知られざる生体認証の世界【第二弾】
指紋認証とは?

2015年12月7日

「認証」という言葉を聞くと、わずらわしいパスワード管理や、セキュリティ対策など、難しく考えてしまう方もいるかもしれません。そういった「認証」の難しさをカンタンに解決するのが、身体の一部を使う「生体認証」です。
知られざる生体認証の世界【第一弾】顔認証が変えるセキュリティの未来とは?』では、「顔認証」について触れました。
今回ご紹介するのは「指紋認証」です。指紋認証は、生体認証の中でも技術の成熟度が高く、広く普及している認証方法のひとつです。
今回は、そんな「指紋認証」の魅力をご紹介します!

意外と知らない、指紋が認証に使われる理由

指紋認証が人物を特定するための有効な手段として用いられてきたのは、同じ指紋を持つ人は存在せず、年を重ねても、基本的には指紋が変わることはないからです。
たとえ、一卵性の双子であっても、同じ指紋を持つことはありません。指紋は、汗の穴(汗腺)の隆起によって形成されており、その汗腺の位置や数は、一生変わりません。また、一時的な傷や軽度な火傷であれば、指紋は形を変えず元通りになります。
こういった特長から、指紋は認証の有効な本人確認の手段として、古くから研究が進められてきました。富士通では、30年前から指紋認証の開発を続けてきており、現在ではPCやスマートフォンを始めとした様々な製品で、指紋認証の技術が採用されています。

なるほど、指紋認証の仕組み

指紋の読み取りには、センサーを用います。センサーで読み取った指紋を、あらかじめ登録した利用者の指紋と照合し、同じ指紋かどうかをチェックします。
富士通の指紋認証では、指紋の凹凸にある電荷の量を読み取っています。センサーには電極があり、表面に近づくものに応じて電荷が溜まります。センサーに指を置いた際に、電極と皮膚の距離が遠いと電荷が少なくなり、近いと電荷が多くなります。この電荷の量を読み取るのです。

さらに、指紋を読み取る際、個人によって微調整する技術を用いています。例えば、汗ばんでいる人の指は読取時間を短くし、指が乾燥していたら凹凸がわかりにくいので、読取時間を少し長くします。

外出時にぴったり!富士通の指紋認証が使えるパソコン

富士通FMVの13.3型モバイルパソコン「LIFEBOOK SH シリーズ」には指紋認証機能が搭載されています。さらに、コンパクトで持ち運びにも便利なパソコンです。
カフェや図書館などでパソコンを使う機会が多いという方には、パスワード解除が簡単な指紋認証の利用が便利です!お手洗いや電話でちょっと席を離れる時でも、指一本でロック解除が可能なので、パスワードを入力する手間もありませんし、外出時でも安心して利用できます。
パソコンの買い替えを検討中の方は、一度、その便利さに触れてみてはいかがでしょうか?

次回からは静脈認証や虹彩認証の世界に次々迫っていきますのでご期待ください。

<参考>
富士通研究所 バイオメトリクス
http://www.fujitsu.com/jp/group/labs/resources/tech/techguide/list/biometrics/index.html
富士通研究所 指紋認証
http://www.fujitsu.com/jp/group/labs/resources/tech/techguide/list/fingerprint/index.html
FUJITSU PCセキュリティラボ 富士通の手のひら静脈認証技術 徹底解剖
第1回 認証方式の仕組みと安全性
http://www.fmworld.net/biz/security_lab/news/20150907/
富士通研究所 指紋認証
http://www.jaisa.jp/action/group/bio/Technologies/Finger/Fig-f.htm

記事カテゴリー

この記事が役にたったらSNSシェア!