日清オイリオグループ株式会社様
“超軽量”のモバイルノートPCが
働く場所を選ばないワークスタイル実現の原動力に
LIFEBOOK U937/P モバイルノートPC導入事例
2017年度からスタートした、中期経営計画「OilliO Value Up 2020」を背景に、働き方改革を推進している日清オイリオグループ株式会社(以下、日清オイリオ)。一部のオフィスのフリーアドレス化やペーパーレス化、テレワーク制度の実用化を視野に、富士通の「LIFEBOOK U937/P」約1,500台を導入。持ち運びやすい軽量なモバイルノートPCの活用により、場所に縛られないワークスタイルが広がっている。
導入事例概要
- 課題以前、導入していたPC(約1.2kg)は重いことが不評であり、出張先や外出先へ手軽に持ち運べる軽量なモバイルノートPCが求められていた。
- 効果13.3型の画面サイズで、重さ920g(大容量バッテリー搭載時。標準バッテリー搭載時は約799g)、厚さ15.5mmという軽量・薄型PCであることから、社内外でPCを持ち運んで使用するワークスタイルが広がった。
- 課題経年劣化もあり、バッテリーの持ちが著しく悪く、ACアダプタを持ち歩かなくても十分に使えるPCが必要とされていた。
- 効果1回充電すれば、十分な時間を使用できるバッテリーのため、ACアダプタを持ち歩かずに外出できるようになった。
- 課題社員1人ひとりがモバイルノートPCを持つことで、さらなるペーパーレス化を進めたい。
- 効果社内ミーティングでモバイルノートPCの会議室への持ち込みを推奨することで、さらなるペーパーレス化を促進した。
導入の背景
健康に貢献する企業であるためには、従業員が健康でなければならない
“植物のチカラ”をスローガンに、「おいしさ・健康・美」を追求する日清オイリオは、2017年に創立110周年を迎えた食用油のリーディングカンパニーだ。「ヘルシーリセッタ」「日清キャノーラ油」などの食用油を提供する油脂・油糧事業を中核に、マーガリンなどの加工油脂事業、健康な暮らしへのニーズに応えるヘルスサイエンス事業、化成品分野の機能性素材を提供するファインケミカル事業など幅広い事業を展開している。
日清オイリオは、2017年度から中期経営計画であるOilliO Value Up 2020をスタート。110年以上にわたって培ってきた油脂に関する技術をさらに深め、豊かな食卓を提案するとともに、人々の健康に貢献する企業を目指すという目標を掲げている。その実現のために、「グローバリゼーション」「テクノロジー」「マーケティング」をキーワードとして、5つの成長戦略を設定。その中で、人々の健康に貢献する企業であるためには、従業員が健康でなければならないという考えのもと、働き方改革に取り組んでいるという。
「働き方改革という面では、中期経営計画に先立ち、2015年からワークスタイル変革プロジェクトに取り組んできました。具体的には、Web会議の導入やPCのモバイル化などの施策を進める中で、社員にヒアリングをしながら課題を抽出し、OilliO Value Up 2020に合わせて、課題を解決できるPCへのリプレースを検討していました」と日清オイリオ 情報企画部長の関口和洋氏は語る。
以前は、デスクトップPC、A4ノートPC、モバイルノートPCからワークスタイルに合わせてPCを選べるようにしていたが、特に課題として挙がっていたのがモバイルノートPCの重量だったという。
「移動の多い営業担当者からは、モバイルノートPCが重いことと、バッテリーが短時間しか持たないという不満が多く寄せられていました。働き方改革を進める中でも、PCを持ち運べることは重要なポイントでしたので、選定基準の1つとなりました」と情報企画部 主管の島田洋一氏は話す。
日清オイリオグループ株式会社
情報企画部 部長
関口 和洋氏
導入のポイント
13.3型の画面サイズで、重さ920gという軽量さ
日清オイリオでは、ワークスタイル変革プロジェクトを進める中で、自由に持ち歩けないPCによって席に縛られたオフィスのフリーアドレス化や、テレワークの導入が検討されていたという。そうした背景を受けて、島田氏は選定のポイントを次のように説明する。
「働き方改革を進めていくために、働く場所を選ばないワークスタイルが求められていました。オフィスのフリーアドレス化やテレワークの導入を検討する中で、社員のPCをモバイルノートPCに統一することを決定し、課題であった“端末の重量”“バッテリーの駆動時間”を軸に選定を開始しました」
数多くの選択肢の中から選ばれたのが、富士通のLIFEBOOK U937/Pだ。13.3型のサイズながら、重さ920g(※大容量バッテリー。標準バッテリー搭載時は約799g)、厚さ15.5mmを実現した軽量・薄型という特徴が島田氏の目に止まったのである。
