コンテンツへスキップ

パソコンで広がる大学生活とキャリア ― 学生のうちに身につけたいパソコンスキル

キャリアを広げるパソコンスキル 情報整理・集中力・AI活用まで未来に差をつける

AIが基本的な作業を肩代わりする今、大学生に求められるスキルは、“単純な操作スキル”から、より高度なものへとシフトしています。例えば、レポート作成やゼミでのプレゼンなどでは、ネット上にあふれる情報の中から必要なデータを見極め、根拠を整理して自分の意見を組み立てる「情報分析力」や「構成力」が欠かせません。また、就職活動のエントリーシートや面接準備でも、企業情報を分析し、限られた文字数の中で伝わるようにまとめる力が求められるようになりました。AIを活用する時代だからこそ、「情報をどう扱い、どう伝えるか」という力が、大学生活でもキャリアの場面でも重要になってきています。
そんな力を鍛える最良の相棒となるのが、パソコンです。本記事では、大学生がパソコンを使ってスキルを磨き、キャリアを広げる方法を紹介します。

執筆ライター:小川秀樹

編集プロダクションで編集・ライターとしてのキャリアをスタート。ビジネス、ガジェット関連記事などを幅広く制作してきた。現在、GetNavi Webなどのメディアにスマホ、パソコンレビューを寄稿している。

目次
POINT この記事のポイントPOINT この記事のポイント
  • 今後のキャリア形成に役立つスキルを学生の間に身につけよう。
  • 「情報整理」「モバイル対応」など、今求められるスキルとは?
  • 高性能パソコンや便利なアプリが、スキル習得を手助けする。
  • 日常の学びを加速する 学習効率を最大化するスキル

    まずは、大学での学習に役立つスキルを3つピックアップしました。どれもAI時代における学びの必須スキルです。

    • ①ワンランク上の資料を生み出す「情報整理・引用スキル」

      かつてはOfficeアプリの操作が、レポート作成などに必須のスキルでした。ところが、Microsoft OfficeにAIのCopilotが埋め込まれたことで、この状況は変わりつつあります。「このデータで円グラフを作ってください」などと指示するだけで作成できるようになり、今まで必須だった「単純な資料作成スキル」の重要度は下がりつつあります。


      そんな時代に、どのようなスキルを伸ばすべきなのでしょうか。それは、「情報の整理・引用スキル」です。


      レポートや論文の作成は、書籍やインターネットなどから適切な情報を選び取り、さらに自分の考えを加えて筋道の通った文章を書く必要があります。大量の情報が溢れる現在は、その分析・選別・構成といった「整理・引用スキル」が以前よりも大切になっています。


      こうした情報の整理・引用スキルは、パソコンを使ってより効率的にすることが可能です。


      例えば、FMVの独自アプリ「Float Access」を使えば、コピーした情報が小さなウィンドウにサムネイルとして次々と蓄積され、画面の端に保存されます。制作の際にその情報をワンクリックで呼び出して閲覧・引用できるようになるため、情報ソースとOfficeアプリの往復をする必要がなくなり、制作プロセスを圧倒的に効率化してくれるのです。
    • ②集中力を高める「学習環境構築スキル」

      オンライン講義の視聴やレポート執筆など、大学生の学習はデジタル化が大きく進んでいます。集中力を維持して学習効率を最大化するには、快適な作業環境を自ら構築し、運用するスキルが欠かせません。


      まず意識したいのは、画面を効率よく使う表示テクニックです。レポート作成時に、資料とWordの画面を頻繁に切り替えるのは非効率です。Windows の「スナップ機能」を使って画面を左右に分割表示したり、ショートカットキーでアプリを素早く切り替えたりする工夫が、集中力を維持するスキルとなります。


      また、集中力を維持するために行いたいのが通知の遮断です。パソコンからの通知は、作業中の集中力を中断させる最大の敵です。レポート作成時など、高い集中が必要なときにはWindows の「集中モード」を活用し、重要度の低い通知を一時的にすべてオフにすると良いでしょう。


      こうしたアプリや備えられている機能をうまく活用することのほかに、さらに快適さを追求するため、道具選びから検討することも大切です。


      例えば、FMV Note Uの液晶はノングレア液晶のため、映り込みを抑え、視覚的なストレスを防ぎます。また、一般的な 16:9 よりも縦方向の表示領域が広い 16:10 ディスプレイを選ぶことも、スクロールの回数を減らし集中力の持続に役立ってくれます。

      FMVでは多くの機種に16:10ディスプレイが搭載されている
      FMVでは多くの機種に16:10ディスプレイが搭載されている

      さらに、触れる機会の多いキーボードも重要です。例えば、FMV Note M(M55-K3) のキーボードは、約1.7mmという余裕のあるキーストロークになっていることに加え、キーの反応荷重を各指の力に応じて2段階に設定するなど、長時間の入力でも疲れにくい設計が施されています。


