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Windows2000 移行時の一般的な留意事項

FMV-ESPRIMO 2006年4月-9月モデル

本テキストは、お使いのOSをMicrosoft(R) Windows(R) 2000 Professional(以下Windows 2000)へ移行されるお客様のために、移行手順や注意事項などの情報を掲載しています。
本テキストの内容をよくご覧になってからWindows 2000への移行を行っていただきますよう、お願いいたします。

目次

  1. 制限事項
  2. Windows 2000の留意事項
  3. Windows 2000の省電力機能:ACPIの留意事項
  4. 「管理ツール」の「コンポーネントサービス」について
  5. Service Packの留意事項
  6. 周辺機器を接続する場合
  7. カスタムメイドでワイヤレスLANカードを選択されている場合
  8. カスタムメイドで内蔵スマートカードを選択されている場合

対象機種

FMV-D5320, FMV-D5220, FMV-D5120, FMV-B5220, FMV-E5220, FMV-K5220, FMV-W5220

1. 制限事項

  • RAIDモデルでは、Windows 2000への移行はできません。
  • カスタムメイドでワイヤレスLANカードを選択されている場合、Windows 2000への移行はできません。
    やむを得ずWindows 2000への移行を行う場合には、下記の「7. カスタムメイドでワイヤレスLANカードを選択されている場合」をご参照ください。
  • カスタムメイドで内蔵スマートカードを選択されている場合、Windows 2000への移行はできません。
    やむを得ずMicrosoft Windows 2000への移行を行う場合には、下記の 「8. カスタムメイドで内蔵スマートカードを選択されている場合」 をご参照ください。

2. Windows 2000の留意事項

Windows(R) 2000 導入時に関する留意事項」をご参照ください。

3. Windows 2000の省電力機能:ACPIの留意事項

Windows 2000の省電力機能(スタンバイ・休止状態)を使用する際は、下記の点に注意してください。

オプション品のACPI対応について

拡張カード、周辺機器等のオプション品は使用するACPIモード(標準:S1/高度:S3/休止状態:S4)に対応している必要があります。
ACPIモードに対応していないオプション品を接続すると、そのオプション品が使用できないだけではなく、スタンバイや休止状態へ移行できなかったり、復帰できない、復帰できても正常に動作しない等の問題が発生することがあります。
増設するオプション品のACPI対応状況を確認し、増設するオプション品の中に1つでも未対応の物がある場合には、省電力状態(S1/S3/S4)へ移行させないでください。
なお、最新ドライバに変更することでACPIに対応できる周辺機器もあります。詳細は周辺機器のメーカーに確認してください。

動作中の強制スタンバイ・休止について

下記のような動作状態では、電源ボタンの押下や「スタート」-「シャットダウン」メニューから強制的にスタンバイ(ACPI S1/S3)や休止状態(S4)へ移行させないでください。
スタンバイや休止状態へ移行できなかったり、復帰後正常に動作しない、データが消失する等の問題が発生することがあります。

  • Windows 2000の起動中/終了処理中
  • ファイルアクセス中(フロッピィディスク、ハードディスク、CD-ROMドライブやMOドライブのアクセスランプ点灯中)
  • サウンドや動画の再生中(MIDI/WAVE/AVI/MPEG/DAT形式のファイル再生中や音楽CDの再生中)
  • モデムやネットワーク環境で通信中/共有ファイルを操作中
  • プリンタで印刷中
  • ACPI S1/S3/S4モードに対応していないオプション機器(拡張カード、周辺機器)を増設している場合
  • 省電力(ACPI)機能に対応していない通信アプリケーションソフトを使用中

電源ボタンでのシャットダウンについて

「コントロールパネル」-「電源オプション」-「詳細」タブにある「電源ボタン」の「コンピュータの電源ボタンを押したとき」の設定を「電源オフ」に設定することで、電源ボタンを押すことにより、マシンをシャットダウンすることができます。
しかしながら、本設定でのシャットダウンは、通常の「スタート」-「シャットダウン」メニューからのシャットダウン処理と異なるためシャットダウン直前に変更した情報が反映されないなどの問題が生じる場合があります。
緊急対応時以外は、電源ボタンでのシャットダウンを行わないようにしてください。

BIOSセットアップの省電力設定について

PC本体のBIOSセットアップの省電力に関する設定は、ACPIの設定項目以外、ACPIモードでは無効になります。詳細については、各機種のFMVマニュアルまたはBIOSセットアップ内のヘルプを参照してください。

