このページの本文へ移動

Linux関連情報-ワンポイントアドバイス

Linux使用環境からWindows環境への復元について (2)

リカバリCD等を使用して Windows環境を復元する際、環境によってマスターブートレコードを更新できない場合がございます。
その場合には、"リカバリメニュー" の "ハードディスクデータ消去" を選択し、ハードディスクのデータを全て消去した後、 "リカバリメニュー" の "リカバリ" で購入時の状態に戻してください。

フレームバッファを利用した X Window Systemの起動について

フレームバッファを利用して X Window Systemを起動する方法についてご紹介します。
この方法により、ディストリビューションに含まれるドライバが、PC搭載のグラフィックチップに対応していなくても、X Window Systemを起動できる場合があります。

※ここでご紹介します設定・操作は、一例であり最適な方法とは限りません。 またその動作保証をするものでもございません。以下の設定・操作を行われる際は、お客様の責任において行っていただくことをご承知ください。

[手順]

  1. コンピュータを起動します。
    グラフィカルなLILO画面から、プロンプト表示に切り換えます。
    • TurboLinux 7 Workstation : Esc キー
    • Red Hat Linux 7.2 : ctrl + x キー
  2. "linux vga=ask" と入力し、Enterキーを押します。
    この際、キーの配列は us になっています。" = " は " ^ "キーで入力できます。
  3. "Press <RETURN> to see video modes available, <SPACE> to continue or wait 30 secs"
    と表示されますので、Enterキーを押します。
  4. "Enter mode number or 'scan'" で、表示したい解像度・色数のモード番号を入力します。
    モード番号の対応は以下のようになっています。
    800x600 1024x768 1280x1024
    8bit 303 305 307
    16bit 314 317 31A
    24bit 315 318 31B
    コンソール画面がフレームバッファモードで起動します。(画面左隅にペンギンが現れます。)
  5. root ユーザーでログインします。
  6. Xの設定ファイルの"Device"セクションと"Screen"セクションを修正します。
    • TurboLinux 7 Workstation : /etc/X11/XF86Config
    • Red Hat Linux 7.2 : /etc/X11/XF86Config-4
    Section "Device"
       Identifier   "Card0"
       Driver   "fbdev"      <-Driverを fbdev にします。
    EndSection
    Section "Screen"
       Identifier   "Screen0"
       Device   "Card0"
       Monitor   "Monitor0"
       DefaultDepth   16      <-手順4で指定した色数に合わせます。
       SubSection "Display"
         Depth   16      <-手順4で指定した色数に合わせます。
         #Modes   "1024x768"   <-コメントアウトします。
      EndSubSection
    EndSection
  7. X Window System を起動します。
    # startx

手順1~4を LILOに設定することにより、コンピュータ起動時にフレームバッファの有効/無効を切り替えることができます。

[LILO設定]

  1. /etc ディレクトリの lilo.conf を編集します。
    image=/boot/vmlinuz
         label=linux
         read-only
         root=/dev/hda2
    image=/boot/vmlinuz   <-追加
         label=linux    <-追加
         read-only    <-追加
         vga=791    <-追加。指定する数値は下の表を参照。
         root=/dev/hda2    <-追加
    800x600 1024x768 1280x1024
    8bit 771 773 775
    16bit 788 791 794
    24bit 789 792 795
  2. 設定を LILO に反映します。
    # lilo
  3. この操作以降、コンピュータ起動時、LILOの画面に "vga" というラベルが表示されますので、フレームバッファを有効にしたい場合は、"vga" を選択します。

グラフィックスチップの3Dアクセラレーション機能について

XFree86 4.x で追加された GLX と DRI により、グラフィックスチップの3Dアクセラレーション機能が利用できます。

※ここでご紹介します設定・操作は、一例であり最適な方法とは限りません。 またその動作保証をするものでもございません。以下の設定・操作を行われる際は、お客様の責任において行っていただくことをご承知ください。

[環境]

  • 使用したパソコン:FMV-DESKPOWER C8/150L (グラフィックスチップ:ATI RADEON VE)
  • ディストリビューション:Red Hat Linux 7.2

[手順]

