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「Microsoft Windows(R) 2000日本語版 ServicePack4」適用時の留意事項


「Microsoft Windows(R) 2000日本語版ServicePack4」の適用時の留意事項をご紹介します。


Microsoft Windows(R) 2000オペレーティングシステムに関する問題点やセキュリティ・ホールに対し広範囲にテストを行った修正モジュールを含むServicePack4(以下SP4)がマイクロソフト社から提供されています。
Microsoft Windows(R) 2000 SP4の詳細については新しいウインドウが開きますWindows 2000 Service Pack 4 日本語版、修正一覧は新しいウインドウが開きますWindows 2000 Service Pack 4 修正一覧を参照してください。
また、SP4はSP3以降のバグフィックスを含み、以下の深刻なセキュリティ・ホールの累積的修正を含みます。

セキュリティに関する詳細な情報については新しいウインドウが開きますWindows 2000 Service Pack 4 日本語版を参照してください。

注意

Windows(R) 2000 SP4にはInternet Explorer 5.01 用の修正プログラムのみを含みます。InternetExplorer5.5およびInternetExplorer6用の修正プログラムは含まれません。InternetExplorer5.5およびInternetExplorer6用のセキュリティ修正プログラムは、以下のサイトまたは、Windows Updateから入手してください。

Windows(R) 2000 SP4は Microsoft VMに関するコンポーネントを含みません。 詳細については、以下のKB情報を参照してください。

Windows(R) 2000 SP4はMicrosoft SQL Server 2000およびMSDE 2000(以下SQL Serverと表記します)に対する修正を含みません。SQL Serverの脆弱性を修正するには、SQL ServerのService Packを別途適用します。詳細については以下のKB情報を参照してください。

【SP4の暗号化について】
SP4は高度暗号化によるセキュリティ強化のために、128bitのEncryption(暗号化)をデフォルトでサポートします。
SP4をインストールすると、56bitのシステムをお使いの場合は、自動的に128bitにアップグレードされます。
SP4をアンインストールしても、システムを56bit に戻すことはできません。また、機能を無効にすることもできません。


【Microsoft Installerのバージョン】
SP4をインストールすると、自動的にMicrosoft Installerのバージョンは2.0になります。SP4をアンインストールしても、Microsoft Installerのバージョンを元に戻すことはできません。
詳細については以下のKB情報を参照してください。
  • 新しいウインドウが開きます436446 - Windows インストーラ 2.0 が導入された環境で Office 2000 SR-1 にアップデートした場合、 エラー メッセージが表示される場合があります。
  • 新しいウインドウが開きます324906 - Windows(R) 2000 SP 4 をインストール後、Office アプリケーションを起動できない場合があります。

Microsoft Installerを使用したインストールパッケージを作成している方はMicrosoft Installer 2.0上での動作を確認することを推奨します。


【自動更新(Automatic Update)機能について】
SP4をインストールすると、自動更新機能がインストールされます。自動更新をオンに設定している場合は、使用中のコンピュータがオンラインであれば、自動的にインターネット接続を使用して、重要な更新プログラムの検索、およびダウンロード、インストールの処理が実行されます。
自動更新はデフォルトでオンと設定されます。無効にするには、管理者でログオンし、コントロールパネルの自動更新をクリックして自動更新を無効にします。


【SP4の追加機能について】
◆ワイヤレス プロトコル802.1xのサポート
SP4 では、IEEE 802.1x認証プロトコルの機能が追加されました。本プロトコルの使用方法については、以下のKB情報を参照してください。

  • 新しいウインドウが開きます 313664 Windows(R) 2000 が動作するコンピュータでの 802.1x 認証の使用

◆USB 2.0 EHCIホストコントローラのサポート
SP4では、USB2.0 EHCI(Enhanced Host ControllerInterface)PCIコントローラ用のドライバが追加されました。本サポートにより、EHCIに接続されている高速デバイスが、最大480Mbpsで動作します。


