Windows2000 移行時の留意事項
FMV-ESPRIMO FMV-D5310
本テキストは、現在お使いのOSをMicrosoft(R) Windows(R) 2000 Professional(以下Windows 2000)へ移行されるお客様のために、移行手順や注意事項などの情報を掲載しています。
Windows 2000を導入することにより、今までお使いになっていた機能が使えなくなる等の問題が発生する可能性があります。
本テキストの内容をよくご覧になってからWindows 2000への移行を行っていただきますよう、お願いいたします。
目次
本テキストの構成は、以下のようになっています。
- 対象機種
- 対応OS/Service Pack
- 制限事項
- 必要なドライバおよびユーティリティ
- BIOSの設定
- OSのインストール
- チップセット情報ファイルのインストール
- Service Packのインストール
- ドライバのインストール
- 注意事項
1.対象機種
- FMV-D5310
- FMV-D5310(IDE-RAIDモデル)
2.対応OS / Service Pack
- Microsoft(R) Windows(R) 2000 Professional / Service Pack 4 日本語版
※Service Pack 4 を事前に入手し、必ず適用してください。
3.制限事項
- 外付けドライブから Windows 2000 のインストールは出来ません。必ず内蔵光ファイル装置(CD-ROM、DVD-ROM、DVD-ROM&CD-R/RW、DVDスーパーマルチドライブ)が搭載されていることを確認してください。
- 「FMVマニュアル」などのマニュアルはWindows 2000への移行作業中は、ご利用になれません。必要な情報やページは事前に印刷してご利用ください。
- ハイパー・スレッディング・テクノロジ機能はお使いになれません。
- データ実行防止(DEP)機能はお使いになれません。
4.必要なドライバおよびユーティリティ
本パソコンで Windows 2000 をお使いになるには、以下のドライバをインストールしてください。ドライバは、本サイトで提供しているものと、ドライバーズディスクに予め入っているものがあります。
本サイトで提供しているドライバのインストール方法については、ダウンロード後に各ドライバのreadme.txtもしくはinstall.txtをご覧ください。
その他のドライバのインストール方法や注意事項に関しては、それぞれのCD-ROM内のreadme.txtや各ドライバのフォルダに格納されている説明書を必ずご覧ください。
チップセット情報ファイル
- Intel(R) Chipset Software Installation Utility (ドライバーズディスクで提供)
ディスプレイドライバ
カスタムメイドオプション「グラフィックカードATI RADEON(TM) X300 SE追加:FMC-SGCD2」を選択した場合
- ATI RADEON Display Driver (ドライバーズディスクで提供)
チップセット内蔵グラフィック(標準搭載)をご使用の場合
- Intel(R) 915G Display Driver (ドライバーズディスクで提供)
サウンドドライバ
- Realtek High Definition Audio Driver (ドライバーズディスクで提供)
ワイヤレスLANカードドライバ
(カスタムメイドオプション 「802.11a/gワイヤレスLANカード追加:FMC-WLNW4」を選択した場合)
- Atheros AR5001X+/AR5006X Wireless LAN Driver + Atheros Client Utility (ドライバーズディスクで提供)
LANドライバ
- Broadcom NetXtreme Gigabit Ethernet LAN Driver (ドライバーズディスクで提供)
3modeフロッピィドライバ
(カスタムメイドオプション「内蔵FDD追加:FMC-FDD2」を選択した場合)
- 富士通3モードフロッピィディスクドライバ (ドライバーズディスクで提供)
Type 00を選択してください。
SCSIドライバ
(カスタムメイドオプション「SCSIカード(Adaptec社製AVA-2915LP)追加:FMC-SCSW4」を選択した場合)
- AVA-2915LP Driver Disk (ドライバーズディスクで提供)
IDE-RAIDドライバ
(IDE-RAIDモデルを選択した場合)
- FastTrak100TX2 IDE RAID Utility (ドライバーズディスクで提供)
