本テキストは、お使いのOSをWindows® XP Professional(以降、Windows XP)へ移行されるお客様のために、移行手順や注意事項を掲載しています。
本テキストの内容をよくご覧になってからWindows XPへの移行を行っていただきますよう、お願いいたします。
Windows XPの省電力機能:ACPIの留意事項
Service Packの留意事項
周辺機器を接続する場合
添付ソフトウェアの注意事項
Windows XPの省電力機能(スタンバイ・休止状態)を使用するときは、次の点に注意してください。
拡張カード、周辺機器などのオプション製品は使用するACPIモード(スタンバイ:S3、休止状態:S4)に対応している必要があります。
ACPIモードに対応していないオプション製品を接続すると、そのオプション製品が使用できないだけではなく、次のような問題が発生することがあります。
スタンバイや休止状態へ移行できない
スタンバイや休止状態から復帰できない
スタンバイや休止状態から復帰できるが正常に動作しない
増設するオプション製品のACPI対応状況を確認し、増設するオプション製品の中に1つでも未対応のものがある場合には、省電力状態(S3/S4)へ移行させないでください。 なお、最新のドライバに変更することでACPIに対応できる周辺機器もあります。詳しくは周辺機器のメーカーに確認してください。
次のような動作状態では、電源ボタンを押したり、「スタート」→「終了オプション」メニューから強制的にスタンバイ(ACPI S3)や休止状態(ACPI S4)へ移行したりしないでください。
Windows XPの起動中および終了処理中
ファイルアクセス中(ハードディスクやCD/DVDドライブのアクセスランプ点灯中)
サウンドや動画の再生中(MIDI/WAVE/AVI/MPEG/DAT形式のファイル再生中や音楽CDの再生中)
モデムやネットワーク環境で通信中/終了処理中
プリンターで印刷中
ACPI S3/S4モードに対応していないオプション機器(拡張カード、周辺機器)を増設している場合
省電力(ACPI)機能に対応していない通信ソフトウェアを使用中
これらの動作状態で強制的にスリープや休止状態に移行した場合、次のような問題が発生することがあります。
スタンバイや休止状態へ移行できない
復帰後正常に動作しない
データが消失する
「コントロールパネル」→「電源オプション」の「詳細設定」タブにある「電源ボタン」の「コンピュータの電源ボタンを押したとき」の設定を「シャットダウン」に設定すると、電源ボタンを押すことにより、本パソコンをシャットダウンすることができます。しかし、この設定でのシャットダウンは、通常の「スタート」→「終了 オプション」メニューからのシャットダウンと異なるためシャットダウン直前に変更した情報が反映されないなどの問題が生じる場合があります。
緊急時以外は、電源ボタンでのシャットダウンを行わないようにしてください。
パソコン本体のBIOSセットアップの省電力に関する設定は、一部の設定項目を除いて無効になります。詳細については、各機種の製品ガイドまたはBIOSセットアップ内のヘルプを参照してください。
Windows XPでは、「TCP/IP」プロトコルを使用した場合のみ、ネットワーク環境においてスタンバイへ移行することができます。
ただし、以下の設定においてスタンバイへ移行させると、復帰後に正常に通信ができない、復帰後にWindows XPが正常に動作しない不具合が発生することがあります。
これらの設定では省電力機能を使用しないでください。
ネットワーク環境で通信中、またはネットワーク上の他のパソコンのファイルを使用中に手動(電源スイッチを押す、または「スタート」メニューから「スタンバイ」を選択する)により省電力モードへ移行する。
省電力機能に対応していない通信ソフトウェアを使用する。(事前に、ご使用のソフトウェアが省電力機能に対応しているかどうかご確認ください。)
「電源オプションのプロパティ」の「電源設定」で「ハードディスクの電源を切る」に時間を設定しても、正しく動作しないことがあります。 これは、OSがハードディスクに自動的に書き込みや読み出しを行っているためです。 例えば、「ハードディスクの電源を切る」を「3分後」に設定しても、実際にハードディスクの電源が切れるまでに、10~20分ほどかかる場合があります。 確実に省電力機能を使用したい場合は、「システムスタンバイ」または「システム休止状態」を設定することをお勧めします。
必ずService Pack 3 を適用してください。
USB 2.0ドライバは、Service Pack 3 インストール後、デバイスマネージャーの「ドライバの更新」を行う必要があります。詳細な手順については、お使いの機種の留意事項をご参照ください。
カスタムメイドオプションで増設したカード、オプションで増設したカードおよび機器はOSの移行時にいったん取り外してください。
OSのインストールが終了してから、一つずつ取り付けてください。
標準添付のソフトウェア、およびカスタムメイドのソフトウェアについては、お使いの機種の留意事項を参照してください。