      これらの運用テクニックと最適な道具選びが、学習の土台を支える快適な作業環境につながるのです。

      Note Aのキーボード。薬指など力の弱い指で押すキーは軽く設定されている
      FMV Note M(M55-K3)のキーボード。周辺部のキーが軽く設定されて押しやすさが向上している
    • ③学習環境を整えて理解度アップ「オンライン学習スキル」

      講義やセミナーなどがオンラインで開催される機会が増加し、「オンライン学習スキル」の重要性が高まっています。オンライン学習は、いかに集中して聞き、ロスなく情報を記録できるかが大切です。


      まず「集中力」の維持です。オンライン講義を受ける際、最大の障害は周囲の雑音です。例えば、家族の声や生活音がする自宅の場合、静かな環境の方が授業に集中できるのはもちろん、マイクをオンにする時に家族の声や雑音が相手に届いてしまわないか心配になります。
      これに対応するため、普段から自分の行動範囲内に声出しが可能なブース型の自習室や、コワーキングスペースなどがあるかを調べておき、適切に活用することをおすすめします。


      とはいえ、つねに静かな環境で講義が受けられるとは限りません。そこで活用したいのが、FMVに搭載されている「AIノイズキャンセリング(※1)」です。これは自分の発言以外のノイズをAIが判別して自動でカットしてくれるもの。こうした機能も活用して、オンライン学習中の集中を切らさないようにしましょう。
      ※1:FMV Note C 非搭載

      周囲の雑音やキータイプ音などを自動でカットしてくれる
      周囲の雑音やキーボードのタイプ音などを自動でカットしてくれる
  • 未来の自分に投資する 就活・モバイルワークスキル

    多くの大学生にとって重要なイベントとなる就活にも適切なスキルが必要です。最近の就活事情に合わせたスキルを解説します。

    • ①オンライン面接を勝ち抜く「セルフプロデューススキル」

      近年の就活は、説明会や初期選考ではオンラインを用い、選考が進むと対面の面接になるハイブリッド型が増えています。そのため、オンライン選考への対応力は就活生の必須スキルです。


      オンライン面接では、自分をアピールするトークスキルも必要ですが「相手に良い印象を与える」ということも重要です。画面越しに見える就活生の第一印象は、選考に大きな影響を及ぼします。


      このような「セルフプロデューススキル」は、事前の準備が必要です。以下の3つを参考に準備し、開始前には自分の顔を客観的に見てみる習慣をつけましょう。

      1. 1. 背景に余計なものが映り込まないようにする。
      2. 2. 顔が正面になるようにカメラ位置を調整する。
      3. 3. 顔色が明るく、表情がよく見えるように照明(スタンドライトやLEDリングライト)を使って調整する。おすすめは自然光に近い「昼白色」。

      もっと簡単に画面映りを良くしたい場合、FMV独自のAIメイクアップアプリ「Umore(ユーモア)」がおすすめです。Umoreを使えば、肌の質感をなめらかにしたり、クマを目立たなくしたり、あるいは髭剃りあとをカバーしたりするなど、自然なバーチャルメイクを施すことが可能です。様々なオンライン会議アプリに同じ設定で反映できるため、急な顔出しにもスムーズに対応でき、集中して面接に臨めます。

    • ②タフな就活戦線を乗り切る! 「モバイル対応スキル」

      就職活動では、企業説明会、面接、インターンシップなどで頻繁に移動し、カフェやコワーキングスペースで作業を続ける機会が格段に増えます。そのため、外出先で安全かつ快適に作業するための「モバイル対応スキル」も身につけておきましょう。パソコンを持ち運ぶうえでチェックするべきなのは以下の4つです。

      1. 1. 端末の保護:パソコンを衝撃から守る専用ケースは必須です。特に底面にクッション性のあるものを選び、不測の事態に備えましょう。
      2. 2. データの保全:万が一の故障に備え、クラウドストレージを活用したデータバックアップは必須です。レポートや履歴書は、常に最新版をクラウド上に保存することを徹底しましょう。
      3. 3. 電源の確保:外出先で長時間作業する場合、充電器を持ち歩いていると安心です。コンセントがない状況にも対応するため、モバイルノートパソコン対応のモバイルバッテリーを持つのもおすすめです。
      4. 4. セキュリティ管理:紛失・盗難のリスクに備え、パソコンにパスワードロックと指紋認証などの二重ロックをかけるといった、セキュリティ管理の徹底も不可欠です。さらにフリーWi-Fiを利用する際はVPNなどを活用し、通信内容の盗み見を防ぐ対策をすると良いでしょう。

