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第4章  Webブラウザを使ってインターネット接続設定をする > 4  インターネット(WAN)側の設定 > ルータモード−PPPoE接続(マルチセッション)の場合

ルータモード−PPPoE接続(マルチセッション)の場合

通信先によって異なるPPPoE接続を利用できるように、複数のPPPoE接続を設定する方法を説明します。
この場合の本製品の動作モードを、「ルータモード−PPPoE接続(マルチセッション)」と呼びます。
PPPoE接続の設定を行った後、振り分け条件の設定を行います。

重要
  • インターネット接続中に本製品の電源を切ったり、WANポートに接続したLANケーブルを抜いたりしないでください。
    ご利用のプロバイダによっては、上記を行ったあと一定時間再接続できない場合があります。
    本製品の電源を切ったり、WANポートに接続したLANケーブルを抜く場合は、事前に「ステータス一覧」メニュー画面の〔PPPoE接続状態:〕で「切断」(ボタン)をクリックし、〔PPPoE接続状態:〕が「切断」と表示されてから行ってください。「ステータス一覧」メニュー画面については、本製品の状態確認をご覧ください。
  • マルチセッションPPPoE接続を行う場合の本製品の対応機能については、マルチセッションPPPoE使用時の対応機能一覧をご覧ください。
  • マルチセッションPPPoE接続では、PPPoE以外の接続方法と併用はできません。

マルチセッションPPPoE機能について

マルチセッションPPPoEの場合、異なるプロバイダへの接続(セッション)を4つまで設定できます。PPPoE接続の設定で各セッションのPPPoE接続設定を行ったあと、振り分け条件の設定で通信先によってどの経路を使うかを設定します。

セッションと振り分け条件概念図

PPPoE接続の設定

  1. トップメニューの「WAN」をクリックします。
    トップメニューの「WAN」
  2. 次のように操作します。
    「WAN」メニュー画面
    1. 〔動作モード:〕  「ルータモード」が 選択されている状態 になっていることを確認します。
    2. 〔接続方法:〕  「PPPoE接続」をクリックして 選択されている状態 にします。
    3. 〔ホスト名:〕  プロバイダからホスト名を指定されている場合、入力します。
      半角英数字、および半角記号で入力します。全角文字や半角カタカナは使用できません。
      重要
      • 〔MACアドレス:〕の値は、絶対に変更しないでください。
    PPPoE接続用の設定項目が表示されます。
  3. 次のように操作します。
    「WAN」メニュー画面
    1. 〔セッションモード:〕  「マルチセッション」をクリックして 選択されている状態 にします。異なるプロバイダとの接続を4つまで設定できます。
    2. 〔セッション:〕   アイコン をクリックして設定を行う接続のセッションを選択し、「使用」を 選択されている状態 にします。
      セッションごとに、「PPPoE接続」カテゴリ内の設定を行います。
      ポイント

      〔セッション:〕で「未使用」を選択した場合

      • 「未使用」に設定したセッションは、インターネット接続に使用できません。「使用」に変更すれば、再度そのセッションをお使いになれます。
      • 「マルチセッションPPPoE」メニュー画面の「基本設定」−〔デフォルトセッション:〕に指定しているセッションを「未使用」にした場合、「マルチセッションPPPoE」メニュー画面の「基本設定」−〔デフォルトセッション:〕を変更する必要があります。詳しくは、振り分け条件の設定をご覧ください。
    3. 〔認証プロトコル:〕   アイコン をクリックして「自動」を選択します。
      通常、変更する必要はありません。
    4. 〔ユーザー名:〕  プロバイダから指定されたユーザー名を入力します。
      半角英数字、および半角記号で入力します。大文字、小文字を区別します。全角文字や半角カタカナは使用できません。
    5. 〔パスワード:〕  プロバイダから指定されたパスワードを入力します。
      半角英数字、および半角記号で入力します。大文字、小文字を区別します。全角文字や半角カタカナは使用できません。
    6. 〔接続モード:〕  「常時接続」となります。
      本製品の電源が入っている間は、常に回線に接続しています。何らかの原因で回線が切断された場合は、自動的に再接続します。
      「ステータス一覧」メニュー画面の〔PPPoE接続状態:〕の「切断」(ボタン)をクリックするとすべてのセッションが回線から切断され、本製品の電源を入れ直すか、再起動を行うと再接続します。
    7. 〔IPアドレス設定方法:〕  通常は「自動」をクリックして 選択されている状態 にします。
      プロバイダからIPアドレスを指定されている場合は、「手動」をクリックして 選択されている状態 にし、〔IPアドレス:〕にプロバイダから指定されたIPアドレスを入力します。
    8. 〔DNSサーバーIPアドレス設定方法:〕  通常は「自動」をクリックして 選択されている状態 にします。
      プロバイダからDNSサーバーのIPアドレスを指定されている場合は、「手動」をクリックして 選択されている状態 にし、〔DNSサーバーIPアドレス:〕に指定されたIPアドレスを入力します。
      プライマリDNSサーバーのアドレスを左側のテキストボックスに、セカンダリDNSサーバーのアドレスを右側のテキストボックスに入力します。
    9. 〔MTU:〕  インターネットに接続する際、1度に転送可能な最大データサイズです。
      通常は、変更する必要はありません。プロバイダから変更の指示があった場合は、それに合わせて設定してください。
    10. 〔MRU:〕  インターネットに接続する際、1度に受信可能な最大データサイズです。
      通常は、変更する必要はありません。プロバイダから変更の指示があった場合は、それに合わせて設定してください。
    11. 「設定」をクリックします。
    「設定を保存しています。」という画面が終了すると、設定が完了します。

