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ファイルシステムに関する留意事項


【OSインストール関連】
【NTFS関連】
【分散ファイルシステム(DFS)関連】
【リモート記憶域関連】
【バックアップユーティリティ関連】
【その他】

OSインストール関連
Windows(R) 2000 をインストール、またはアップグレードする時に留意すべき項目について説明します。

≪ Windows(R) 95/Windows NTとのデュアルブート ≫
留意点 Windows(R) 2000 をインストールした後にWindows 95またはWindows NTをインストールするとWindows(R) 2000 が起動できなくなります。
発生条件 Windows(R) 2000 をインストールした後にWindows 95またはWindows NTをインストールした場合。Windows(R) 98をインストールした場合は発生しません。
対処方法 Window 2000のシステム修復を行ってください。システム修復の手順は、Windows(R) 2000 セットアップを実行してセットアップへようこそ」画面が表示されたときに「インストール済みのWindows(R) 2000 を修復する」を選択します。あとは画面の指示に従ってください。
また、Windows(R) 2000 がインストールされたコンピュータに、Windows(R) 95またはWindows NTをインストールするとWindows(R) 2000 の起動に必要なファイルが上書きされるため起動できなくなることがあります。Windows(R) 95またはWindows NTとWinodws 2000をデュアルブートする場合はWindows(R) 2000 を最後にインストールしてください。
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≪ アップグレード前にミラーセットを解除する ≫
留意点 アップグレードする前に、ミラーセットを解除してください。
発生条件 ミラーセットが存在しているWindows NTシステムをアップグレードする場合。
対処方法 アップグレード完了後にディスクをダイナミックディスクに変換して、ミラーボリュームを構成し直してください。
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≪ ミラーセットを解除せずにアップグレードした場合の対処 ≫
留意点 ミラーセットが存在しているWindows NTシステムをWindows(R) 2000 にアップグレード中、「Windows ? FTの孤立化 フォールトトレランスボリュームの一部であるディスクにアクセスできません」のポップアップメッセージが出力されることがあります。
発生条件 ミラーセットが存在しているWindows NTシステムをアップグレードした場合。
対処方法 アップグレード完了後に孤立化したシャドウ側ボリュームを削除し、ミラーセットを構成していたディスクをダイナミックディスクに変換して、ミラーボリュームを構成してください。
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≪ アップグレード前にパリティ付きストライプセットを削除する ≫
留意点 アップグレードする前に、パリティ付きストライプセットを削除してください。
発生条件 パリティ付きストライプセットが存在しているWindows NTシステムをアップグレードする場合。
対処方法 アップグレードする前にデータをバックアップし、パリティ付きストライプセットを削除してください。アップグレード完了後、RAID-5ボリュームを構築しバックアップしたデータを復元してください。
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≪ パリティ付きストライプセットを削除せずにアップグレードした場合の対処 ≫
留意点 パリティ付きストライプセットが存在しているWindows NTシステムをWindows(R) 2000 にアップグレード中、「Windows - FTの孤立化 フォールトトレランスボリュームの一部であるディスクにアクセスできません」のポップアップメッセージが出力されます。
アップグレード完了後のパリティ付きストライプセットの状態は「冗長の失敗」になります。
発生条件 パリティ付きストライプセットが存在しているWindows NTシステムをアップグレードした場合。
対処方法 「ボリュームの修復」を実施します。それでも正常にならない場合は「パリティの再生成」を実施してください。その後、ダイナミックディスクにアップグレードしてRAID-5ボリュームにしてください。
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≪ システムボリュームのミラー ≫
留意点 システムボリュームをミラー構成にして運用する場合、メモリダンプが採取できません。
発生条件 システムボリュームをミラー構成にして運用中に、システムにSTOPエラーが発生した場合。
対処方法 システムボリュームをミラー構成にして運用する前に、システムエラー発生時に自動的に再起動しないように設定してください。STOPエラーが発生したら、シャドウ側のディスクをコンピュータから外して、システムを再起動してください。
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≪ 同一区画への複数OSインストール ≫
注意点 同じ区画に2つ以上のオペレーティングシステム(Windows(R) 2000 とWindows NT/2000、Windows9x)をインストールして利用することはできません。共有DLLやアプリケーションが上書きされてしまうとOSそのものが不安定な動きをしたり、アプリケーションが動作しなくなる可能性があります。
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NTFS関連
NTFSを利用する上で留意すべき項目について説明します。