      こうした運用上のリスク管理に加え、軽さや丈夫さを重視した機種選びは、長期的なストレスを劇的に減らします。例えば、FMV Note Uシリーズは世界最軽量(※2)のモデルや、長時間駆動のモデルをラインナップしており、さらにMIL規格準拠のテストをクリアした高い堅牢性で大切なデータを守ります。

      FMV Note U。世界最軽量(※2)モデルUX-K3、長時間駆動モデルU77-K3に加えてカスタムメイドモデルも選択可
      FMV Note U。世界最軽量(※2)モデルUX-K3、長時間駆動モデルU77-K3に加えてカスタムメイドモデルも選択可

      そして、「モバイル対応スキル」としてもう一つ重要なのが、外出先での作業効率向上です。


      ここで注目したいのが、FMV独自アプリ「Screen Share」です。これは、スマホやタブレットなどのデバイスをネットワーク経由で外部ディスプレイとして使用できるアプリ。外出先でマルチディスプレイ環境を構築して作業効率をアップさせることも、就活を勝ち抜く重要な「モバイル対応スキル」と言えます。

      スマホ、タブレットのほかにAndroid TVにも接続できる
      スマホ、タブレットのほかにAndroid TVにも接続できる

      ※2:UX-K3が14.0型ワイド液晶搭載ノートPCとして。2025年9月現在、当社調べ。

    • ③どこへ行っても慌てない「現場対応スキル」

      就職活動やインターンシップでは、プレゼンテーションや発表の場が設けられることもあります。発表時にパソコンとプロジェクターを接続する際、予期せぬ接続・通信トラブルが起こることもありますが、この時「どんな環境でも即座に対応できる現場対応スキル」を持っていると就活で有利に働きます。


      以下を参考に、事前準備と柔軟な代替案を用意しておきましょう。

      1. <現場で慌てないためには>
        1. 現場情報の事前把握:会場入りしたらすぐに、Wi-Fiの接続情報、プロジェクターの操作方法、コンセントの位置など、作業に必要な情報を真っ先に確認し把握しておく。
      2. 2. パソコン接続の準備:接続の際に戸惑わないように、あらかじめ使用する機器とパソコンの接続方法を予習しておくと慌てないで済む。
      3. 3. プランBの準備:画面共有ができない、あるいはパソコンが使えないといった事態に備え、資料のPDFをクラウドに用意し、タブレットやスマホで即座に表示できる状態にしておくなど、柔軟な準備をしておく。
      4. 4. 冷静なコミュニケーション:トラブルが発生した場合、「何が起きていて、何を試したか」を正確に整理し、採用担当者など関係者に迅速かつ落ち着いて状況を報告できるコミュニケーション能力も、現場対応力の一部。

      上記のような準備に加え、普段から豊富なインターフェースを持つパソコンを使って機器接続に慣れておくことも現場対応スキルを高めることにつながります。


      例えば、FMV Note U(UX-K3)は薄型設計でありながら、フルサイズの有線 LAN ポートやHDMI端子、複数のUSB Type-CとType-Aなど、豊富な物理ポートを搭載したモデルです。ビジネスの現場でよく使われるこうしたパソコンを学生のうちから使っておけば、不測の事態でも慌てずに対応できるようになります。

      FMV Note U(UX-K3)のインターフェース。micro SDポートがあるのもうれしい
      FMV Note U(UX-K3)のインターフェース。micro SDポートがあるのもうれしい
  • AI時代にキャリアを切り拓く+αスキル

    AIは爆発的とも言える進化を続けています。仕事の現場でもAIの活用が増えた今、どんなスキルを身につけるべきかを解説します。

    • ①新たな価値を生み出す「AI活用スキル」

      AIが日常の作業に浸透し始めた今、身につけておくと良いのは、AIを使いこなして価値を生み出す「AI活用スキル」です。単に質問をして答えてもらうだけでなく、「どんな作業がAIに適しているのか」や「AIで最適な成果を導き出すにはどうしたらよいか」を学生のうちに学んでおくとキャリア形成に有利に働く可能性が高いです。


      具体的には、以下を意識してAIを使うことを心がけましょう。

      1. 1. 作業の境界線の見極め:情報収集やデータ要約などはAIがもっとも得意とするところです。一方、独自の視点や深い洞察などはやはり人にしかできません。普段から「どこまでAIに任せるべきなのか」の境界線を意識しながら作業しましょう。
      2. 2. 質問の設計力を上げる:AIと作業をする場合、成果の質を左右するのは「質問」です。具体的には、文書を作る背景、目的、どのようなトーンにするかなどの前情報を的確に伝えることを意識し、AIの能力を最大限に引き出す力を養いましょう。

