Q&Aナンバー【8306-4489】更新日:2021年7月14日

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梅雨時や夏季によくあるパソコンのトラブルと、その対策方法を教えてください。

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質問

梅雨時や夏季の時期に特有の「温度」、「湿気」、「落雷」によるパソコンのトラブルと、その対策方法を教えてください。

回答

梅雨時や夏季は、パソコンが苦手な高温・多湿の環境になりやすくなるため、さまざまなトラブルが発生する可能性があります。
また、急に雷が鳴りだすことも多く、落雷の影響を受けることもあります。

梅雨時や夏季に特有のトラブルの例や対策方法は、その状況によって異なります。


高温によるトラブルの例とその対策方法

高温によるトラブル

パソコンの内部には、CPUやハードディスクドライブなど、動作すると熱を出す部品が組み込まれています。
パソコンには、高熱から発生するトラブルを防ぐため、CPU ファンや電源ファンなどの冷却ファンが搭載されていますが、これらのファンにホコリがたまると、回転音が大きくなることがあります。

また、冷却ファンの冷却効果が弱くなるため、CPU の温度が上昇し、パソコンの動作が不安定になったり、パソコンの使用中に電源が突然切れたりします。

温度によるトラブルを防ぐためには、次の項目を順番に確認してください。

  1. パソコン本体と壁の間に10cm以上のすき間を空ける
  2. ホコリがたまらないように定期的に清掃する

パソコン本体と壁の間に10cm以上のすき間を空ける

パソコンを使用するときは、ファンの空気の流れをさえぎらないように、パソコン本体と壁の間に10cm以上のすき間を空けます。

ただし、すき間があってもケーブルや周辺機器などが密集していると、空気の流れがさえぎられることがあります。
配線や周辺機器の位置などにもご注意ください。

設置の例
(設置の例)

重要

  • 台所などの油を使用する場所に設置しないでください。
    油分がパソコン内部に入ってCPU ファンなどに付着し、放熱性能を低下させる可能性があります。
  • ノートパソコンやタブレットは、パソコン全体から放熱を行います。
    側面や背面にすき間があっても、カーペットや布団の上など、布の上でパソコンを使用すると、放熱が妨げられる場合があります。

ホコリがたまらないように定期的に清掃する

冷却ファンは、外気を取り入れて、パソコン内部の温度の上昇を抑えます。

ホコリが多い環境では、冷却ファンや通風孔(吸気孔 / 排気孔)にホコリが詰まり、放熱が妨げられることがあります。
ホコリの多い環境では、パソコンを使用しないようにします。

また、冷却ファンや通風孔などにホコリがたまらないよう、掃除機や布などを使ってそれらのホコリを除去し、定期的に清掃します。

パソコンのお手入れについて、詳しくは次のQ&Aをご覧ください。

Q&Aパソコンのお手入れをする方法を教えてください。


ご参考
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多湿によるトラブルの例とその対策方法

多湿によるトラブル

パソコンを湿度の高い場所で使用すると、パソコンの部品をショートさせたり、腐食させたりして、トラブルの原因になることがあります。

パソコンを使用するときは、湿度によるトラブルを防ぐために、エアコンや除湿機などで部屋を除湿し、パソコンを水分から守ってください。
特に梅雨時は、洗濯物を室内で干すことが多くなりますが、このときもエアコンや除湿機の使用をお勧めします。


ご注意

パソコンを温度の低い場所(冷房の効いた場所など)から、温度の高い場所(炎天下の屋外など)へ急に移動すると、空気中の水分が水滴になる「結露」という現象が発生する場合があります。

パソコンに結露が発生すると、故障の原因になるため、パソコンの移動や温度の調整にはご注意ください。
また、冷房を使用する場合は、冷房の風が直接あたる場所にパソコンを設置しないでください。


落雷によるトラブルの例とその対策方法

落雷によるトラブル

雷による過電流は、パソコン本体や周辺機器・通信機器の破壊・感電・火災の発生など、深刻な問題の原因になることがあります。
また、瞬間的な停電が発生し、パソコンの使用中にパソコンの電源が切れて、作成中のデータが消えてしまうことがあります。

さらに、雷が鳴っているときは、「誘導雷(サージ)」という現象により、直接の落雷があった場所だけでなく、雷の発生した周辺にきわめて大きな電圧が発生することがあります。
誘導雷(サージ)で発生した異常電圧の影響により、電線・LANケーブル・TVアンテナ線などを経由して電流が流れ、パソコンや通信機器が故障することがあります。

雷によるトラブルを防ぐため、落雷の可能性があるときは、パソコンの電源を切り、パソコンに接続しているケーブルを取り外します。

雷によるパソコンのトラブルと、その対策方法について、詳しくは次のQ&Aをご覧ください。

Q&A雷によるパソコンのトラブルと、その対策方法を教えてください。


その他のトラブルの例とその対策方法

温度、湿気、落雷によるトラブル以外にも、梅雨時や夏季は、エアコンや除湿器などの常時使用により、家庭内の消費電力が高くなるため、ブレーカーが落ちてトラブルが発生することがあります。

パソコンの使用中にブレーカーが落ちると、作成中のファイルが消失してしまったり、パソコンが故障してしまったりすることがあります。

パソコンとエアコンを同時に使用し、さらに消費電力の高い家電製品(電子レンジやオーブンなど)を使用するときは、パソコンのデータを保存したうえで、パソコンの電源を切るか、他の家電製品の電源を切ります。

なお、「落雷によるトラブルの例とその対策方法」で紹介している「UPS(無停電電源装置)」は、ブレーカーが落ちたときの対策としても有効です。


ご参考

温度、湿気、落雷に関わらず、さまざまなトラブルで、万が一パソコンが起動しなくなったり、作業中のデータが失われたりしたときのために、定期的にバックアップを行ってください。
なお、大切なデータは、パソコン内のハードディスクの他、CDやDVDなど、外部のメディアにもあわせて保存することをお勧めします。

バックアップと復元の方法について詳しくは、次のQ&Aをご覧ください。

Q&Aバックアップと復元について教えてください。

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