このページの本文へ移動

Active Directory導入時に関する留意事項


【導入関連】
【運用関連】

導入関連
Active Directoryをインストールする前に留意すべき項目について説明します。

≪ Active Directoryドメイン ツリーについて ≫
注意点 Active Directoryドメイン ツリーは、上位のドメインから下位のドメインに向かって、トップ ダウン方式で構築する必要があります。
ページの先頭へ

≪ Active Directoryドメイン名の変更について ≫
注意点 一度作成したActive Directoryドメインのドメイン名は、変更することができません(例えば、最初に「test.co.jp」のような仮のドメイン名を付けておいて、その後、正式なドメイン名に変更するというような方法は不可となります)。ドメイン名を変更するためには、ドメインの再構築が必要です。
ページの先頭へ

≪ Active Directoryの動作モードについて ≫
注意点 Active Directoryには、[混在モード]と[ネイティブ モード]という2つの動作モードがあります。
Active Directoryドメインの初期状態は、[混在モード]です。
[ネイティブ モード]に変更すると、[混在モード]には戻せません。
ページの先頭へ

≪ Active Directoryで、濁音、半濁音、拗音、促音を区別しない ≫
留意点 既存のActive Directoryオブジェクトと半角/全角、仮名の種類〔カタカナ/ひらがな〕、濁音、半濁音、拗音、促音のみが異なるオブジェクトを新たに作成しようとすると、同一オブジェクトとして認識され、作成できないことがあります(Windows(R) 2000 のシステムが、半角/全角、仮名の種類〔カタカナ/ひらがな〕、濁音、半濁音、拗音、促音を区別しないため)。
例えば、以下のようなオブジェクト名の組み合わせは、全て同一オブジェクトと認識されます。

<例1>
(1)アイウエオ
(2)あいうえお

<例2>
(1)はひふへほ
(2)ばびぶべぼ
(3)ぱぴぷぺぽ
発生条件 Active Directoryオブジェクトに日本語を用いた場合。
対処方法 濁音、半濁音、拗音、促音のみが異なるオブジェクト名を使用しないように、運用で回避してください。
ページの先頭へ

運用関連
Active Directory運用時の留意すべき項目について説明します。

≪ DNS動的更新に対応していないDNSサーバへのWindows(R) 2000 接続時の留意事項 ≫
留意点 クライアント(ホスト)にWindows(R) 2000 を使用し、クライアント上で指定したDNSサーバがDNS動的更新に対応していない場合、LAN上に不要なトラフィックが発生したり、DNSサーバ上にエラー ログが記録されるなどの不具合が発生することがあります。
発生条件 Windows(R) 2000 のデフォルト設定が、クライアントからDNSサーバへの動的更新依頼を行うようになっているため。
対処方法 DNSサーバがDNSの動的更新に対応していない場合には、Windows(R) 2000 クライアントの[TCP/IPのプロパティ]→[詳細設定]→[DNS]で、[この接続のアドレスをDNSに登録する]をオフにします。
ページの先頭へ

≪ Kerberos認証が失敗する場合がある ≫
留意点 ドメインコントローラ上の時間とクライアント上の時間が一致していない場合、認証に失敗することがあります。
発生条件 Kerberos認証を使用している場合
対処方法 手動で正しい時間に設定するか、クライアントを再起動してください。クライアントを再起動することによりドメインコントローラと時間の同期が行われます。
ページの先頭へ

≪ RASサーバをメンバサーバとして構築した場合の留意事項 ≫
留意点 RASサーバとして構築したマシンが[RAS and IAS Servers]に自動登録されない場合がある。
発生条件 RASサーバとして構築したマシンを、メンバーサーバとして登録しただけの場合。
対処方法 メンバーサーバとして追加後に、そのマシンをRASサーバとして新たに構築する必要があります。RASサーバにドメイン管理者でログオンした後、以下のコマンドを実行して下さい。
netsh ras add registeredserver