Bluetoothワイヤレステクノロジー

Bluetoothワイヤレステクノロジーとは、ヘッドセットやモデム、携帯電話などの周辺機器や、他のBluetoothワイヤレステクノロジー内蔵のパソコンなどに、ケーブルを使わず電波で接続できる技術です。
本パソコンに内蔵のBluetoothワイヤレステクノロジーを使用して、他のBluetoothワイヤレステクノロジー機器を接続することができます。
本パソコンとBluetoothワイヤレステクノロジー機器を接続するためには、「Bluetoothユーティリティ」を使用します。
「Bluetoothユーティリティ」の使用方法については、「Bluetoothユーティリティユーザーズガイド」をご覧ください。
「Bluetoothユーティリティユーザーズガイド」は「スタート」ボタン→「すべてのプログラム」→「Bluetooth」→「ユーザーズガイド」の順にクリックして表示します。
また、お使いになるBluetoothワイヤレステクノロジー機器によって設定方法が異なる場合があります。必ずBluetoothワイヤレステクノロジー機器のマニュアルもご覧ください。

重要
  • Bluetoothパスキー(PINコード)について
    本パソコンとBluetoothワイヤレステクノロジー機器の接続(ペアリング)設定をするときには、機器によっては「Bluetoothパスキー(PINコード)」が必要になる場合があります。「Bluetoothパスキー(PINコード)」については、「Bluetoothユーティリティユーザーズガイド」およびBluetoothワイヤレステクノロジー機器のマニュアルをご覧ください。
  • プロファイルについて
    Bluetoothワイヤレステクノロジーには「プロファイル」という仕様があり、同じプロファイルを持つBluetoothワイヤレステクノロジー機器同士を接続し、そのプロファイルの機能を使用することができます。
    本パソコンには、本パソコンがサポートしているプロファイルに対応したBluetoothワイヤレステクノロジー機器を使用することができます。本パソコンがサポートしているプロファイルについては「Bluetoothユーティリティユーザーズガイド」をご覧ください。
  • Bluetooth無線規格について
    本パソコンに内蔵されているBluetoothワイヤレステクノロジーは、出力Class2、Bluetooth無線規格2.1+EDRに準拠したものです。Bluetooth無線規格2.1+EDRおよびそれ以前の規格に準拠した機器と接続が可能です。
    なお、すべてのBluetoothワイヤレステクノロジー機器に接続可能なことを保証するものではありません。

■ Bluetoothワイヤレステクノロジーの電波を停止する/発信する

本パソコンに内蔵されているBluetoothワイヤレステクノロジーの電波を発信/停止する方法について説明します。電波の発信/停止は、パソコン本体のワイヤレススイッチで切り替える方法と、ユーティリティで切り替える方法とがあります。
病院や飛行機内、その他電子機器使用の規制がある場所では、あらかじめBluetoothワイヤレステクノロジーの電波を停止してください。

□ ワイヤレススイッチで電波を停止する

ワイヤレススイッチを使うと、Bluetoothワイヤレステクノロジーと無線LANの電波の、発信/停止が同時に切り替わります。

□ ユーティリティで電波を停止する

ユーティリティを使うと、Bluetoothワイヤレステクノロジーと無線LANの電波の、発信/停止を別々に切り替えることができます。
例えば、パソコン本体のワイヤレススイッチがONになっている状態で、Bluetoothワイヤレステクノロジーの電波だけを停止することができます。
ユーティティは、画面右下の通知領域にあるBluetoothアイコンで操作します。
Bluetoothアイコンを右クリックして表示されるメニューから、「Bluetoothオフ」を選択すると、電波を停止し、「Bluetoothオン」を選択すると電波を発信します。

■ 取り扱い上の注意

□ セキュリティに関するご注意

重要
  • お客様の権利(プライバシー保護)に関する重要な事項です。

Bluetoothワイヤレステクノロジーでは、電波を利用して周辺機器や他のパソコンとの間で情報のやり取りを行うため、電波の届く範囲であれば自由に接続が可能であるという利点があります。
その反面、電波はある範囲内であれば障害物(壁など)を越えてすべての場所に届くため、セキュリティに関する設定を行っていない場合、以下のような問題が発生する可能性があります。

  • 通信内容を盗み見られる
    悪意ある第三者が、電波を故意に傍受し、IDやパスワード、その他の個人情報などの通信内容を盗み見る可能性があります。
  • 不正に使用される
    悪意ある第三者が、無断で個人や会社内の周辺機器やパソコンへアクセスし、次の行為をされてしまう恐れがあります。
    • 個人情報や機密情報を取り出す(情報漏洩)
    • 特定の人物になりすまして通信し、不正な情報を流す(なりすまし)
    • 傍受した通信内容を書き換えて発信する(改ざん)
    • コンピュータウイルスなどを流しデータやシステムを破壊する(破壊)

