Windows2000 移行時の留意事項
FMV-ESPRIMO FMV-W5210
本テキストは、現在お使いのOSをMicrosoft(R) Windows(R) 2000 Professional(以下Windows 2000)へ移行されるお客様のために、移行手順や注意事項などの情報を掲載しています。
Windows 2000を導入することにより、今までお使いになっていた機能が使えなくなる等の問題が発生する可能性があります。
本テキストの内容をよくご覧になってからWindows 2000への移行を行っていただきますよう、お願いいたします。
目次
本テキストの構成は、以下のようになっています。
- 対象機種
- 対応OS/Service Pack
- 制限事項
- 必要なドライバ、ソフトウェアおよびユーティリティ
- BIOSの設定
- OSのインストール
- チップセット情報ファイルのインストール
- LANドライバのインストール
- Service Packのインストール
- ドライバおよびソフトウェアのインストール
- USB 2.0 Driverインストール
- IDE RAIDユーティリティのインストール
- 注意事項
1.対象機種
- FMV-W5210
- FMV-W5210(IDE-RAIDモデル)
2.対応OS / Service Pack
- Microsoft(R) Windows(R) 2000 Professional / Service Pack 4 日本語版
※Service Pack 4 を事前に入手し、必ず適用してください。
3. 制限事項
- 本パソコンでは、Windows 2000をポータブルCD/DVD(USB)ドライブからインストールできません。カスタムメイドの内蔵CD/DVDドライブが必要です。
- 「FMVマニュアル」などのマニュアルはWindows 2000への移行作業中は、ご利用になれません。必要な情報やページは事前に印刷してご利用ください。
- ハイパー・スレッディング・テクノロジ機能はお使いになれません。
- データ実行防止(DEP)機能はお使いになれません。
- Norton AntiVirus 2005(2004)がインストールできない場合があります。
- プレインストールのWindows XPを開封して、シマンテックサイトからアンインストールツールを一旦ダウンロードし、別の媒体に保存してください。
または、他のパソコンでシマンテックサイトからアンインストールツールを一旦、ダウンロードし、別の媒体に保存してください。
- 「1.」の作業の後にWindows2000のインストールとNorton AntiVirusのインストールを行ってください。
- 本現象が発生した場合、Windows2000を再インストールしてください。
4. 必要なドライバ、ソフトウェアおよびユーティリティ
本パソコンで Windows 2000 をお使いになるには、以下のドライバをインストールしてください。ドライバは、本サイトで提供しているものと、ドライバーズディスクに予め入っているものがあります。
本サイトで提供しているドライバのインストール方法については、ダウンロード後に各ドライバのreadme.txtもしくはinstall.txtをご覧ください。
その他のドライバのインストール方法や注意事項に関しては、それぞれのCD-ROM内のreadme.txtや各ドライバのフォルダに格納されている説明書を必ずご覧ください。
チップセット情報ファイル
- Intel(R) Chipset Software Installation Utility (ドライバーズディスクで提供)
LANドライバ
- Broadcom NetXtreme Gigabit Ethernet LAN Driver (ドライバーズディスクで提供)
Microsoft DirectX 9.0c End-User Runtime (2005年10月現在の最新版)
Microsoft Internet Explorer 6 Service Pack 1
Microsoft .NET Framework 1.1
- Microsoft .NET Framework 1.1 (ドライバーズディスクで提供)
ディスプレイドライバ
チップセット内蔵グラフィック(標準搭載)をご使用の場合
- Intel(R) 945G Display Driver (ドライバーズディスクで提供)
カスタムメイド 「グラフィックカードATI RADEON(TM) X1800 XL追加:FMC-SGCW4」を選択した場合
- ATI RADEON Display Driver (ドライバーズディスクで提供)
サウンドドライバ
- Realtek High Definition Audio Driver (ドライバーズディスクで提供)
3modeフロッピィドライバ
- 富士通3モードフロッピィディスクドライバ (ドライバーズディスクで提供)
Type 00を選択してください。
ディスプレイ用INFファイル
- FMVディスプレイ装置INFファイル (ドライバーズディスクで提供)
SCSIドライバ
(カスタムメイド「SCSIカード(Adaptec社製AVA-2915LP)追加:FMC-SCSW4」を選択した場合)
- AVA-2915LP Driver (ドライバーズディスクで提供)
MOドライバ
(カスタムメイド 「光磁気ディスクユニット追加-1.3GB(セキュリティ対応/USB):FMC-PDW8 または光磁気ディスクユニット追加(USB):FMC-PDW7」を選択した場合)
- MOドライバ・ユーティリティ (ドライバーズディスクで提供)
スーパーマルチドライブ
(カスタムメイド 「スーパーマルチ(厚型)追加:FMCXSMM5」を選択した場合)
- Roxio DigitalMedia (ソフトウェアは製品添付のCD-ROM内に格納)
- WinDVD (ソフトウェアは製品添付のCD-ROM内に格納)
- DVD-RAM ドライバーソフト (ドライバは製品添付のCD-ROM内に格納)
ワイヤレスLANカードドライバ