【SP4の適用について】
新しいウインドウが開きます既存障害への修正適用を行うために、原則として、SP4の適用を推奨します。
なお、マイクロソフト社の新しいウインドウが開きますサービスパック/セキュリティ修正プログラムに関するポリシーでは、ホットフィックスサポートの対象は、サービスパックの最新バージョン、および1つ前のバージョン(最新SP提供後一年以内)までとなっています。従いまして、今後は、セキュリティホットフィックスを含めて、SP2のシステムはマイクロソフトのホットフィックス サポート対象外となります。
ただし、SP4の適用により自動的にMicrosoft Installerのバージョンが2.0になるなど、システム環境の変化がありますので事前にSE/ユーザアプリケーションの十分な動作確認を行なってください。
修正適用の指針につきましては、以下を参照してください。


【その他の留意事項について】

◆暗号化ファイルシステムを使用する場合
[不具合の内容]
リムーバブルメディアで暗号化ファイルを持ち運ぶ場合、以下の点に留意してください。
SP4を適用したシステム上で暗号化したファイルはSP1を適用したシステム上では復号化できません。
[対処方法]
SP4で暗号化ファイルを持ち運ぶ場合、SP1を適用したシステムで使用しないようにします。

◆SCSIのオプションカードを使用する場合
[不具合の内容]
Windows(R) 2000 SP4を適用すると、富士通から提供しているSCSIドライバがSP4のドライバに置き換えられてしまいます。その結果、システムが起動途中でハングしてしまいます。
[発生条件]
FMC-SCS5(SCSIカード)のオプションカードが接続されていて、かつ、「SCSIカード追加(FMC-SCS5)モデル用 Symbios[tm] SDMS[tm] Driver V4.15.01ドライバ」(デバイスマネージャ上での表示名: Symbios 8100S PCI SCSI Adapter;53C810 Driver)がインストールされている場合に発生します。
[回避方法]
  Windows(R) 2000 SP4を適用する場合、以下の手順にて適用します。
※作業は管理者権限で行ってください
>> SCSIオプションカードをお使いの場合
[問題発生時のリカバリ方法]
  >> Windows(R) 2000プレインストールモデルをお使いの場合
>> Windows(R) 2000のCD-ROMをお持ちの場合

◆MOディスクフォーマッタ(MOFORMAT.EXE)をSP4を適用した環境で使用する場合
[不具合の内容]
Windows(R) 2000 SP4を適用した環境で、MOディスクフォーマッタを使用し、MOディスクのフォーマット形式を変更後、引き続きアプリケーションソフトからMOドライブにアクセスした場合、以下のエラーメッセージが表示され、MOドライブにアクセスできなくなります。
ドライブX:はフォーマットされていません。
今すぐフォーマットしますか?

(X:の部分はフォーマットに使用している論理ドライブ名となります。)
[回避方法]
回避方法が公開されています。詳細は新しいウインドウが開きますWindows 2000 Professional ユーティリティ V6.00を参照してください。
1) 上記メッセージに対し、キャンセルをクリックします。
2) MOディスクを一旦、ドライブから取り出します。
3) 再度MOディスクをMOドライブに入れます。
以後、MOディスクを正常に使用することができます。


◆Windows(R) 2000クライアント端末より、ターミナルサービスWebクライアントを使用しての接続について
[不具合の内容]
Windows(R) 2000クライアント端末より、ターミナルサービスWebクライアントを使用してのターミナルサービス接続に失敗する。
[発生条件]
Windows(R) 2000 ServicePack4を適用したWindows(R) 2000クライアント端末より、以前のService Pack(1,2)に含まれているターミナルサービスWebクライアント(Terminal Services Advanced Client)をインストールした環境を使用してターミナルサーバへ接続すると発生します。
[回避方法]
IISサーバー上に最新版のターミナルサービスWebクライアントをインストールして下さい。以下のダウンロードサイトよりダウンロード可能です。  
 
