」の「readme.txt」をよくお読みください。
電源投入前にフロッピーディスクドライブをワークステーションに接続し、事前に作成したSATAドライバーディスクをドライブにセットしてください。
電源ボタンを押し、ワークステーションを起動します。
「Fujitsu」ロゴが表示されている間に【F12】キーを押します。
「起動メニュー」が表示されます。
光学ドライブに「Windows XP」のディスクをセットします。
「起動メニュー」の「(光学ドライブ名)」を選んで【Enter】キーを押します。
しばらくすると画面左上に「Press any key to boot from CD or DVD...」と表示されますので、表示されている間に何かキーを押します(一瞬しか表示されません。また「Press any key to boot from CD or DVD...」と表示されないこともあります。その場合はキーを押しません。)
画面左上に「Windows Setup」と表示され、セットアップが始まります。
画面下部に「Press F6 if you need to install third party SCSI or RAID driver」と表示(一瞬しか表示されません)されているときに[F6]キーを押します。
画面下部に「S=Specify Additional Device」と表示されたら、SATAドライバーを追加デバイスとして指定するために[S]キーを押します。
表示されたリストの中から以下のControllerを選択し、[Enter]キーを押します。
[Intel® Desktop/Workstation/Server Express Chipset SATA AHCI Controller]
※上記Controllerが画面に表示されていない場合は、上下キーを押してController選択画面をスクロールさせて、該当するControllerを選択してください。
※選択するControllerが異なるとOSが起動できません。
必ず正しいControllerを選択してください。
「Windows Setup」画面に戻ったら、[Enter]キーを押して Windows XP のインストールを続けます。
画面の指示に従ってセットアップを進めます。
セットアップの途中でハードディスクのフォーマットを行います。
Windows XPのインストールが続行されます。
Windows XPのインストールが終了したら、「Windows XP」のディスクを取り出し、Windows XPの「スタート」ボタンからシャットダウンしてください。
「5. 必要なドライバーおよびユーティリティ」で準備したドライバーやユーティリティをインストールしてください。
インストール方法は、それぞれのドライバーやユーティリティの「readme.txt」や「install.txt」、または『製品ガイド』をご覧ください。
なお、ワークステーションが再起動する度に「トラブル解決ナビ」が起動してしまうことを防ぐために、ドライバをインスト−ルする前にBIOSセットアップを起動し、「起動」−「(光学ドライブ名)」の起動順番をSATA HDDより低く設定しておくことをお勧めします。
この場合、ドライバーのインストール終了後に忘れずに元に戻してください。
8項でBIOSセットアップの「起動」−「(光学ドライブ名)」の起動順番をSATA HDD より低く設定した場合は、元に戻してください。
ご購入のワークステーションがRAID構成の場合、次の設定を行ってください。
「デバイス マネージャ」−「ディスク ドライブ」−「TSATA2R2」をダブルクリックし、「ポリシー」タブをクリックします。
「ディスクの書き込みキャッシュを有効にする」のチェックボックスにチェックを入れて、「OK」をクリックします。
「デバイス マネージャ」を閉じます。