- F-04F
- F-04F コラム第2回
- F-04F コラム第1回
街中で見かける携帯電話がすっかりスマートフォンとなった今、いよいよその波が企業にも本格的に訪れることになりそうだ。
これまで、企業で社員同士の連絡用に“社用”として導入されてきた携帯電話は、従来型のいわゆるフィーチャーフォンが主流であり、現在もそのニーズは底堅い。実際、ビジネス街でフィーチャーフォンを使って電話をかけるビジネスマンを見かけることも決して珍しくない。
季節ごとに発売する数々の新型スマートフォンが注目を集め、企業のIT担当者や社員が個人的に契約する端末もスマートフォンの方が多いにもかかわらず、いざ“社用”となるとスマートフォンの採用をためらう企業が存在するのは、一体なぜなのだろうか? 企業ユーザーにとってのスマートフォンのメリットとデメリットをあらためて整理してみよう。
まずは、スマートフォンそのもののメリットを考えてみよう。スマートフォンのメリットは、以下のような点が挙げられる。
中でも、ビジネスシーンで重要なのは6番以降だろう。現在のビジネスシーンでは、メールを使った取引先との連絡やグループウェアや社内システムへのアクセスを業務上欠かすことができない。これを外出先など場所を問わずに利用できるのは、スマートフォンの大きなメリットだ。
しかし、その一方で、企業がスマートフォンを導入する上で考慮しなければならない課題もある。
前半は、メリットの裏返しだ。前述したように、スマートフォンはすでに個人ユーザーに普及しつつあるため、操作に関する敷居は下がりつつある。しかし、それでも幅広い年齢層の社員がいる企業では、せっかくスマートフォンを導入したとしても社員が使いこなせるかどうかが心配なうえ、そのための教育の機会を設ける時間や費用も確保しにくい。
バッテリーの問題も深刻だ。一日中外回りをする営業職などでは、バッテリー動作時間が短いと、それだけで仕事にならなくなってしまう。最近では充電環境が整ってきたうえ、モバイルバッテリーなどの利用も一般的になってきたが、やはり単体で長時間使えるかどうかはビジネスシーンではとても重要だ。
後からアプリを追加できるスマートフォンの自由度の高さも、企業導入ではデメリットになる。多機能過ぎて使いこなせなかったり、ゲームなどビジネスに関係のないアプリを私的に使われてしまうと、逆に業務の効率を下げることにもなりかねないからだ。
また、業務で利用する上での対策をどうすればいいのかも悩みどころだ。メールやカレンダーなどであれば標準の機能で対応できるが、既存の業務に合わせてカスタマイズしたり、重要なデータを扱うことを前提にセキュリティ対策をどのように施せばいいのか見当もつかないという導入担当者も少なくないことだろう。
このように、企業でスマートフォンを導入する際には、解決しなければならない課題がいくつかあるが、ついにこれらの課題の解決に真剣に取り組んだスマートフォンが登場してきた。NTTドコモから新たに登場したのが富士通製のビジネススマートフォン「F-04F」だ。
F-04Fの特徴は、大きく3点ある。1つめは「ビジネスに最適な操作性の実現」、2つめは「安心して使えるセキュリティ機能の搭載」、3つめは「業務をサポートするソリューションの提供」だ。
まず、「ビジネスに最適な操作性の実現」から見ていこう。F-04Fでは、ビジネスシーンでよく使う操作に特化したホームアプリが採用されている。電話、メール、電話帳など、よく使うアイコンが大きく表示されており、とてもわかりやすい。デザインもフィーチャーフォンに近いイメージで構成されており、フィーチャーフォンから移行しても違和感なく使えるようになっている。
簡単に使えるだけでなく、「長く」使えるのもF-04Fの特長だ。2500mAhと、4.3インチのコンパクトなサイズの端末としては最大級のバッテリーを搭載しているだけでなく、「WhiteMagic™」と呼ばれるディスプレイを採用しており、高い省電力性と、屋外でも見やすい輝度の高さを実現、NTTドコモによる計測では実使用時間97.8時間を達成している。長時間の外出や出張でも、安心して連絡手段として使えるのは大きな魅力だ。
このほか、「通話」機能が強化されているのもビジネススマートフォンならでは。たとえば、標準で「通話録音機能」が搭載されており、通話内容をあとで再度聞き直すことができる。ほかにも、音声を聞き取りやすくする機能も搭載されており、人ごみで相手の声を強調して聴きやすくしたり、相手の声がゆっくり聞こえるように調整することなどもできる。ビジネスシーンでは、まだまだ音声通話がメインの使い方というケースが多いが、そういった場合での使いやすさが追求されているのがF-04Fの魅力と言えそうだ。
続いて、「安心して使えるセキュリティ機能」について見ていこう。F-04Fには背面にスマート指紋センサーが搭載されており、あらかじめ指紋を登録しておくことで、指をなぞるだけでロック画面を解除したり、指定したアプリの起動時に指紋認証を求めることができるようになっている。
ビジネスシーンでスマートフォンを利用する際は、内部の重要なデータをどのように保護するかが鍵となるが、指紋を利用することで、利用者に負担をかけることなくセキュリティを確保できるというわけだ。
また、標準でGoogle Playの利用ができない仕様になっているため、スマートフォンを私的に利用されたり、不正なアプリを勝手にインストールされてしまう心配もなくなっている。
このほか、「SECURITY for Biz」や「ビジネスmoperaあんしんマネージャー」などのNTTドコモのサービスにも対応しており、スマートフォンの遠隔ロックや初期化、カメラ機能のオフといった自社に合わせたカスタマイズも可能だ。
業務に使う端末である以上、利用者に一定のルールを守って使ってもらうことが大切だが、それをあらかじめ管理者側で制御できるようになっていることになる。このほか、VPN接続にも対応しているので、企業でVPN接続を許可している場合は、スマートフォンから社内ネットワークに安全にアクセスすることも可能だ。
最後の「業務をサポートするソリューションの提供」は、企業の業務に必要なアプリケーションやサービスを手軽に入手できるのが特徴となる。
企業では、社内に設置したExchangeサーバーによってメールやスケジュールを管理しているケースがあるが、F-04FではExchange連携用のアプリ「オフィスシンク」を無料でダウンロードして利用でき、セキュアな環境でメールやスケジュールなどを使うことができる。
そのほかのサービスに関しても、NTTドコモが提供している法人向けサイトで、オンラインストレージやネットワーク電話帳、勤怠管理、端末管理など、さまざまなソリューションが紹介されており、実際にサービスを導入しやすい体制が整えられている。
せっかく導入したスマートフォンを電話とメールのみに使うのはもったいないので、このようなソリューションを積極的に活用したいところだ。
以上、富士通のビジネススマートフォン「F-04F」の特徴を見てきたが、以下のように、これまでスマートフォンを企業が導入する上での障害となっていた課題が、F-04Fではきちんと解決されているのが特徴だ。
ノウハウのある企業であれば市販のスマートフォンを利用し、機能を独自にカスタマイズしたり、業務アプリを作り込んで搭載することもできるだろう。しかし、一般の企業ではそこまで費用をかけることはできないうえ、そもそもどのように環境を整えればいいのかすらわからないケースが多い。
しかし、F-04Fであれば、標準機能+αのサービスを活用するだけで、セキュアかつ手軽に、業務にスマートフォンを活用することが可能というわけだ。これまでスマートフォンの導入に二の足を踏んでいた企業でも、F-04Fなら、業務効率化やワークスタイルの変革に、きっとスマートフォンを活用できるだろう。