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ATコマンドは、本モデムを操作するための特別な命令です。通信ソフトが自動的に適切な命令を出しますが、ユーザ自身が通信ソフトのターミナルモードなどを使用して、手動で出すこともできます。
ATで始まるコマンドを連続した構成にするときは、次のようにしなければなりません。
一つまたは、それ以上のコマンドを連続させ、一つの文に配列して構成することができます。見やすさのためコマンドとコマンドの間に空白を入れてもかまいません。
本モデムは内部のコマンドバッファにATの次の文字から蓄えていきます。
コマンド行の最後は、
を押して、コマンドの実行を指示します。
コマンドを構成する文字数は、ATのあと60文字(スペースを含む)を超えることはできません。超えた文字は本モデム側で無視されます。
動作モードを設定するコマンドは、パラメータnでモードを選択します。nの値を省略した場合は、0とみなされます。
本モデムに対してコマンドを入力すると、本モデムはそれを実行し、ただちにその結果をメッセージ(応答コード)として返しますので、コマンドが処理された状況がすぐにわかります。
A/と入力するだけで、コマンドバッファにあるコマンドを再実行します。
コマンドATDT1234567によって、電話番号123-4567に電話をかけます。
電話の相手先が話中で、話中音が返ってくると、本モデムはBUSYメッセージを返します。
再ダイヤルのため、コマンドA/を入力します(長いATコマンドを入力する必要がなくなります)。

設定レジスタのなかに、Sレジスタと呼ばれる16個のレジスタがあります。
Sレジスタへの書き込みはコマンドSr = nで行い、読み出しはコマンドSr?(rはレジスタ番号)で行います。
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ATS0=2 |
S0レジスタに2を設定します。 |
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OK |
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ATS0?S6? |
S0レジスタとS6レジスタの内容を読み出します。 |
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000 003 |
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本モデムは、回線通信速度に合わせて、シリアルポートの通信速度を調整できます。
回線速度(ボーレート)の違う複数の相手に対して、いちいちパソコン本体および通信ソフトの通信速度を変えることなく、そのまま通信できます。ただし、&Kコマンドによるフロー制御をする必要があります。

これによって、モデムポートの通信速度が接続相手によって変わったとき、シリアルポートの速度を変更しなくても、データ抜けを起こさず確実に通信することができます。
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