振り分け条件の設定

PPPoE接続でマルチセッションを選択すると、「マルチセッションPPPoE」メニュー画面が追加されます。クライアントが、指定したインターネット側の接続先と通信を行う時に使用するセッションを設定します。

  1. トップメニューの「マルチセッションPPPoE」をクリックします。
    トップメニューの「マルチセッションPPPoE」
  2. 〔振り分け条件:〕を次のように設定します。
    「マルチセッションPPPoE」メニュー画面
    1. 〔送信先〕に、インターネット側の接続先の設定方法を選択して、接続先の情報を入力します。
      • ホスト名で設定する場合
        アイコン をクリックして「ホスト名」を選択し、右側のテキストボックスにホスト名を入力します。半角英数字、および半角記号(ただし、コロン(:)を除きます)で入力してください。
        例)www.fmworld.net(接続先にwww.fmworld.netを指定する場合)
        ポイント

        ホスト名は、全体を入力してください

        • 例)接続先に「www.fmworld.net」を指定する場合
          www.fmworld.net」と入力します。
          ホスト名の一部だけ(例えば、「fmworld.net」など)を入力しても認識されません。
      • IPアドレスで設定する場合
        1. アイコン をクリックして「IPアドレス」を選択します。
        2. 右側の「IPアドレス」のテキストボックスにIPアドレスを入力します。
        3. 「サブネットマスク」の アイコン をクリックして、サブネットマスクの値をリストから選択します。
          ポイント
          • 選択したサブネットマスクが、IPアドレスと正しい組み合わせかどうか確認してください。正しいサブネットマスクが選択されていないと、正常に動作しない場合があります。
    2. 〔セッション〕で アイコン をクリックして、設定した接続に使用するセッションを選択します。
  3. 設定を追加する場合は「追加」をクリックして、手順2を繰り返します。
    最大16件まで登録できます。
    優先度は「01」が一番高く、番号が大きくなるほど低くなっていきます。
  4. 次のように操作します。
    「マルチセッションPPPoE」メニュー画面
    1. 〔デフォルトセッション:〕  〔振り分け条件:〕に設定した以外の接続に使用するセッションを選択します。
      「一覧表示」アイコン をクリックすると、使用中のセッションが表示されます。
      ポイント
      • 〔デフォルトセッション:〕に指定しているセッションを、「WAN」メニュー画面の「PPPoE接続」−〔セッション:〕で「未使用」にした場合、〔デフォルトセッション:〕を使用中のセッションに設定し直してください。
    2. 登録が完了したら、「設定」をクリックします。
    「設定を保存しています。」という画面が終了すると、設定した内容が有効になります。
ポイント

振り分け条件を削除する場合

(1)削除する振り分け条件の右端にある〔削除〕をクリックして チェックが入っている状態 にし、(2)「設定」をクリックします。

「マルチセッションPPPoE」メニュー画面

インターネットへの接続確認

  1. 「マルチセッションPPPoE」メニュー画面の〔振り分け条件:〕の〔送信先〕に設定したインターネット側の接続先にアクセスして、接続確認をします。
    例)「マルチセッションPPPoE」メニュー画面−〔振り分け条件:〕の〔送信先〕が「www.fmworld.net」の場合
    管理者のパソコンのWebブラウザのアドレス欄に、次のように入力して接続確認をします。
    http://www.fmworld.net/
    セッションごとに接続確認を行って、すべての接続が正常に設定されていることを確認してください。
    ポイント
    • ホームページが正常に表示されない場合は、プロバイダから提供されている資料をご確認の上、「WAN」メニュー画面の「PPPoE接続」カテゴリ内の設定内容に誤りがないか確認してください。
    • PPPoE接続の場合は、PPPoE接続のログ情報を確認できます。
      PPPoEのログ情報については、PPPoE接続のログ情報をご覧ください。

次に、LANの設定(ルータモード/アンナンバードモードの場合)へお進みください。

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