MNPモードの通信では、エラーは自動再転送され、エラーフリーの通信ができます。またパソコン本体側と回線側の通信速度が違っていても、モデム内のバッファによって、データ抜けなしに送受信をすることができます。これによって、相手モデムの通信速度に合わせて、回線上の通信速度を自動的に決めることができます。MNPコマンドでは\記号を使います。
□ AT\An
MNP通信の最大ブロックサイズを選択します。
対向モデム間でサイズが異なる場合には、両モデムの設定値の小さい方のサイズで通信が行われます。
〔パラメーター説明〕
〔出荷時の値〕
\A3
□ AT\Bn
コマンド状態で、相手のモデムにブレーク信号を送信します。
〔パラメーター説明〕
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1〜9の整数でブレーク信号の長さを指定します(単位:100ミリ秒)。
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〔出荷時の値〕
\B3
□ AT\Nn
相手のモデムとの間の通信モードを選択します。
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- 通信中は、AT\Nコマンドを入力してはいけません。
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〔パラメーター説明〕
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ノーマルモード。このモードではエラーの自動修正は行われません。
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MNPモード。モデムはエラーを検出すると、自動的に再転送してエラーを修正します。エラーを修正するときには、データの流れを一時止める必要があるため、データのフロー制御(&K)を行うように設定しておきます。 このモードは相手のモデムも同じMNPモードに設定されている場合にのみ接続できます。相手のモードが異なる場合は回線が切断されます。
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自動リライアブルモード。相手モデムがLAPMで通信するモードであれば、LAPMで接続されます。相手モデムがLAPMをサポートしていなければ、MNPモードで接続されます。MNPモードもサポートしていなければ、ノーマルモードで接続します。
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LAPMモード。相手モデムがLAPMで通信するモードであれば、LAPMで接続されます。相手モデムがLAPMをサポートしていなければ、回線を切断します。
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〔出荷時の値〕
\N3
□ AT\V
MNP/LAPMモードを示すメッセージ(応答コード)を使用するか否かを選択します。
〔パラメーター説明〕
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MNP/LAPMモードで接続されても、通常の応答コードを返送します。
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MNP/LAPMモード時に詳細な結果コードを返送します。
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〔\V2コマンド設定時〕
応答コードについては「応答コード一覧」をご覧ください。
〔出荷時の値〕
\V2
□ AT%Cn
MNP/LAPMモードで通信しているときに、データを圧縮するか否かを選択します。
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- データを圧縮する場合は、両モデムが同じ設定であることが必要です。
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〔パラメーター説明〕
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MNP/V.42bis/V.44のどれかのデータ圧縮を行います。
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〔出荷時の値〕
%C3
□ AT%En
自動リトレーニングシーケンスを禁止するか否か、または自動フォールバック・フォールフォワードを選択します。
%E1を選択すると、4800bps以上でつながったとき、および回線の質が悪化したときに、リトレーニングシーケンスを実行して、同期の取り直しを試みます。
〔パラメーター説明〕
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自動フォールバック・フォールフォワードを可能にします。
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〔出荷時の値〕
%E2