◆SP4アンインストール後の「ターミナルサービスライセンス」コンポーネントの起動方法について
[不具合の内容]
Windows(R) 2000 ServicePack4適用後に追加した「ターミナルサービスライセンス」コンポーネントは、Windows(R) 2000 ServicePack4アンインストール後も削除されずに残ります。しかし、「ターミナルサービスライセンス」のサービスは起動できません。
[発生条件]
Windows(R) 2000 ServicePack4適用後に「ターミナルサービスライセンス」コンポーネントを追加し、かつ、Windows(R) 2000 ServicePack4をアンインストールした場合
[回避方法]
Windows(R) 2000 ServicePack4をアンインストールする前もしくは後に、「ターミナルサービスライセンス」コンポーネントを削除してください。
Windows(R) 2000 ServicePack4をアンインストールしたサーバ上で、「ターミナルサービスライセンス」のサービスを動作させたい場合は、「ターミナルサービスライセンス」コンポーネントを再度追加しなおしてください。

◆Microsoft Application Center 2000 へのSP4適用について
[不具合の内容]
Microsoft Application Center 2000 SP1を使用されている場合、Windows 2000 SP4の適用はサポートされません。Microsoft Application Center 2000 SP2へアップグレードする必要があります。
これは、Windows(R) 2000 SP4の修正内容にWindows Server 2003でサポートされるイベントプロバイダが含まれるためです。
新しいウインドウが開きますPRB: Application Center 2000 Service Pack 1 Is Not Supported on Windows 2000 Service Pack 4
[対処方法]
Windows(R) 2000 SP4、及び Windows Server 2003を使用する場合はMicrosoft Application Center SP2を適用する必要があります。
Microsoft Application Center 2000 Service Pack 適用についてはマイクロソフト社の最新情報をご確認ください。


SCSIのオプションカードをお使いの場合
≪ 回避方法 ≫
1 パソコンにログオンします。
2 デバイスマネージャを起動後、[SCSIとRAIDコントローラ]から[Symbios 8100S PCI SCSI Adapter;53C810 Driver]を選択し、右クリックします。
3 プルダウンメニューから[無効]をクリックします。
4 以下のポップアップメッセージが表示されたら[はい]をクリックします。クリック後、[Symbios 8100S PCI SCSI Adapter;53C810 Driver]に赤い"×"マークが表示されます。
<ポップアップメッセージ>
このデバイスを無効にすると機能しなくなります。
このデバイスを無効にしますか?
5 Windows(R) 2000のサービスパックを適用し、再起動します。
6 ログオン後、デバイスマネージャを起動し、[SCSIとRAIDコントローラ]から[Symbios 8100S PCI SCSI Adapter;53C810 Driver]を選択して右クリックします。
7 プルダウンメニューから[有効]を選択します。
8 以下のポップアップメッセージが表示されたら、[いいえ]をクリックします。
注意: コンピュータを再起動するとシステムダウンしますので、ご注意ください。
<ポップアップメッセージ>
ハードウェア設定が変更されました。これらの変更を有効にするためにはコンピュータを再起動しなければなりません。
今コンピュータを再起動しますか?
9 再度、[Symbios 8100S PCI SCSI Adapter;53C810 Driver]を選択し、右クリックします。
10 プルダウンメニューから[プロパティ]を選択します。
11 ドライバタブをクリックし、[ドライバの更新]をクリックします。
12 [デバイスドライバのアップグレードウィザード]が表示されたら、[次へ]をクリックします。
13 [このデバイスの既知のドライバを表示して、その一覧から選択する]をクリックし、[次へ]をクリックします。
14 [ディスク使用]をクリックします。
15 [フロッピーディスクからインストール]ウィンドウが表示されたら、[製造元ファイルのコピー元]にドライバのフォルダ名を入力し、[OK]をクリックします。
16 [Symbios 8100S PCI SCSI Adapter;53C810 Device]を指定し、[次へ]をクリックします。
17 [次へ]をクリックすると、ファイルのコピーが行われ、コピー終了後[完了]をクリックします。
18 プロパティを閉じ、再起動を行ってください。