- Promise FastTrak100TX2 Driver (ドライバーズディスクで提供)
- その他:空の1.44MB 2HDフロッピィディスク×1枚を用意してください。
MOドライバ
(カスタムメイドオプション「光磁気ディスクユニット追加-1.3GB(セキュリティ対応/USB):FMC-PDW8 または光磁気ディスクユニット追加(USB):FMC-PDW7」を選択した場合)
- MOドライバ・ユーティリティ (ドライバーズディスクで提供)
スマートカードドライバ
(カスタムメイドオプション 「スマートカードリーダ/ライタ追加:FMC-SMAW4」を選択した場合)
- スマートカードリーダ/ライタ PanaSCR7A Smart ドライバ (ドライバーズディスクで提供)
- SMARTACCESS/BASE(ソフトウェアは製品添付のCD-ROM内に格納)
ディスプレイ用INFファイル
- FMVディスプレイ装置INFファイル (ドライバーズディスクで提供)
セキュリティチップドライバ
- SMARTACCESS/Basic (ドライバーズディスクで提供)
スーパーマルチドライブ
(カスタムメイドオプション 「DVDスーパーマルチ(厚型)追加:FMCXSMW5」または 「DVDスーパーマルチ(薄型)追加:FMCXSMD3S」または 「CD-ROMドライブユニット変更→DVDスーパーマルチ(薄型):FMCXSME4S」を選択した場合)
- DigitalMedia SE (ソフトウェアは製品添付のCD-ROM内に格納)
- WinDVD(ソフトウェアは製品添付のCD-ROM内に格納)
- DVD-RAM ドライバーソフト (ドライバは製品添付のCD-ROM内に格納)
5.BIOSの設定
Windows 2000 をインストールする前に、パソコンの起動直後のFujitsuロゴ表示画面で【F2】キーを押し、BIOSセットアップを起動し、次の設定に変更してください。
- 「Exit」-「Load Optimal Defaults」を実行してください。
- Windows 2000ではデータ実行防止(DEP)機能はお使いになれません。
BIOSセットアップの設定を必ず次のように変更してお使いください。
「Advanced」 − 「CPU Features」 − 「XD Bit functionality」:「Disabled」
- カスタムメイドオプション「内蔵FDD追加:FMC-FDD2」を選択した場合は、 BIOSセットアップの設定を必ず次のように変更してください。
「Advanced」 − 「Internal Devices Configurations」 − 「Floppy Disk Controller」:「Enabled」
設定方法の詳細については、「FMVマニュアル」の「ハードウェアガイド」をご覧ください。
Windows 2000ではハイパー・スレッディング・テクノロジ機能をお使いになれません。
BIOS セットアップの以下の設定は出荷設定から変更しないでください。
「Advanced」 − 「CPU Features」 − 「Hyper Threading Technology」:「Disabled」(出荷設定)
6.OSのインストール
インストールの前に『Windows 2000』の製品の中に同梱されているマニュアルをよくお読みください。
また、CD-ROMのルートフォルダにある、Read1st.txt および Readme.doc もご参照ください。
IDE-RAIDモデルの場合
まず最初にドライバーズディスクの「Promise FastTrak100TX2 Driver」フォルダを開き、その中身を全て事前に用意したフロッピィディスクにコピーしてください。
このフロッピィディスクがドライバーフロッピィになります。
OSのインストールを開始する前に、「FMVマニュアル」の「IDE-RAIDをお使いになる方へ」を参照して、ディスクアレイを作成してください。
IDE-RAIDドライバのインストールはドライバーフロッピィを使用して、OSインストール時に行う必要があります。ドライバーフロッピィ内の「インストール手順書」 に従ってインストールしてください。
また、OSのインストールが完了したら、続けて「IDE RAIDユーティリティ」のインストールを必ず行ってください。
以下の手順に従って Windows 2000 をインストールしてください。
- 電源ボタンを押し電源を入れます。
- 起動直後のFujitsuロゴ表示画面で[F12]キーを押します。
- 「Boot Menu」ウィンドウが表示されます。
- CD-ROMドライブに「Windows 2000」CD-ROMを入れます。