  1. Red Hat Linux 7.2 をインストールします。
    ◇ X の設定
    • ビデオカード:ATI Radeon (generic)
    • ビデオカードRAM:16MB
    • モニタ:検出モニター - FUJ3911
    • 色深度:High Color (16 Bit)
    • 画面の解像度:1024x768
    • デスクトップ環境:GNOME
    • ログインの種類:テキスト
  2. root でログインします。
  3. /etc ディレクトリにある modules.conf ファイルに次の一行を追加します。
    options agpgart agp_try_unsupported=1
  4. 以下のコマンドを実行します。
    # modprobe agpgart
    # modprobe mga
    # modprobe radeon
  5. /etc/X11 ディレクトリにある XF86Config-4 の "device" セクションに記述されている次の一行を無効(コメントアウト)または、削除します。
    Option "nodri"
  6. X Window System を起動します。
    # startx
  7. kterm などのターミナルエミュレータにて次のコマンドを実行します。
    # glxinfo | grep direct
    以下のように表示されれば、3Dアクセラレーション機能が有効になっています。
    direct rendering : yes

Linux使用環境からWindows環境への復元について

インストールしたLinuxを削除して、Windows環境に戻したい場合は、以下の手順で区画を再設定してください。 なお、パソコンを起動した時に“LILO”と表示される場合も同様です。

  1. Linuxのインストールディスクを使って、パソコンを起動します。
  2. インストールプログラムの区画設定画面で(ディストリビューションによって画面表示が異なります)、 Linux用の区画をすべて消去します。
  3. Windows(R) 98/95 / MS-DOSの起動ディスクを挿入し、パソコンを再起動します。
  4. 以下のコマンドを実行してください。
    A:\> FDISK /MBR
  5. FDISKコマンドで区画を設定します。
  6. パソコンをリカバリします。
    (リカバリCD-ROMが添付されていない機種では、Windows(R) 98/95をインストールします。)

ノートパソコンの同期周波数について

ノートパソコンにLinuxをインストールする場合、モニタの設定時には機種名が表示されません。
モニタ設定のリストから、標準的なモニタ設定として次の条件に合うものを選択してください。

画面解像度 水平同期 リフレッシュレート
640×480 31.5(kHz) 60(Hz)
800×600 31.5-37.9(kHz) 60(Hz)
1024×768 31.5-48.5(kHz) 60(Hz)

プレインストールモデルのパーティションサイズ変更について

プレインストールされた Windows環境を残したまま Linuxをインストールする場合など、 プレインストールモデルのパーティションサイズを変更したい場合があります。
ここでは多くの Linuxディストリビューションにバンドルされている FIPS を使用して、 パーティションサイズを変更する手順をご紹介します。

※ここでご紹介します操作内容を行われる際は、お客様の責任において行っていただくことをご承知ください。
なお、その際必要なデータのバックアップを行うことをお勧めします。
※パーティション構成の変更にあたり、パソコンの利用目的をよく考慮された上で、変更後のパーティション構成を決定してください。
※FIPSのご使用にあたり、説明ファイル(README.1ST, FIPS.DOC)をご覧ください。
※ハードディスク容量やパーティション構成などは、ご購入いただいたモデルにより異なりますので、ご注意ください。

[例]Cドライブに割り当てられたパーティションのサイズ(約18GB - 空き領域 3GB以上)を約15GBに縮小し、約3GBの別パーティションを作成する。

[環境]

  • OS:Windows(R) ME
  • 変更前のパーティション構成:
    領域 状態 種類 ボリュームラベル M バイト システム 使用
    C: 1 A PRI DOS 18007 FAT32 94%
    2 EXT DOS 1071
    6%

[手順]

  1. Windows(R) ME を起動します。
  2. Windows(R) ME の起動ディスクを作成します。
  3. 起動ディスクとは別のフロッピーに以下のファイルをコピーします。
    FIPS.EXE
    RESTORRB.EXE
    ERRORS.TXT