問題発生時のリカバリ方法
≪ Windows(R) 2000 プレインストールモデルをお使いの場合
(Windows(R) 2000のCD-ROMをお持ちでない場合) ≫
Windows(R) 2000の起動ディスクを作成されていない場合は、以下の手順で作成してください。
起動ディスクをお持ちの方または、他のマシンで起動ディスクを作成される方は、(5)から復旧作業を行ってください。
1 パソコンの電源を切って、FMC-SCS5のカードをはずします。
2 パソコンを起動し、ログオンします
3 コマンドプロンプトを起動し、以下作業を行います
1.フォーマット済みのフロッピーディスクを4枚用意します
2."CD C:\Support\bootdisk"と入力し、Enterキーを押します。
3."MAKEBT32"と入力し、Enterキーを押します。
4.フロッピーディスクを挿入し、表示に従い起動フロッピーを作成します
4 Windows(R) 2000をシャットダウンし、パソコンの電源を切って、FMC-SCS5のカードを挿入します。
5 起動フロッピーの1枚目を挿入し、パソコンを起動します。
6 画面に従い、作業を行います。
7 Windows(R) 2000 Professionalセットアップの画面で[R]キーを押します。
8 画面に従い、作業を行い、Windows 2000修復オプションの画面で[C]キーを押して回復コンソールを起動します。
9 ログオンするOSを選択し、パスワードを入力します。
10 "disable symc8xx"を入力し、Enterキーを押します。
11 "exit"を入力し、再起動を行います。
12 [プログラム]の[管理ツール]から[コンピュータの管理]を選択します。
13 [デバイスマネージャ]をクリックし、[SCSIとRAIDコントローラ]をダブルクリックします。
14 "Symbios 8100S PCI SCSI Adapter;53C810 Driver"をクリックし、[操作]から[プロパティ]をクリックします。
15 [ドライバ]タブから[ドライバの更新]をクリックし、画面に従って作業します。
16 "検出方法の選択"で[このデバイスの既知のドライバを表示して、その一覧から選択する]を選択し、次へをクリックします。
17 "ディスク使用"をクリックし、ドライバーズCDから"SCSIドライバ (LSI Logic(tm) SDMS(tm) Driver)"をインストールします。
※ドライバのインストールについては、ドライバのinstall.txtを参照してください。
18 インストール終了後、再起動を行ってください。

≪ Windows(R) 2000のCD-ROMをお持ちの場合 ≫
1 Windows(R) 2000のCD-ROMをセットし、CD-ROMより起動します。
2 Windows(R) 2000 Professionalセットアップの画面で[R]キーを押します。
3 画面に従い、作業を行い、Windows 2000修復オプションの画面でCキーを押して、回復コンソールを起動します。
4 ログオンするOSを選択し、パスワードを入力します。
5 "disable symc8xx"を入力し、Enterキーを押します。
6 "exit"を入力し、再起動を行います。
7 [プログラム]の[管理ツール]から[コンピュータの管理]を選択します。
8 [デバイスマネージャ]をクリックし、[SCSIとRAIDコントローラ]をダブルクリックします。
9 "Symbios 8100S PCI SCSI Adapter;53C810 Driver"をクリックし、[操作]から[プロパティ]をクリックします。
10 [ドライバ]タブから[ドライバの更新]をクリックし、画面に従って作業します。
11 "検出方法の選択"で[このデバイスの既知のドライバを表示して、その一覧から選択する]を選択し、次へをクリックします。
12 "ディスク使用"をクリックし、ドライバーズCDからSCSIドライバ (LSI Logic(tm) SDMS(tm) Driver)をインストールします。
※ドライバのインストールについては、ドライバのinstall.txtを参照してください。
13 インストール終了後、再起動を行ってください。
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