本パソコンおよび一部の周辺機器や他のパソコンに内蔵されているBluetoothワイヤレステクノロジーは、これらの問題に対応するためのセキュリティの仕組みを持っています。
そのため、別途ご購入されたBluetoothワイヤレステクノロジー内蔵の周辺機器や他のパソコンがセキュリティの仕組みを持っている場合、セキュリティに関する設定を正しく行うことで、これらの問題が発生する可能性を少なくすることができます。しかし、Bluetoothワイヤレステクノロジー内蔵の周辺機器や他のパソコンは、ご購入時の状態ではセキュリティに関する設定が施されていない場合があります。上記のようなセキュリティ問題が発生する可能性を少なくするためには、周辺機器や他のパソコンに添付されている取扱説明書に従い、これらの製品のセキュリティに関するすべての設定を必ず行ってください。
なお、Bluetoothワイヤレステクノロジーの仕様上、特殊な方法によりセキュリティ設定が破られることもあり得ますので、ご理解のうえ、ご使用ください。
セキュリティの設定などについて、お客様ご自分で対処できない場合には、「富士通パーソナル製品に関するお問合せ窓口」までお問い合わせください。
当社では、お客様がセキュリティの設定を行わないで使用した場合の問題を充分理解したうえで、お客様自身の判断と責任においてセキュリティに関する設定を行い、製品を使用することをお勧めします。
セキュリティ対策を施さず、あるいは、Bluetoothワイヤレステクノロジーの仕様上やむを得ない事情によりセキュリティの問題が発生した場合、当社は、これによって生じた損害に対する責任を負いかねます。

□ 通信を行ううえでのご注意

  • 本パソコンに内蔵されているBluetoothワイヤレステクノロジーは、出力Class2、Bluetooth無線規格2.1+EDRに準拠したものです。
  • 最大通信速度は2.1Mbps(Bluetooth無線規格2.1+EDRの理論上の最大値)です。ただし、実際の通信速度はお使いの環境により異なります。
  • パソコン本体と通信相手の機器との推奨する最大通信距離は、見通し半径10m以内(出力Class2の最大値)です。
    ただし、Bluetoothワイヤレステクノロジーの特性上、ご利用になる建物の構造・材質、障害物、ソフトウェア、設置状況、電波状況等の使用環境により通信距離は異なります。また、通信速度の低下や通信不能となる場合もありますのであらかじめご了承ください。
  • 本パソコンのBluetoothワイヤレステクノロジー用アンテナは、パソコン本体前面に内蔵されています。本パソコンの使用中、特にBluetoothワイヤレステクノロジーの通信中はアンテナ部分に極力触れないでください。通信性能が低下する場合があります。
    また、本パソコンを設置する場合には、周囲が金属などの導体(電気を通しやすいもの)でできている場所を避けてください。通信性能が低下し、設置環境によっては通信できなくなることがあります。
  • パソコン本体は、他の電気機器から離して設置してください。パソコン本体と電源が入った電気機器を近づけていると、正常に通信できなかったり、電気機器の障害になったりすることがあります。正常に通信できない場合は、使用場所を変更してください。特に、電子レンジなどの強い高周波エネルギーを出す機器の使用時は、影響を受けやすく、正常に通信できないことがあります。
  • 放送局や無線機などが近く、正常に通信できないときは、パソコン本体の設置場所を変えてみてください。周囲の電波が強すぎると、正常に通信できないことがあります。
  • BluetoothワイヤレステクノロジーはIEEE 802.11bやIEEE 802.11g規格の無線LANと同じ周波数帯の電波を使用します。そのため、ご使用の状態によっては無線LANとBluetoothワイヤレステクノロジーの電波が干渉し、他のパソコンなどとの通信速度が低下したり、Bluetoothワイヤレステクノロジーで接続したワイヤレスヘッドホンなどの音質が悪くなる場合があります。
    このような場合には、無線LANの電波を停止するか、IEEE 802.11a規格の無線LANをお使いください。
    なお、IEEE 802.11a規格の無線LANをお使いの際は、以下をご覧ください。
  • 本パソコンにUSBアダプタ型やPCカード型などの他のBluetoothワイヤレステクノロジー機器を取り付けて、同時に使用しないでください。

□ 電波放射の環境への影響

  • 本パソコンは、他の高周波デバイス同様に、高周波エネルギーを放出していますが、本パソコンが放出するエネルギーのレベルは、例えば携帯電話のような無線デバイスが放出する電磁エネルギーよりはるかに低く抑えられています。
  • 本パソコンは、高周波安全基準および勧告のガイドライン内で動作するため、本パソコンの使用者に対し、安全性を確信しています。本基準および勧告は、科学界の統一見解を反映しており、研究班の審議および広範な研究文献を継続的に調査し解釈する科学者たちの委員会を根本としています。
  • ある状況や環境において、本パソコンの使用は、建物の所有者や団体の責任ある代表者により制限されることがあります。例えば、下記に挙げる場合です。
    • 他のデバイスやサービスに対し干渉の危険がある環境での使用
  • 特定の団体や環境(例えば空港)で無線デバイスの使用に適用される方針が明確に分からない場合は、機器の電源を入れる前に本パソコンの使用許可について問い合わせをしてください。

□ 電波放射の人体への影響

  • 本パソコンから放射される出力パワーは、例えば携帯電話が放射する電波のレベルよりはるかに低くなっています。それでも、本パソコンは、通常の動作中に人間の接触に対し電位が最小限にとどめられるように使用されなくてはなりません。使用中は本パソコンのアンテナ部分に極力触れないでください。

□ 干渉に関するご注意

  • 本パソコンは、高周波エネルギーを発生させ、使用し、また放射します。
  • このマニュアルに従わずに設定したり使用したりすると、無線通信に有害な干渉を生じることがあります。
  • 本パソコンがラジオ、テレビの受信機に有害な干渉を与える原因となっている場合は(本パソコンの電源を入/切することで原因となっているかが判別できます)、次の方法で干渉を取り除くようにしてください。
    • 本パソコンと受信機の距離を離す
    • 受信機を接続しているコンセントと別系統回路のコンセントに本パソコンを接続する
    • 経験のあるラジオ/テレビ技術者に相談する
  • 本パソコンの不正な改造は行わないでください。
  • 本パソコンの不正な改造により発生した、ラジオやテレビへの干渉についての責任を負いません。