    [ファイルのあるところ]
    ・TurboLinux Workstation 日本語版 6.0:インストールCDの \DOSUTILS\FIPS20
    ・OpenLinux 2.3 日本語版:Windowsツール&商用パッケージCDの \col\tools\fips
  4. CドライブとDドライブに対してスキャンディスクを実行します。
  5. すべてのハードドライブに対してデフラグを実行します。
  6. 起動ディスクを使用して、コンピュータを起動します。(起動メニューの“4.Minimal Boot”で起動)
  7. 手順"3"で作成したフロッピーに差し替えます。
  8. FIPS.EXEを実行します。
    A:\> fips
  9. FIPSのバージョン(2.0)と警告メッセージが表示され、“Press any Key”と表示されるので、任意のキーを押します。
  10. 現在のパーティション情報が表示され、“Press any Key”と表示されるので、任意のキーを押します。
  11. "Which Partition do you want to split (1/2)?"
    に対して、変更するパーティションの番号(ここでは 1 )を入力します。
  12. "Do you want to make a backup copy of your root and boot sector before proceeding (y/n)?"
    に対して、"y"と入力します。
  13. "Do you have a bootable floppy disk in drive A: as described in the documentation (y/n)?"
    に対して、手順"3"で作成したフロッピーがささっていることを確認し、"y"と入力します。
    (変更前のパーティション情報をフロッピーに保存します。)
  14. 以下のように表示されます。
    Use the cursor keys to choose the cylinder, <enter> to continue
    Old partition Cylinder New Partition
    3551.1 MB 481 14455.5 MB
  15. カーソルキーで割り当てる容量(Old partitionの値)を調整し、決定したら Enterキーを押します。([↓],[→]:増、[↑],[←]:減)
    ここでは例に示す操作内容に従い、Old partitionの値を 15001.9MBとしました。
    Use the cursor keys to choose the cylinder, <enter> to continue
    Old partition Cylinder New Partition
    15001.9 MB 2032 3004.8 MB
  16. 変更後のパーティション情報が表示されます。
  17. "Do you want to continue or reedit the partition table (c/r)?"
    に対して、"c"を入力します。
  18. "Ready to write new partition scheme to disk"
    "Do you want to proceed (y/n)?"
    に対して、"y"と入力します。
  19. "Bye!"
    "メモリアロケーションエラーです."
    "COMMANDを読み込めません. システムは停止しました."
    と表示されるので、コンピュータを再起動します。

ここまでの操作で、約18GBのパーティション(C:)を、約15GB(C:)と約 3GB(E:)のふたつのパーティションにわけることができました。

-変更後のパーティション構成-

領域 状態 種類 ボリュームラベル M バイト システム 使用
C: 1 A PRI DOS 15002 FAT32 79%
E: 2 PRI DOS 3005 UNKNOWN 16%
3 EXT DOS 1071 6%

※フロッピーに保存したパーティション情報を使用して、パーティション構成を元に戻すことができます。
この際、環境により Dドライブと Eドライブに相当するパーティションのデータは 消える場合がありますのでご注意ください。

Advanced Linux Sound Architecture(ALSA)のインストールについて

TurboLinux Workstation 日本語版 6.0の環境にALSAをインストールした際の手順をご紹介します。
ALSAをご使用になる場合の参考にしてください。

※ここでご紹介します操作内容を行われる際は、お客様の責任において行っていただくことをご承知ください。
※ALSAのインストールにあたり、説明ファイル(INSTALL)をご覧ください。

[例]Intel 440MX AC97 Audio 搭載パソコンに ALSA をインストールする。

[環境]

  • 使用したパソコン:FMV-BIBLO NE6/800HR
  • 使用したファイル:alsa-driver-0.5.10.tar.bz2

[手順]

  1. ソース・アーカイブを展開します。
    # tar Ixvf alsa-driver-0.5.10.tar.bz2
  2. コンパイルしてインストールします。
    # cd alsa-driver-0.5.10
    # ./configure
    # make install
  3. /dev ディレクトリにサウンドデバイスファイルを作成します。
    # ./snddevices
  4. /etc/modules.confを編集します。