割り込み(IRQ)について

PCIバス接続の拡張カード/PCカードを増設する場合は、カードおよびドライバが割り込みの共有(IRQシェアリング)に対応している必要があります。
もし、対応していないカードおよびドライバがインストールされていると、そのカードの機能が動作しないだけではなく、OSが起動しない、標準搭載PCIデバイスや他の拡張カードが動作しなくなる等の問題が発生することがあります。
増設するオプション品のACPI対応状況を確認し、増設するオプション品の中に1つでも未対応の物がある場合には、省電力状態(S1/S3/S4)へ移行させないでください。

スタンバイへ移行する際の警告について

スタンバイへ移行する際、「'(デバイス名)' デバイスのドライバが原因で、コンピュータがスタンバイ状態に入れません。アプリケーションをすべて閉じてから、もう一度やり直してください。 問題が解決しない場合には、そのドライバを更新することをお勧めします。」の警告ダイアログが表示されて、スタンバイへ移行できない場合があります。
これは、(デバイス名)で表示されているデバイスを操作するプログラムが動作中でスタンバイに入れない事を示しています。
スタンバイへ移行させるためには、該当するプログラムを終了させてください。

ネットワーク環境での省電力機能について

Windows 2000では「TCP/IP」プロトコルを使用した場合のみ、ネットワーク環境においてスタンバイへ移行することができます。
ただし、以下の設定においてスタンバイへ移行させると、復帰後に正常に通信をできなかったり、復帰後にWindows 2000が正常に動作しない不具合が発生することがあります。
これらの設定では省電力機能を使用しないでください。

  • ネットワーク環境で通信中、またはネットワーク上の他のパソコンのファイルを使用中に手動(電源スイッチの押下や、スタートメニューからのスタンバイ選択)により省電力モードへ移行する。
  • 省電力機能に対応していない通信アプリケーションソフトを使用。
    (事前に、ご使用のアプリケーションソフトが省電力機能に対応しているかどうかご確認ください)

4.「管理ツール」の「コンポーネントサービス」について

「コンポーネントサービス」の「コンピュータ」はログオン後、10分ほど経過してから開くようにしてください。
ログオン後、直ぐに開こうとすると、稀にアプリケーションエラーが発生することがあります。
このエラーが発生すると、パソコンの動作が不安定になりますので、再起動する必要があります。

5. Service Packの留意事項

Windows 2000 Service Pack 4 日本語版

  • Service Pack 4 を入手して、必ずインストールしてください。
  • お使いのWindows 2000において、Norton AntiVirusが動作している場合、Service Pack 4 をインストールする際に、Norton AntiVirus のAuto-Protect機能が動作し、「Xmldso.cab」ファイルをウイルスとして認識することがあります。
  • Service Pack 4 をインストールすると、拡張デバイスのドライバがWindows 2000標準ドライバに置き換えられることがあります。この場合には、拡張デバイスのドライバを再度インストールしてください。
  • Service Pack 4 のインストールに関する注意事項は、マイクロソフト社の以下のサイトで公開されています。
    Windows 2000 Service Pack 4 をインストールするには

6. 周辺機器を接続する場合

カスタムメイドオプションで増設したカード、オプションで増設したカードおよび機器はOSへの移行時一旦取り外して、OSのインストールを行ってください。
OSのインストールが終了後、一つずつ取り付けてください。

7. カスタムメイドでワイヤレスLANカードを選択されている場合

カスタムメイドでワイヤレスLANカードを選択されている場合、Windows 2000への移行はできません。
以下の使用条件が全て揃った場合、システムが起動中に停止することがあります。

  • 有線LANを利用していない。(無線(ワイヤレス)LANのみで接続している場合を含む)。
  • ネットワークドライブを割り当てている。
  • ご利用の端末がドメインに参加している。
  • Administrator権限を持たないユーザーアカウントで使用している。
  • Norton AntiVirus2006を使用している。

以下の方法で、不具合を回避することが出来ます。

【回避方法1】
ネットワークドライブをログオン時に再接続せず、手動で接続する設定にする。

  • ネットワークドライブのプロパティの「ログオン時に再接続する」のチェックを外す。
  • ネットワークドライブのショートカットを作成し、手動で再接続する。

【回避方法2】
ドメインに参加する設定をワークグループに変更する。

【回避方法3】
Administrator権限のアカウントでログインする。

【回避方法4】
Norton AntiVirus2006以外のウイルス対策ソフトを使用する。

8. カスタムメイドで内蔵スマートカードを選択されている場合

カスタムメイドで内蔵スマートカードを選択されている場合、Windows 2000 への移行はできません。
以下の使用条件のとき、まれにシステムが起動中に停止することがあります。

  • スマートカードによるWindowsログオン。
  • スマートカードによるパソコンの電源投入。
  • スマートカードを挿したまま再起動を行う。

尚、上記以外の通常の使用方法によるスマートカードのご利用は可能です。