「PCを持ち運ぶという観点では、1kgを大幅に切る軽量さは大きな魅力でした。しかも、軽量のPCというと、頑丈でないイメージがあったのですが、LIFEBOOK U937/Pは、キーボードやパームレストの部分も含め、作りがしっかりしていると感じました。大容量バッテリーにすれば約17.0時間も持つ駆動時間も、社員から寄せられていた課題を解決するのに充分なスペックでしたね。また、狭額縁のおかげで13.3インチの画面ながらもコンパクトな作りになっていることも評価ポイントです」(島田氏)
当初、デスクトップPCを使っていた事務系社員のモバイルノートPCへの転換が懸念点でもあったが、充分な画面サイズとキーボードの打ちやすさもあり、大きな不満は出ていないという。デスクトップPCを使用していた社員のために、念のための外付けのモニターやキーボードも準備していたが、申請が想定より大幅に少なかったのは嬉しい誤算であったという。
日清オイリオグループ株式会社
情報企画部
主管
島田 洋一氏
導入の効果
オフィスのフリーアドレス化とペーパーレス化に貢献
デスクトップPCやA4ノートPCの利用を廃止し、全社員のPCをモバイル化したことでさまざまな成果が出ていると島田氏は語る。
「軽量で長時間駆動のLIFEBOOK U937/Pに統一したことで、特に外出の多い営業担当の社員は、『薄くて軽いので持ち運びがしやすい』と喜んでいます。これまで営業部門は社内PCの他に社外用としてiPadを利用していましたが、それが1台のデバイスで事足りるようになったのもメリットです」
もちろん、PCを持ち歩きやすくなったことで、働き方が大きく変わったのは社外だけでなく社内も同様だ。「一例を挙げると、打ち合わせにPCを持ち込むことを推奨したところ、以前から取り組んでいたペーパーレス化が大幅に進み、コストの削減につながっています。また、フリーアドレス化により、場所を選ばずにミーティングや作業ができることで、社内の活性化にもつながっています」と島田氏は説明する。
社外にモバイル端末を持ち出す場合、機密情報や個人情報の流出を防ぐためのセキュリティ対策が重要となる一方、ユーザーの使いやすさと両立することも大切になってくる。その点について、島田氏はこう語る。
「当社では、PCのリプレースのタイミングに合わせて、パスワードポリシーを厳格化しました。以前は、個人で自由にパスワード設定をできるようにしていましたが、英数字や記号を含む最低桁数を超えたパスワードでなければ設定できないように運用を変更しました。桁数が長くなったことで、毎回の入力に手間がかかるという新たな課題が発生しましたが、LIFEBOOK U937/Pの指紋認証機能のおかげで、以前よりもログインが簡単になった点は非常に便利だと感じています」
今後の展望
テレワークを強化しさらなる働き方改革の推進へ
中期経営計画であるOilliO Value Up 2020が進展する中で、より社員に寄り添う働き方改革を推進していくために、日清オイリオではテレワーク制度のトライアルを実施している。
「軽量・薄型のモバイルノートPCを導入したことで、社内の働き方が変わっていく中、テレワークなどを含めた社外の働き方を変えていくことが、今後必要不可欠になっていくでしょう。例えば、テレワークでは、実際に会って顔を合わせない分、Web会議などの活用でコミュニケーションの強化を図ることが大切になっていくと考えています」と島田氏は話す。
検討中のテレワークを実用化するためには、さらなるICT環境の整備やセキュリティ対策が重要となっていくだろう。「テレワークを含めて、社内外でICT環境を整えることで、働きやすさやモチベーションアップにつなげていきたいと考えています。富士通さんにはPCだけでなく、AIやIoTなどに関してもさまざまな提案をしていただいていますので、これからも末長いパートナーとしてサポートしていただきたいです」と関口氏は話している。
日清オイリオグループ株式会社 様
事業分野 | 製造 |
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ホームページ | http://www.nisshin-oillio.com/ |
概要 | 1907年創業の食用油のリーディングカンパニー。「“植物のチカラ”で新たな価値を創造し続け、油脂と油脂から派生する事業をグローバルに展開する企業グループ」の実現へ向け、油脂・油糧事業、加工油脂事業、ヘルシーフーズ事業、ファインケミカル事業を展開している。 |
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[2018年2月掲載]