    /etc/modules.confに追加した行

    alias char-major-116 snd
    alias char-major-14 soundcore
    alias snd-card-0 snd-card-intel8x0
    alias sound-slot-0 snd-card-0
    alias sound-service-0-0 snd-mixer-oss
    alias sound-service-0-1 snd-seq-oss
    alias sound-service-0-3 snd-pcm-oss
    alias sound-service-0-8 snd-seq-oss
    alias sound-service-0-12 snd-pcm-oss
    options snd-card-intel8x0 snd_index=0 snd_id=CARD_0 snd_pbk_frame_size=128 snd_cap_frame_size=128 snd_mic_frame_size=128
  5. modprobeを実行します。
    # modprobe snd-card-0
  6. gmix, alsamixerなどのミキサーソフトを使って、ミュートを解除します。

※4, 5, 6 の操作は、alsaconf ver 0.4.3b を使用して設定することもできます。
alsaconfは ALSAプロジェクトホームページよりダウンロードできます。
※ALSAドライバーインストールガイドの和訳が、JFプロジェクトで公開されています。インストール時の参考にしてください。
「日本の Linux情報」の関連サイト-プロジェクトにJFプロジェクトホームページへのリンクがあります。

動作確認で使用したディストリビューションのバージョンについて

動作確認情報で使用したディストリビューションについて、
製品で採用されているカーネルとX.Org又はXFree86のバージョン情報です。

Red Hat Enterprise Linux 6.2 Workstation(x86)

カーネルのバージョン 2.6.32-220.el6
X.Orgのバージョン 7.4

Red Hat Enterprise Linux 6.1 Workstation(x86)

カーネルのバージョン 2.6.32-131.0.15.el6
X.Orgのバージョン 7.4

Red Hat Enterprise Linux 6.0 Workstation(x86)

カーネルのバージョン 2.6.32-71.el6
X.Orgのバージョン 7.4

Red Hat Enterprise Linux 5.5 Desktop(x86)

カーネルのバージョン 2.6.18-194.el5
X.Orgのバージョン 7.1.1

Red Hat Enterprise Linux 5.4 Desktop(x86)

カーネルのバージョン 2.6.18-164.el5
X.Orgのバージョン 7.1.1

Red Hat Enterprise Linux 5.3 Desktop(x86)

カーネルのバージョン 2.6.18-128.el5
X.Orgのバージョン 7.1.1

Red Hat Enterprise Linux 5.2 Desktop(x86)

カーネルのバージョン 2.6.18-92.el5
X.Orgのバージョン 7.1.1

Turbolinux Client 2008

カーネルのバージョン 2.6.24.7-desktop-1.uc2mnb
X.Orgのバージョン 7.3

Red Hat Enterprise Linux 5.1 Desktop(x86)

カーネルのバージョン 2.6.18-53.el5
X.Orgのバージョン 7.1.1

Turbolinux FUJI(サービスパック3)

カーネルのバージョン 2.6.13-22
X.Orgのバージョン 6.8.2

Turbolinux FUJI(サービスパック2)

カーネルのバージョン 2.6.13-17
X.Orgのバージョン 6.8.2

Turbolinux FUJI(サービスパック)

カーネルのバージョン 2.6.13-7
X.Orgのバージョン 6.8.2

Turbolinux FUJI

カーネルのバージョン 2.6.13-3
X.Orgのバージョン 6.8.2

Turbolinux 10 Desktop

カーネルのバージョン 2.6.0-test5
XFree86のバージョン 4.3.0

Red Hat Linux 9 日本語版

カーネルのバージョン 2.4.20
XFree86のバージョン 4.3.0

Red Hat Linux 8 日本語版

カーネルのバージョン 2.4.18
XFree86のバージョン 4.2.0

Red Hat Linux 7.3 日本語版

カーネルのバージョン 2.4.18
XFree86のバージョン 4.2.0

Red Hat Linux 7.2 日本語版

カーネルのバージョン 2.4.7
XFree86のバージョン 4.1.0

Turbolinux 7 Workstation 日本語版

カーネルのバージョン 2.4.5
XFree86のバージョン 4.1.0

Red Hat Linux 7.1 日本語版

カーネルのバージョン 2.4.2
XFree86のバージョン 4.0.3

Turbolinux Workstation 日本語版 6.0

カーネルのバージョン 2.2.13
XFree86のバージョン 3.3.6

Caldera OpenLinux 2.3 日本語版

カーネルのバージョン 2.2.10
XFree86のバージョン 3.3.5