(カスタムメイド 「802.11a/gワイヤレスLANカード追加:FMC-WLNW4」を選択した場合)
- Atheros AR5001X+/AR5006X Wireless LAN Driver + Atheros Client Utility (ドライバーズディスクで提供)
スマートカードドライバ
(カスタムメイド 「スマートカードリーダ/ライタ追加:FMC-SMAW4」を選択した場合)
- スマートカードリーダ/ライタ PanaSCR7A Smart ドライバ (ドライバーズディスクで提供)
- SMARTACCESS/BASE (アプリケーションは、本体添付のCD-ROM内に格納)
セキュリティチップソフトウェア
- SMARTACCESS/Basic (本体添付のCD-ROM内に格納)
IDE-RAIDドライバ
(IDE-RAIDモデルを選択した場合)
- Promise FastTrak100TX2 Driver (ドライバーズディスクで提供)
- FastTrak100TX2 IDE RAID Utility (ドライバーズディスクで提供)
- その他:空の1.44MB 2HDフロッピィディスク×1枚を用意してください。
5. BIOSの設定
Windows 2000 をインストールする前に、パソコンの起動直後のFujitsuロゴ表示画面で【F2】キーを押し、BIOSセットアップを起動し、次の設定に変更してください。
- 「Exit」-「Get Default Values」-「Yes」を実行してください。
- IDE-RAIDモデルを選択した場合
「Main」-「Boot Options」-「Boot Sequence」の「+Hard Drive」に表示されている「FastTrak RAID Controller」が最上位に設定されていることを確認してください。
設定されていない場合は、最上位に設定してください。
設定方法の詳細については、「FMVマニュアル」の「ハードウェアガイド」をご覧ください。
Windows 2000ではハイパー・スレッディング・テクノロジ機能をお使いになれません。
BIOS セットアップの「Advanced」−「Hyper-Threading」を「Disabled」(出荷設定)から変更しないでください。
6. OSのインストール
インストールの前に『Windows 2000』の製品の中に同梱されているマニュアルをよくお読みください。
また、CD-ROMのルートフォルダにある、Read1st.txt および Readme.doc もご参照ください。
以下の手順に従って Windows 2000 をインストールしてください。
標準モデルの場合
- 電源ボタンを押し電源を入れます。
- 起動直後のFujitsuロゴ表示画面で【F12】キーを押します。
- 「Boot Menu」ウィンドウが表示されます。
- CD-ROMドライブに「Windows 2000」CD-ROMを入れます。
- 「Boot Menu」の「CD-ROM Drive」にカーソルを合わせて【Enter】キーを押します。
- 「Press any key to Boot from CD..」と表示されるので、何かキーを押します。しばらくするとCD-ROMからの読み込みが始まり、青い画面の左上に「Windows 2000 Setup」と表示されます。
あとは画面の指示に従ってセットアップを行ってください。必要に応じて『クイックスタートガイド』をご参照ください。
IDE-RAIDモデルの場合
まず最初にドライバーズディスクの「Promise FastTrak100TX2 Driver」フォルダを開き、その中身を全て事前に用意したフロッピィディスクにコピーしてください。このフロッピィディスクがドライバーフロッピィになります。
OSのインストールを開始する前に、「FMVマニュアル」の「IDE-RAIDをお使いになる方へ」を参照して、ディスクアレイを作成してください。
IDE-RAIDドライバのインストールはドライバーフロッピィを使用して、OSインストール時に行う必要があります。ドライバーフロッピィ内の「インストール手順書」に従ってインストールしてください。
- Windows2000のインストールCD-ROMからCD起動します。CD起動を行う方法は 前記の[標準モデルの場合]を参照してください。
- 「Windows 2000 Setup」画面の下部に「Press F6 if you need to install third party SCSI or RAID driver」 と表示されているときに【F6】キーを押し、IDE RAIDカードを認識させます。
- 「Windows 2000 Setup」画面の下部に「S=Specify Additional Device」と表示されたら、IDE RAIDカードを追加デバイスとして指定するために【S】キーを押します。
- 「Please insert the disk labeled Manufacturer-supplied hardware support disk into Drive A:」が表示されたら、ドライバフロッピィ「Promise FastTrak100TX2 Driver V2.0L95」をセットし、 【Enter】キーを押します。
- 「Windows XP/2000:Promise FastTrak100 TX2 RAID Controller(PDC20270)」 が反転表示されていることを確認し、【Enter】キーを押します。
- 再び「Windows 2000 Setup」画面の下部に「S=Specify Additional Device」 と表示されている画面に戻ります。【Enter】キーを押してWindows2000のインストールを続けてください。
※Windows 2000 のインストール中にシステムが再起動する場面があります。
その時、本ドライバのインストール元であるフロッピィディスクが挿入されたままだとシステムが再起動しない場合がありますので、ディスクを取り出してください。
※インストール途中に「デジタル署名が見つかりませんでした」という内容のメッセージが表示された場合は、[はい]をクリックして進めて下さい。