≪ ファイルシステムの問題 ≫
留意点 NTFSでフォーマットされたボリュームに対してCHKDSKを実行するとファイルシステムに問題が検出されCHKDSK /Fを実行して修復を求められる場合があります。
発生条件 NTFSでフォーマットされたボリュームに対してCHKDSKコマンドを実行した場合。
対処方法 CHKDSKコマンドはボリューム上に障害がないにも関わらず問題を検出することがあります。現時点ではボリューム上に障害がないか否かはCHKNTFSコマンドを実行して確認してください。ボリューム上に障害が確認されなければファイルシステムの問題を示すメッセージは無視しても問題はありません。ボリューム上に障害が確認された場合はCHKDSK /Fまたは/Rコマンドを実行してボリュームの修復を行ってください。
この問題の詳細な情報についてはマイクロソフト社ホームページのサポート技術情報に記載されています。
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分散ファイルシステム(DFS)関連
分散ファイルシステムを使用する上で留意すべき項目について説明します。

≪ DFSのバックアップがエラーとなる ≫
留意点 バックアップユーティリティを使ってドメインベースのDFSをバックアップする場合、自動複製が設定されたDFSルート全体またはDFSリンク全体のバックアップと復元がエラーとなります。
発生条件
対処方法 バックアップする際にDFSルートまたはDFSリンクの配下に存在するDO_NOT_REMOVE_NtFrs_PreInstall_Directoryサブフォルダをバックアップ対象から除外すれば、バックアップと復元は正常に行われます。
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リモート記憶域関連
リモート記憶域を使用する上で留意すべき項目について説明します。

≪ リモート記憶域で使用可能なテープ種類 ≫
留意点 リモート記憶域として使用できるテープの種類は1つです。
発生条件
対処方法 テープの種類はリモート記憶域サービスのインストール時に設定します。インストール後にテープの種類は変更できません。リモート記憶域のテープの種類を変更するためにはリモート記憶域サービスを再インストールしてください。
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バックアップユーティリティ関連
バックアップユーティリティを使用する上で留意すべき項目について説明します。

≪ システムを復元するとエラーのイベントログが記録される ≫
留意点 システムを復元して再起動すると、以下のエラーイベントが出力されます。
イベントID:6008
ソース:EventLog
説明:前回のシステムシャットダウン(日時)は、予期されていませんでした。
発生条件 システムを復元する場合。
対処方法 このイベントは無視しても問題ありません。
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≪ コマンド ≫
留意点 Windows(R) 2000 オンラインヘルプに例として紹介されているbksファイルの指定方法ではバックアップできません。
発生条件 ntbackupコマンドでバックアップ選択ファイルを指定してバックアップする場合。
対処方法 bks(バックアップ選択)ファイルを指定する場合、”@C:\backup.bks”のようにパスの頭に”@”を入力してください。
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その他
その他留意すべき項目について説明します。

≪ システムボリュームをミラー解除するとボリュームが削除できない ≫
留意点 システムボリュームのミラーを解除すると、解除したシャドウ側のボリュームを削除することはできません。
発生条件
対処方法 シャドウ側のボリュームを削除するには、「ディスクの管理」ツールを使用して以下の手順を実施してください。
1)ミラーボリュームを選択し、右クリックメニューの「ミラーの削除」を選択します。
2)「ミラーの削除」ダイアログボックスで、シャドウ側のボリュームを選択し、[ミラーの削除]ボタンをクリックします。