      このように普段からAIを活用する場合、NPU搭載のパソコンを選ぶのがおすすめです。これは、専用のAIアクセラレーター(NPU)を搭載し、高度なAI処理を高速かつ省電力で行えるパソコンのこと。モバイルノートパソコンの場合、Note UシリーズとNote Cシリーズが該当しており、高度なAI処理を快適に行えます。


      FMVの最新ノートパソコンには、キーボードにCopilotキーが搭載されており、ワンタッチでCopilotを起動することができます。AIを日々積極的に使うことで、「AI作業の境界線」や「質問の設計力」が自然と向上していきます。

      FMV Note U(UA-K1)のキーボード。カーソル横にCopilotキーを配置
      FMV Note U(UA-K1)のキーボード。カーソル横にCopilotキーを配置
    • ②まだ見ぬキャリアを拓く「高度専門スキル」

      将来のキャリアの選択肢を広げ、市場価値を高めるためには、専門性の高いスキルへの挑戦が不可欠です。


      例えば、Python(プログラミング言語の一つ)などを用いたデータサイエンスのスキルは、企業の課題解決や事業戦略の立案につながります。また、高度な3Dモデリングや動画編集のスキルは、クリエイティブ系の職種やウェブマーケティングなど、幅広い分野で即戦力として活躍できます。


      これらの専門スキルを習得することは、まだ見ぬキャリアの扉を拓く投資となるはずです。


      しかし、これらの作業はパソコンに高負荷を与え高い処理能力を要求します。パソコン性能がボトルネックとなり、処理待ちの時間に思考が中断されてしまえば、学習の効率とモチベーションを大きく削いでしまいます。


      高度なスキル習得を目指すのなら、高性能プロセッサーと高速なメモリを積んだパソコンを選ぶことをおすすめします。スペックは上を見ればキリがありませんが、モバイルノートパソコンの場合、Core Ultra 7シリーズ以上のCPUと高速なメモリを積んだモデルを選べば、データ処理や複雑な計算をスムーズにこなしてくれます。


      FMVの場合、Note Uシリーズがこれに該当します。高度なスキルを勉強してみたいと考える人は、こうしたパソコンを選択肢に入れてみてください。

      FMV Note U シリーズにはAI対応の最新CPUが搭載されている
      FMV Note U シリーズにはAI対応の最新CPUが搭載されている
    • ③直感的思考と発想を形にする「生成AI活用スキル」

      AIの進化により、高度な画像・音楽・動画生成が簡単に行えるようになりました。こうした機能を活用した「生成AI活用スキル」を身につけておくと良いでしょう。


      アーティストを目指すのでなければ必要ないと思われるかもしれませんが、こうしたスキルはさまざまなジャンルの仕事に応用できます。


      例えばレポートを作成する際、AIで生成したイメージ画像を添えれば、よりわかりやすい企画書を作ることができます。ほかにも、プレゼン動画で使うためのBGMをAIに作成してもらい、動画の見栄えを良くするといったことにも応用できます。


      このように頭の中にあるアイデアや企画の意図を、AI生成を用いてわかりやすく、見栄え良く相手に伝えられるようになるスキルも、学生のうちに身につけると有利です。


      動画生成のSoraや、音楽生成のSoundrawなど興味のある分野に触れておき、どのように活用できるかを知っておくと将来の選択の幅が広がります。


      また、Copilot+ PCと呼ばれるパソコンならではの機能にも注目です。例えば、FMV Note U(UA-K1)には、パソコン上でリアルタイムに音声を翻訳して字幕にしてくれる「ライブキャプション」、手書きのスケッチとテキストを元にAIがアート作品を生成してくれる「コクリエーター」といった機能があります。


      これらの機能は「生成AI活用スキル」を伸ばすだけでなく、異文化交流やアイデアの模索にも役立つので、まずは触れてみることをおすすめします。

      FMVのCopilot+ PCであるNote U(UA-K1)
      FMVのCopilot+ PCであるNote U(UA-K1)
  • スキルアップのための最適なパートナーを選ぶ

    ここまで、「学びの効率化」「就職活動」「AI時代に即した高度なスキル」という3つの視点から、学生が今身につけるべきスキルを紹介するとともに、パソコンがそれらのスキルを伸ばすのにどのように役立つかを解説しました。


    今からパソコンを選ぶ場合、AIの積極的活用を見越した機種選びをするのがおすすめです。例えば、スペックが高く機能性も良いFMV Note Uシリーズを選べば、さまざまなシーンで快適に作業することができるはず。


    Note Uシリーズのほかにも、FMVには特長が異なるさまざまなモバイルノートパソコンがあり、自分に合った一台を選ぶことができます。長く使うものなので、店頭で軽さやキーボードの使用感などを試したうえで、最適なパソコンを選んでください。

前の記事へ次の記事へ