7. チップセット情報ファイルのインストール
4項で準備したチップセット情報ファイルをインストールしてください。
インストール方法は、フォルダ内のreadme.txt及びinstall.txtをご覧ください。
Service Pack 4をMicrosoft社のWebサイトからダウンロードする場合は、ディスプレイドライバ、サウンドドライバ、LANドライバをインストールしてください。
8.LANドライバのインストール
4項で準備したLANドライバをインストールしてください。
インストール方法は、フォルダ内のreadme.txt及びinstall.txtをご覧ください。
9. Service Packのインストール
2項で準備したService Pack 4 をインストールしてください。
10. ドライバおよびソフトウェアのインストール
4項で準備したドライバおよびソフトウェアを必ず下記の順序でインストールしてください。
ドライバおよびソフトウェアのインストール方法は、それぞれのreadme.txtやinstall.txtなどの説明書をご覧ください。
チップセット内蔵グラフィック(標準搭載)をご使用の場合
- DirectXのインストール
DirectXをインストールしてください。
- ディスプレイドライバのインストール
ディスプレイドライバをインストールしてください。
- サウンドドライバのインストール
サウンドドライバをインストールしてください。
カスタムメイドでRADEON X1800 XLを選択している場合
- DirectXのインストール
DirectXをインストールしてください。
- Internet Explorerのインストール
Internet Explorerをインストールしてください。
- .NET Framework 1.1のインストール
ドライバーズディスク内の下記ファイルを実行してください。
\Other\os\Dotnetfx
※(E)は内蔵CD/DVDドライブのドライブ名です。
- ディスプレイドライバのインストール
ディスプレイドライバをインストールしてください。
- サウンドドライバのインストール
サウンドドライバをインストールしてください。
11.USB 2.0 Driverインストールについて
USB 2.0 Driverは自動ではインストールされない事があります。
その場合は、「Microsoft社のサポート技術情報」をご覧になり、デバイスマネージャからドライバの更新を行ってください。
12.IDE RAIDユーティリティのインストール
IDE-RAIDモデルの場合は「IDE RAIDユーティリティ」のインストールを必ず行ってください。
13.注意事項
ATA/ATAPIデバイスのDMA転送について
シリアルATAはSerial ATA/150に対応しており、DMAの「転送モード」の影響を受けません。最高150MB/sの転送が可能です。
標準搭載のハードディスクは、UltraATA/100に対応しています。
また、カスタムメイドのCD-ROMドライブ、スーパーマルチドライブは、Ultra ATA/33に対応しています。
DMAの設定方法は、「FMVマニュアル」の「ソフトウェアガイド」-「4. ドライブ関連」-「DMAの設定」を参照してください。
ディスプレイドライバ
- 「(標準ディスプレイ)」の「SuperVGA」ドライバは使用しないでください。
- ディスプレイドライバは、DirectX9に対応しています。
必ず、DirectX9以降のランタイムをインストールしてからディスプレイドライバのインストールを行ってください。
動画の再生
動画を再生するときは、ディスプレイの省電力機能やシステムスタンバイの設定は行わないでください。
音楽CDの再生
音楽CDを再生するためには以下の「1.」と「2.」の設定を行ってください。
- 光学ドライブの設定
- 「デバイス マネージャ」−「DVD/CD-ROM ドライブ」をダブルクリックします。
- 「(光学ドライブ名)」を右クリックし、「プロパティ」タブをクリックします。
- 「(光学ドライブ名)のプロパティ」−「プロパティ」をクリックします。
- デジタルCDの再生の下に表示される「このCD-ROMデバイスでデジタル音楽CDを使用可能にする(E)」をチェックし、「OK」をクリックします。
- オーディオプレーヤ(Windows Media Playerの例)の設定
- Windows Media Playerを起動します。
- 「ツール」−「オプション」−「デバイス」からCD-ROMを選択し、「プロパティ」をクリックします。
- 再生の下に表示される「デジタル」をチェックし「OK」をクリックします。
カスタムメイドオプションでスーパーマルチドライブを選択した場合
- DVD-RAM に書き込み・書き換えする場合は、DLA またはDVD-RAM ドライバーソフトをインストールしてください。
ただし、DLA とDVD-RAM ドライバーソフトを同時にインストールしておくことはできません。DLAをインストールする場合は、インストールする前に必ずDVD-RAMドライバをアンインストールしてください。
- DVD-RAMドライバーソフトをインストールすると、マイコンピュータに「リムーバブルディスク」アイコンができます。DVD-RAM を使用するときは、「リムーバブルディスク」アイコンを選んでください。
- DVD-R、DVD-RWにUDF2.0フォーマットでデータを書き込むと、Windows 2000環境のDVD-ROMドライブ等では読めません。
UDF1.5フォーマットで書き込んでください。
UDF1.5/ UDF2.0フォーマットはDVD-RAMドライバのフォーマッタで選択可能です。
- Windows 2000環境にDVD-RAMドライバソフトをインストールすると、CDの音声が鳴らなくなる場合があるます。
その場合は、デバイスマネージャのスーパーマルチドライブのプロパティにある「このCD-ROMデバイスでデジタル音楽CDを使用可能にする」にチェックを付けてください。
この操作はDVD-RAMドライバソフトをインストールする度に必要です。