- 「Boot Menu」の「CD-ROM Drive」にカーソルを合わせて[Enter]キーを押します。
- 「Press any key to Boot from CD..」と表示されるので、何かキーを押します。しばらくするとCD-ROMからの読み込みが始まり、青い画面の左上に「Windows 2000 Setup」と表示されます。
あとは画面の指示に従ってセットアップを行ってください。必要に応じて『クイックスタートガイド』をご参照ください。
7. チップセット情報ファイルのインストール
4項で準備したチップセット情報ファイルをインストールしてください。
インストール方法は、フォルダ内のreadme.txt及びinstall.txtをご覧ください。
Service Pack 4をMicrosoft社のWebサイトからダウンロードする場合は、ディスプレイドライバ、LANドライバをインストールしてください。
8.Service Packのインストール
Service Pack 4 をインストールしてください。
9.ドライバのインストール
4項で準備したドライバをインストールしてください。
ドライバのインストール方法は、それぞれドライバのreadme.txtやinstall.txtなどの説明書をご覧ください。
USB 2.0 Driverインストールについて
USB 2.0 Driverは自動ではインストールされない事があります。その場合は、「Microsoft社のサポート技術情報」をご覧になり、デバイスマネージャからドライバの更新を行ってください。
10.注意事項
ATA/ATAPIデバイスのDMA転送について
標準搭載のハードディスクは、UltraATA/100に対応しています。
また、標準搭載のCD-ROMドライブ、カスタムメイドオプションのスーパーマルチドライブは、UltraATA/33に対応しています。
DMAの設定方法は、「FMVマニュアル」の「ソフトウェアガイド」-「4. ドライブ関連」-「DMAの設定」を参照してください。
ディスプレイドライバ
- 「(標準ディスプレイ)」の「SuperVGA」ドライバは使用しないでください。
- ディスプレイドライバは、DirectX9.0bに対応しています。
必ず、DirectX9.0bをインストールしてからディスプレイドライバのインストールを行ってください。
※DirectX1~9.0aをお使いの方はDirectX9.0bにアップグレードしてからディスプレイドライバのインストールを行ってください。
動画の再生
動画を再生するときは、ディスプレイの省電力機能やシステムスタンバイの設定は行わないでください。
音楽CDの再生
音楽CDを再生するためには以下の「1.」と「2.」の設定を行ってください。
- 光学ドライブの設定
- 「デバイス マネージャ」−「DVD/CD-ROM ドライブ」をダブルクリックします。
- 「(光学ドライブ名)」を右クリックし、「プロパティ」タブをクリックします。
- 「(光学ドライブ名)のプロパティ」−「プロパティ」をクリックします。
- デジタルCDの再生の下に表示される「このCD-ROMデバイスでデジタル音楽CDを使用可能にする(E)」をチェックし、「OK」をクリックします。
- オーディオプレーヤ(Windows Media Playerの例)の設定
- Windows Media Playerを起動します。
- 「ツール」−「オプション」−「デバイス」からCD-ROMを選択し、「プロパティ」をクリックします。
- 再生の下に表示される「デジタル」をチェックし「OK」をクリックします。
カスタムメイドオプションでDVDスーパーマルチドライブを選択した場合
- DVD-RAM に書き込み・書き換えする場合は、DLA またはDVD-RAM ドライバーソフトをインストールしてください。
ただし、DLA とDVD-RAM ドライバーソフトを同時にインストールしておくことはできません。DLAをインストールする場合は、インストールする前に必ずDVD-RAMドライバをアンインストールしてください。
- DVD-RAMドライバーソフトをインストールすると、マイコンピュータに「リムーバブルディスク」アイコンができます。
DVD-RAM を使用するときは、「リムーバブルディスク」アイコンを選んでください。
- DVD-R, DVD-RWにUDF2.0フォーマットでデータを書き込むと、Windows 2000環境のDVD-ROMドライブ等では読めません。
UDF1.5フォーマットで書き込んでください。
UDF1.5 / UDF2.0フォーマットはDVD-RAMドライバのフォーマッタで選択可能です。