栗の木の下で
らくらくホンのおかげで九死に一生を得ました。孫においしい栗ご飯を食べてもらいたいと思い、近所の公園に栗拾いに行った時のことです。落ちている栗だけでは物足りず、年甲斐も無く木に登りました。枝をユサユサとゆすっているところまでは覚えているのですが……気がつくと体中に激痛が走り、栗のイガの中で倒れていました。両手を骨折したらしく自由が利きません。娘からもらったらくらくホンは、いつも胸のポケットにありました。自宅の番号を押そうとしてもうまくいきません。ワンタッチダイヤルの中に自宅番号を登録してくれていたことを思い出し、動かない指でも何とか妻と連絡を取ることができました。救急車を呼んだのもらくらくホンです。しばらく入院することになりましたが、今ではすっかり元気になり、孫と遊んでいます。らくらくホンが無かったら、と思うと今でも冷や汗が……今度、栗の木に登る時も、らくらくホンを忘れずに!
大塚 喜久男さん 60代