紙をめくる音がしないから安心して話せる

堤 信子さんは、テレビやラジオ、イベントの司会として活躍されているフリーアナウンサー。緊張感あふれる現場でスムーズに仕事を進めるのに、「クアデルノ」が役に立っているという。

「司会など、テーブルが用意されていない現場では、片手にマイク、もう片方の手に台本を挟んだクリップボードを持ちます。その場合、マイクを持った手でページをめくるので、紙の音がマイクに拾われないよう細心の注意を払わなければなりません。でも『クアデルノ』ならページをめくるときに音が立たないから、すごく安心。その音がしないので、テレビ番組のナレーションの録音でもとても役立っています。ページめくりの所作が美しく見えるのも、司会者としてはうれしいポイントですね」

左ページに台本、右ページにノートを開く2画面表示が堤さんの定番の使い方だという。

「事前に台本をいただいていても、当日に進行が変わったり、原稿が差し替わったりすることがほとんどです。台本自体が更新されない場合、差し替え原稿を元の台本に書き込むのですが、紙の場合だと書き込む余白が足りないなんてことも。でも『クアデルノ』なら台本とノートを一緒に開けるので、たっぷり書き込めて助かっています」

活用法01

2画面表示で自分仕様の台本に

↑左側に台本、右側にノートページを開いて使用。台本は読むときの目印になるようにタイトルにはマーキング(専用ペンのハイライトボタンを押しながら文字をなぞる)をし、人の名前やキーワードにはアンダーラインを引く

↑台本の文字が小さすぎたり、ステージの陰で細かな文字が見えにくかったりすることも。そんなときも、ピンチアウトで拡大できるから安心だ。スタッフに拡大コピーを頼んだり、自らコンビニに駆け込んだりする必要がなくなったという

「いままでは、マーカーや3色ボールペンなどを入れた“オリジナルの司会セット”を持ち歩いていました。でも『クアデルノ』なら一台ですべてできてしまう。どんな状況でも臨機応変に対応でき、安心して使えるお守りみたいな存在ですね」

旅に必要な情報をすべて入れても荷物が軽い

「TOKYO文具・雑貨散歩~旅鞄いっぱいの東京」(辰巳出版)や「旅鞄いっぱいのパリ・ミラノ」(本の泉社)など、旅関係の本も多く出版されている堤さん。

「著書で紹介したお店はどれもお気に入りなので、その土地を再訪するときは必ず著書を持参していました。また、気になるお店が紹介されている雑誌があれば、雑誌ごと持って行くことも。結果、どうしても荷物が重くなってしまっていたんですよね」

そんな悩みも「クアデルノ」を活用することで解消された。

「著書は事前にPDFにして取り込んでいます。また、雑誌のページはスマホのカメラで撮影して、スマホ自体に搭載されている機能を使い画像をPDF化して、アプリ経由で取り込んでいます。旅の準備が万全になるだけでなく、荷物を減らせるのがうれしいです!」

活用法02

旅先で見たい情報もすべてこれ一台に

↑再訪したいお店には☆印をつけて検索しやすいようにしておく。旅先で重い本を持ち歩く必要がなくなったおかげで、行動範囲をより広げられるように。閉店してしまったお店にはメモを書いておけば、友人にうっかりオススメしてしまうこともない

↑事前に調べて気になったお店のHPのスクリーンショットやスマホで撮った雑誌のページなども、スマホ専用アプリ「QUADERNO Mobile App」を使えばPCなしでも簡単に取り込める。旅用のフォルダを作って、そこに情報を集約しているそう

堤さんは「紙採集家」という肩書きも持ち、紙好きとしても知られるが、「クアデルノ」を使いこなすことで、アナログノートの使い方も変わったという。

「ノートにお店のカードや美術館の入場券などをスクラップするのが好きなんですが、途中で余白が足りなくなったり、後々『これは違うページに書くべきだった』なんて後悔したりすることがありました。でもいまはノートに向かう前に、『クアデルノ』にメモをして情報を整理するようにしています。そうしたら、ノートの完成度が驚くほど上がったんです! 見返すのがより楽しくなりました」